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山地の多い日本の鉄道にはトンネルがつきものです。最長のトンネルは、しかし、山ではなく海底を走る青函トンネル(全長53.85km)、最短のトンネルはJR吾妻(あがつま)線の樽沢トンネル(全長 7.2m)でした。ところが、平成26(2014)年9月24日をもって、樽沢トンネルは廃止になってしまいました。民主党政権時代に建設が中止された八ヶ場(やんば)ダムは、自民党政権が復活するとともに建設計画も復活し、工事が進められるようになりました。それに伴い、JR吾妻線のルートも変更されることになり、新ルートでの運行が、一週間後の平成26(2014)年10月1日から始まりました。
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新たに、日本一短いトンネルになったのは、広島県を走るJR呉線にある川尻トンネル(全長8.7m)でした。今回はこの川尻トンネルを訪ねました。
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前夜、近くの駅に乗車券を買いに行くと、「岡山・尾道おでかけパス」と組み合わせた形で購入することを紹介されて、正規の往復切符を購入する場合と比較して、2,000円以上安く買うことができました。
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ちょっと見づらいのですが、JR呉線の沿線の案内図です。呉線は三原駅と、広島駅の手前にある海田市(かいたいち)駅を結ぶ鉄道です。三原駅からは途中の広(ひろ)駅で乗り換えて、広島駅まで行くことができます。JR山陽本線のバイパスとしての機能もある鉄道です。呉線は、明治36(1903)年に海田市駅・呉駅間が開通しました。一方、三原駅からの工事も昭和5(1930)年に始まり、昭和10(1935)年には海田市駅から三原駅までの全線が開通しています。
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この日は、三原駅で呉線の電車に乗り換えました。下関総合運転所所属の、クハ104ー18号車とクモハ105ー18号車の2両編成のワンマン運転の列車でした。乗客は前のクハ104ー18号車の後ろ側のドアから乗車し、運転席に近い前側のドアから降車するようになっていました。出発直前にたくさんの若い男性が乗車してきて、ぎっしり満員という状態になりました。
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途中の竹原駅で大部分の若い男性客が下車して、やっと、車内にくつろいだ雰囲気が生まれました。この日は乗降に時間がかかったため、定時よりやや遅れて、安芸川尻駅(呉市川尻町)に到着しました。写真は、1面2線のホームに停車している2両編成の列車です。この後すぐに出発していきました。
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ホームにあった駅名標です。瀬戸内海の島々を背景にして、川尻名産の筆が描かれています。
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ホームから三原方面を撮影しました。跨線橋の向こうにトンネルが見えます。駅舎は写真の右側の電柱付近にあるグレーの屋根の建物です。
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安芸川尻駅の内部です。光があふれる明るい駅でした。
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呉線の「全線開通80周年」の掲示です。全線開通は昭和10(1935)年ですから、今年は80周年になるのですね。
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安芸川尻駅の正面です。駅舎の右側にある別棟の建物はトイレです。
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安芸川尻駅前にあった観光案内の掲示板の一部です。「日本一短いトンネル」と書かれています。ホームから見えたトンネルが、川尻トンネルのようです。すぐにトンネルに向かいます。
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駅のトイレの裏の道を通り、線路に沿って上っていく道に入ります。
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野呂山(のろさん)への登山道を示す案内と日本一短いトンネルを示す案内が見えました。この道はトンネルの上に続いていました。
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新しい案内看板です。川尻トンネルが日本一になってからつくられたもののようです。日本一の最短トンネルです。町の活性化に活用できるといいですね。
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トンネルの近くに来ました。トンネルの上には、手すりがつくられています。トンネルの上は道路で、跨線橋になっているようです。しかし、トンネルらしくない光景だとも感じました。トンネルの上には緑の樹木があるのが当たり前の光景なのですが。
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トンネルの上から見た三原方面の光景です。前の跨線橋は野呂山への登山道です。
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野呂山の登山道から見たトンネルです。トンネルの形は馬蹄形が普通ですが、こちら側は完全に跨線橋の形をしています。
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駅方面から内部を撮影した写真です。川尻トンネルの手前側は馬蹄形のトンネルの姿です。向こうは鉄道の両岸をコンクリートで覆っているだけのようです。
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こちらは、登山道の側から撮影したトンネル内部です。手前の方には馬蹄形の部分がありません。どうも向こう側の馬蹄形の部分にこちら側をくっつけた感じです。
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これは、跨線橋にあったプレートです。「川尻跨線橋」と書かれています。もう一つのプレートには「かはしりこせんきょう」と書かれていました。やはり、跨線橋のようですね。
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この写真は、跨線橋の駅側の歩道部分を撮影しました。通常の歩道よりかなり広い感じがします。左の車道部分は対向二車線になっています。
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これは、歩道から反対方向を撮影しました。県道248号線で、野呂山への登山道として開通した道路です。もともとは歩道部分が市民の生活道路でしたが、この道路に接するように、新しい道が整備されたのではないでしょうか。歩道部分の下が馬蹄形をしたトンネル部分のようです。そう考えるとトンネル内部の様子も納得できます。
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駅から歩いて5分ぐらいで海に出ます。港にはたくさんの船舶が停泊しています。
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海に面して建っていた呉市役所川尻支所。かつての豊田郡川尻町は筆の産地として知られています。駅舎に展示されていた説明には、天明6(1835)年に菊谷三蔵が筆商を始め、寺子屋などで筆の置き売りを行ったこと、嘉永3(1850)年に上野八重吉が出雲国から筆の職人を雇い、筆の製造を始めたことが書かれていました。安芸国のもう一つの筆の産地、熊野町では大量生産が盛んで、出雲では高級品の製造をしており、川尻はその融合をめざしていたとのことでした。
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川尻トンネルは、全長8.7m。昨年から、日本で一番短いトンネルになりました。トンネルというよりも跨線橋といった方が適切なトンネルですが、地元の方々は、それを歓迎しておられるようでした。
JR呉線は乗車される方が多い鉄道です。日本一を契機に、多くの人が観光のために下車されるようになるといいですね。
ブログ拝見させて頂きました。
私、日本テレビで番組制作をしております
山口と申します。
トシ様がブログにのせております
川尻トンネルの看板の
お写真をご提供して頂きたく、コメントをさせて頂きました。
詳細をお伝え出来ればと思いますので
メールアドレスにメールを頂けますと幸いです。
宜しくお願い致します。
写真は、コピーでどうぞお使いください。
山口様のメルアドがわかりませんでしたので、コメントにご返事させていただきました。ご覧になりましたら、ご連絡ください。コメントを削除いたしますので・・・。
ご活躍をお祈り申し上げます。
一瞬ですが「日本一短いトンネル」
の案内が見えました。
名所としてもっと売り出してほしいですね。