トシの旅

小さな旅で学んだことや感じたことを、
まとめるつもりで綴っています。

阪堺電車に乗ってきました

2010年08月19日 | 日記
この一月ぐらい、頼まれごとが気になって、気を散らすとうまくいかないのではないかと思い、ブログも休んでおりました。先日、それがやっと終わり、晴れて自由の身になりましたので、青春18きっぷを使って、大阪まで行ってきました。

大阪唯一の路面電車、阪堺電鉄の電車に、生まれて初めて乗りました。
スタートは、路線図の右上の天王寺駅でした。JR天王寺駅とアベノ近鉄百貨店に近い、あべの筋にありました。第一印象は、狭苦しい駅にカラフルな電車がいるな!でした。

阪堺電鉄は、天王寺駅と住吉公園を結ぶ上町線と恵美須町駅と浜寺駅前を結ぶ阪堺線の2路線を持っています。二つの路線は、住吉駅で交わっています。

左に行けば浜寺駅前方面、右に行けば、すぐに住吉公園駅に着きます。今は、天王寺から浜寺駅前までの直通運転も行っています。走り始めてから、何回も電車とすれ違いましたが、どの電車も色あざやかでした。
   
上町線は、明治30年5月創立の大阪馬車鉄道株式会社に始まります。当初は、馬車鉄道の工事を進めておりましたが、やがて電気鉄道建設に転換します。工事を円滑に進めるため、明治42年、南海電鉄と合併して、大正10年12月に現在の路線ができました。また、阪堺線は、明治43年3月に建設を始め、明治45年4月に現在の路線が完成しました。

阪堺電鉄は、太平洋戦争中、国の企業統合政策により、近畿日本鉄道と改称します。戦後、南海電鉄に引き継がれましたが、昭和55年に分離し、阪堺電鉄となり、現在にいたっています。

東天下茶屋駅には、「馬車鉄道跡」の石碑が立っています。これは、開業100年を記念して、大阪市教育委員会から寄贈されたものだそうです。

先ほど、「大阪唯一の路面電車」と書きましたが、右の写真のように、専用軌道の部分もあります。

我孫子道駅には、阪堺電鉄の本社と車庫があります。阪堺電車の車両内部は、全国で走っている路面電車と同じです。運転席が、座席と一体になっているので、運転手さんの働きで、電車が動いていることが実感できます。

浜寺駅前の車止めです 阪堺線の終点です。通勤時間帯を過ぎていることもあって、ここまで、35分ぐらいで来ることができました。

運転席の後ろ側にある、ほっとすることば、会社がつくったものか、乗客がつくったものか、定かではありませんが、特に「顔なじみ 今日も乗ってる 阪堺電車」には、大阪らしい、ほのぼのとした雰囲気を感じます。私は、路面電車の、こんな雰囲気に魅力を感じています。

帰りは、浜寺駅前から天王寺行き電車に乗り、我孫子道駅で乗り換えのため下車、290円を支払って、整理券のようなカードをいただき、「恵美須町」行き電車に乗り換えました。
阪堺電車は、大阪、堺、それぞれの区間内は200円、二つをまたがったり、乗り換えると290円になります。乗り換えは先の電車で290円払い、乗り換え券をもらって次の電車に乗ることになります。

この日は、JRに乗り換えるため、終点の一つ手前の「南霞町」で下車し、JR新今宮駅から大阪駅に向かいました。

大阪ミナミの庶民の街を走るチンチン電車、廃止の噂もありますが、今日も元気で多くの人を運んでいます。