なんか読んだような・・・と思ったら、同社の1971年出版の「ポディの宇宙旅行」の改題、結末が別バージョンのものだそうな・・・・
あとがきの解説に、ほとんどまかせるとしても
1:タイトル違いすぎでしょう・・・原題の「火星のポドケイン」が一番近いかも。
2:ポディの手書きの日記として話は進むのですが、内容がリアルタイムすぎます。リアルタイムの思考や感想が詳細になりすぎています。
3:後から書くなら、その日に起きた腹の立つ事件に引きずられて書くことも、そうなってしまうはずなのに、事件が起きるまでは、まったく何事もおきていなかったかのように進行します。
4:日記形式の欠点は、日記で読み書きできる範囲では、主人公には、まったく問題がおきていないから安心して良いということです。
5:問題がおきた後は、第三者からの目線の物語にすりかわればいいのですが、これを実行する小説ってなかなかありません。つまり、ハッピーエンドではないわけですから・・・
6:ついでながら、解説では、ハインラインは子供にきびしいとなげいていますが、実は若者にもきびしいんです。書いた頃は老人の仲間でしたから、老人以外はすべて敵の扱いだったかも・・・