ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

天翔る少女 R・A・ハインライン 創元SF文庫

2011-06-24 16:57:51 | SF

なんか読んだような・・・と思ったら、同社の1971年出版の「ポディの宇宙旅行」の改題、結末が別バージョンのものだそうな・・・・

あとがきの解説に、ほとんどまかせるとしても

1:タイトル違いすぎでしょう・・・原題の「火星のポドケイン」が一番近いかも。

2:ポディの手書きの日記として話は進むのですが、内容がリアルタイムすぎます。リアルタイムの思考や感想が詳細になりすぎています。

3:後から書くなら、その日に起きた腹の立つ事件に引きずられて書くことも、そうなってしまうはずなのに、事件が起きるまでは、まったく何事もおきていなかったかのように進行します。

4:日記形式の欠点は、日記で読み書きできる範囲では、主人公には、まったく問題がおきていないから安心して良いということです。

5:問題がおきた後は、第三者からの目線の物語にすりかわればいいのですが、これを実行する小説ってなかなかありません。つまり、ハッピーエンドではないわけですから・・・

6:ついでながら、解説では、ハインラインは子供にきびしいとなげいていますが、実は若者にもきびしいんです。書いた頃は老人の仲間でしたから、老人以外はすべて敵の扱いだったかも・・・

コメント
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