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ファンタジーなど

基本的に、いろいろなことの変なとこに突っ込みます。

翼の帰る処5ー蒼穹の果てー上下 妹尾ゆふ子著 幻冬舎コミックス

2020-10-13 19:46:12 | 本と雑誌
2015年3月31日第1刷で、発売即買ったのですが
4の上下を読み終わるのに年月を掛けすぎました。

で、やはり、これらも読み続けられません。
読み続けるのが、ものすごく苦痛です。
上巻1章にして、ギブアップです。
(年食って、忍耐性が低くなったのもあるかも)

どうも基本の問題が、次のことにあるようです。

1:話の視点は主人公にあります。つまり、私・俺で
  書いても当たり前の小説なのです。
  しかし、主人公の行動は三人称の記述になって
  いるのです。視点の人は誰かというのを示したい
  というのは理解できますが、読者には苦痛です。
  読んでいると、視点が突然ふっとぶ感じになるの
  です。

2:段落毎の話は、5W1Hで始まらない。
  しゃべり、思考、あるいは事実などから始
  めてしまうのです。
  進行に合わせて登場人物、時刻・場所など、
  5W1Hの一部が追加されていく書き方です。
  映画やドラマなどの見てわかる部分を一切
  書いていない小説とも言えます。主人公の
  注目した処だけそのときに書くのです。
  なお、姿形などの記述は乏しいので、挿絵や扉
  の人物紹介の絵に頼ることになりますが、
  違うことが多いです。全巻通して人物紹介の
  絵が同じではね~
  (着物の記述が微細すぎてウザイという小説も
   ありましたけど~)
  なお、しゃべりの後に誰がしゃべったとは必ず
  しも書かない(しゃべる前には絶対に書かない)
  し、しゃべっているのが誰かの記述が、かなり
  会話が進んだ後になることも。
  しゃべりも、男か女か分からないところから
  始まるし。日本語だから、いずれ男か女かも
  わかるし話し方で誰というのもわかり易い
  から少し良かったです。
  海外出版は、訳者泣きそうです。

  イメージを持つと、じきにイメージが裏切ら
  れますから、イメージなしで読むことが要求
  されますが、イメージを持たずに読むという
  のは無理筋じゃないでしょうか。

  とにもかくにも、イメージしながら読む人を
  完全に拒否する小説のようです。

日本人が教えたい新しい世界史 宮脇淳子著 徳間書店

2020-10-13 18:12:03 | 本と雑誌
第一刷 2020年3月31日 の本です。

面白いです。
昔習ってきた、歴史・日本史・世界史のいい加減さが
良くわかります。

 (学習誌を買ってもらえるような豊かさも無く、
  当時の学校の図書館では、学習誌を買う余裕も
  なかったため、歴史年号の覚え方を汁方法も無く
  苦労してました。たまに呟く人がいて、その
  耳学問で、覚えたのがほとんどでした。
  解答の大部分は、パズル方式によりました。)

さて、少し気になったところを。

1: P152:縄文土器から弥生土器に変わり、
   稲作も始まり

  縄文時代にも稲作が行われていたことが判明
  しています。縄文時代は陸稲がほとんどだっ
  たかもですけど。

2:漢書~魏志倭人伝
  倭人は、朝鮮南部に産する鉄を求めて渡った
  のだと思います。で、漢が撤退した後、南部を
  支配するほどに多くいたんだと。
  で、白村江の戦いに負けて撤退した後、日本
  各地で鉄を探した結果、金山銀山も見つかった
  ということではないかと思います。
  銅器の原料が日本産なら、銅探しのついでに、
  鉄金銀も見つけていたはずです。
  金は、精錬技術が全く不要で溶かすなどして
  大きくまとめて固め、加工は叩くだけで良い
  ほど簡単なので、見つけていたなら飾り物に
  なっていたはずですが、遺跡に残っていない
  ということは、見つけていなかったことにな
  ります。
  銅鐸・銅鉾の原料も、すべては朝鮮から持って
  きていた可能性が高いですね。
  (銅も鉄も銀も精錬技術が必要です。)

3:P160 隋書と日本書記の不一致
  以前にも書いたのですが、この当時、まだ、
  九州の本家が健在だったというのが正解だろう
  と思います。

  大和朝廷は、本家が使いを出していたこと
  くらいは知っていただろうと思います。
  でも、その後、本家を滅ぼし、「熊襲討伐」
  というお話にしたと。この時、文書も何も燃
  やしてしまったために、本家の歴史の一切は
  闇の中に。
  まさか、隋書に残っていようとは夢にも思わ
  なかったでしょう。
  (熊襲討伐の年代は、かなり昔のことに
   していますけど、当然の処置でしょう。
   東進の話を消さなかったのは迂闊かも。)

疫病2020 門田隆将著 産経新聞出版

2020-08-25 00:55:04 | 本と雑誌
突っ込める場所がほとんど無いかも。

唯一、「はじめに」のP3の最終行にある文が。

「一月二十五日に始まった春節では、世界中で
中国人や華僑が三〇億人も大移動した。」

世界人口の推測では2019年で77億人です。
中国の人口は、2019末発表で14.5億です。
なので、一読では、「え?」となるのです。

30億人の根拠は、Bloomberg News
2020年1月23日 13:55 JST
による、「中国では19年の春節前後の40日間、
延べ30億人近くが移動した。」
の記事があります。
(中国だけでの数字だから、世界規模では
 もっと多くなる。)

「延べ」を抜いてしまった「はじめに」は、
中国人と華僑の合計が30億人以上いることを
意味して、驚くのです。

さて、
「延べ」がミソになるのだけど。往復は2回と
カウントされるので、15億人でまだ人口より
多い。乗り継ぎも、別にカウントされている
のだろうか。タクシーやバスなどの乗り継ぎが
1回あれば往復で2回あることになり、一人
4回となり、7.5億人で、妥当な数字に
なってくる・・・
  でも、市内の普通の買い物・通勤の移動
  と区別できるのか?
  列車の乗り継ぎは、あってもチケットは
  通しの筈だから、片道は1回にしか数え
  ないと思われる。
  30億人の記事の根拠もよく分からない
  のです。(中国の発表か?)

日本国召喚 みのろう著 ポニーキャニオン

2020-08-11 00:57:25 | 本と雑誌
中国、韓国、北朝鮮、さらに反日日本人・反日在日人に
いいようにもてあそばれている現在、かなり気晴らしに
なる小説です。

異世界人には、各地域の言語があるようなのですが、
日本人の話す言葉は、すべて相手の言語に超翻訳?
されて聞こえる。で相手の話す言葉は、すべて日本語
として聞こえるという設定があります。
 (文書は翻訳対象外なので、普通に読めない。)
で、無線・有線・魔信通信であっても同じというのは
やりすぎかも。

さて、魔信でのカラー映像配信はともかく、ムーは
真空管レベル?でのカラーTV配信ができることに
なっています。
対するグラ・バルカス帝国も電子計算機はリレー
ないし真空管レベルのようです。
(無線通信機を戦闘機にも配備しているので
 真空管レベルでしょう。)
で、グラ・バルカスが、TV信号を盗用できるのです
から、最初のカラーTVレベルとしないといけません。
 (本当を言うと、盗用システムは、相手国の製品を
  そのまま使うことで考えないと無理筋です。)

そこで、ちょっとした問題があります。
カラーTVに、字幕を付けている場面が出てきます。
この技術は、高密度のLSIが実用になり、かつ、
CPUが数十MHz以上で稼働可能になって、
やっと実用できた技術です。この時期の後に人
などを任意の画像に被せる技術も可能になりました。
(今から40年弱の昔です。東京エレクトロンが
 アメリカからだったかな、システムを輸入して
 販売していました。)
 (旧世代のTV画像の信号もバリエーションが
  ムチャクチャあります。現世界でも、日本・
  米国・ヨーロッパで、全部違いました。
  ~日米は同じ信号形式で言われますが、
  信号が一つだけ違います。垂直帰線信号
  というのだったかなの極性が違うのです。
  これ、日米のディスプレイ単体でも極性が
  違っています。日本製TVやディスプレイ
  では、極性が違っていても対処するように
  できていました。)

なお、現在のTV画像の受信処理は、真空管では
無理筋です。多分、電波を受信するだけのことも
困難だろうと思われます。
 (現在のTVのプロトタイプを、汎用の?ICで
  組んだTV受像機が公開されていましたが、
  とんでもない大きさでした。ブラウン管が
  大きいのは当たり前でしたが、付属回路が
  ブラウン管よりはるかに大きい体積を占め
  ている・・・住宅より高価だろうみたいな・・・)

さて、現世界の無線通信は、トンツー式から、
音声へ、信号はAMから、FM(あるいはPM)へと
進み、軍用の場合はさらに暗号化するわけです。
グラ・バルカスが暗号化していないっぽい
のはまずいのでは・・・

日本史100人の履歴書 矢部健太郎監修 宝島社

2020-05-24 16:17:37 | 本と雑誌
暇つぶしに良いかと買いました。

全員死者ですから、死亡時まで、中には、
子孫の話題まで書いてありますから
幽霊が書いたという形式です。

オカルト前提ですから、眉唾感も。
なお、幼少時や、幼名まで分かっている
わけでもないし、履歴全部を埋められる
わけも無し。デタラメで埋めていないのが
取柄かも。

学歴・職歴欄を残して、そこに経歴を
書くのも微妙です。
立場の欄に通常書くのは、書いた時点
でのものです。死亡までの立場とでも変
えるのが妥当だったかも。

さて、まずは、全体的におかしな点を。

1:並べた順序が不明。生まれ順でも、
 死んだ順でも、歴史への登場順でも、
 辞書順でもないようです。

2:年号だけが西暦になっています。
 月日は、陰暦のママです。閏月も、
 如月30日もあったはずですが、
 どう扱ったんでしょうか。
 (年齢は、昭和中ごろまで、数え年で
  した。ちゃんと満年齢に直し切れて
  ますかね。)

3:成人して名乗った名前を本名扱い
 しているようです。性や氏も、ころころ
 変わる時代も含んでいるので、欄は
 もう少し考慮したほうが良かったかも。

個別も上げときましょう。(結構飛ば
 し読みしています。)

P67:その負担の重さはオリンピック
 と原発廃炉の同時進行どころではない。
  オリンピックの経費は、国と地方に
  負担があるでしょうが、廃炉は基本
  企業負担です。奇妙なプロパガンダを
  入れないで下さい。

P83:堀江貴文氏を引用していますが、
 陰謀で左遷された菅原道真に、犯罪で
 転落した堀江氏を重ねるのは、どうかと。
 「財界にコネのない新参者だった」は、
 重なる部分がまったく無いかと。
 (道真では、有力者を財界にコジ付け
  られる程度)

P93:将門伝説を引用するとは、マジ本
 とは言えなくなる。

P125:話相手に制作した人造人間を~
もちろんフィクションだが~西行の作った
死体が今も~
 ページの余白を埋めるために付け足
 したんでしょうか。オカルト本らしく
 なっています。

P141:国は滅びていないから、半分は
 はずれたことになります。予言は、
 後付けで当たったとするのが全て
 と言って良い程ですが、どうなん
 でしょうね。

P149:足利尊氏の顔は不明のはずです。
 履歴書には、顔がはめ込まれているが、
 顔不明の他人には付いている推測コメ
 ントが無い。

P165:(新田)義貞が挙兵していたら室町
 幕府はなかったかもしれない。
  歴史のifですが、尊氏がおとなしく
  引いたはずがないから、「かもしれ
  ない」どまりです。

P234:矢が目に刺さったまま
 後年の絵では、目に異常がないようです。
 Wikiによれば、「右目下」とありますから、
 目に刺さったは、間違いです。

P249:妖刀正宗伝説
 まともに取り上げちゃうのは、やはり
 オカルト大好き?

P251:母が再婚したため、養母となった
 井伊直虎に育てられました。
  NHK見てなかった私では、記述ミス
  にしか読めませんでした。あとの記事
  でやっとわかるんですけど。

P285:光圀の履歴で、「水戸黄門」のイメ
 ージが強く~実態はどうだったのでしょ
 うね。
  本人なら絶対書かないことです。
  設定くずしちゃダメでしょう。

P329:「だから俺、いったじゃん」は
 忠言を無視して被害を受けたよそ様
 に対して多くの場合にコッソリ言う
 言葉であり、本人が被害を受けた
 場合は、別の言葉になります。
 「俺のせいだと言うのか」など。

P349:坂本龍馬が千葉重太郎と一緒に
 勝海舟を殺しに行く話。
  NHKなどを見ていた方には、話は
  わかるんでしょうが、龍馬だけ納得
  して師事した記述では、重太郎は
  どうしたの?で宙ぶらりん。

P352:西郷隆盛には、その隆盛が父親
 の名前であったという話もあるのです
 が、触れていませんね。

P359:西南戦争は隆盛の自害という
 最悪の結果で幕を降ろす。
  最善の結果は、隆盛が降伏し後日
  許されることとして書いたのか、
  隆盛に勝って欲しかったのか?
  仮にも戦争では、大きすぎるifです。

P379:明治天皇も、没後の追号です。
 生年月日は、西暦年と月日は旧暦です。
 没年月日は西暦と太陽暦のようではあり
 ますが、7月29日としています(Wikiでは
 7月30日)。
  おまけ:昭和天皇までの追号は確定
   しています。上皇明仁陛下は、まだ天皇
   号は確定していません。第125代天皇
   と書くのが正しいようです。

P397:板垣退助の写真
 昔懐かしの百円札の顔ではありません。
 どこから探してきたのという若い時の
 ヒゲのない写真です。