Ommo's

古い曲が気になる

暖かいので、日が暮れてから、銀座を歩いた

2010-02-24 | 日記・エッセイ・コラム

浅田真央のショートプログラムは、完璧だった。小さいミスを重ねて、ショートで出遅れることが多かったが、きょうは、じつにみごとだった。心の強いひとだ。

韓国の選手が、超高得点だったが、それは予想したことだ。呆れるだけで、なにも驚かない。あんな演技で、『フィギュアスケート競技史上、最高得点』、ということだけで、韓国人選手の取った点数が意味することは、わかるだろう。

浅田真央が、自己ベストの高得点だったから、それを大きく上まって、つぎのフリーで多少ミスをしても勝てるように、とんでもない高い点数にしておく必要があった。それだけのことだろう。女子シングルは、韓国人、カナダ人、日本人という順位は、折りこみ済みだろう。そんなやつらだ。

ともかく、浅田真央が、フリーの演技で、ラフマニノフの「鐘」を完璧に演じてくれれば、素敵なことだ。ただただ、それが見たい。それが、このオリンピックの最大のたのしみだった。わたしは、きっとまた、浅田真央のフリーの演技を見ながら、泣くことになるだろう。

韓国選手が、何を踊り、どんなメダルを取ろうが、どうでもいい。韓国選手のフリーの演技など、見ない。

                        

浅田真央が、フリーで演じる曲、「鐘」は、ロシアの作曲家ラフマニノフの曲だ。

ラフマニノフは、ボリシェビキの暴力支配のロシアを嫌って、革命まえにアメリカに渡った人だ。少年時代から天才といわれ、チャイコフスキーの愛弟子で、チャイコフスキーの後継者と期待され、ロシア人に愛された作曲家、ピアニスト、指揮者だった。

しかし、共産主義者、社会主義者を嫌って、ロシアをでて、終生帰らなった。(アメリカに住んで、コンサートピアニストとして世界ツアーをしていたが、稼いた金で、ソ連の若い貧しいミュージシャンを支援していた)。

ラフマニノフの「鐘」は、愛する母国が、左翼の独裁に支配される恐怖と哀しみを表現しているのだ。(日本の学校教育では、ロシア革命を、圧制からの解放などと賛美したりするが……革命は、ロシア人にとって、恐怖政治のはじまりだ)。いまの、民主党独裁の日本を象徴するような曲だ(いま日本は、左翼の独裁にある。国民・市民・人民に、自覚がないのが、おそろしい)。

だから、きっと、ソ連で生まれ、ソ連で青春をおくったタチアナ・タラソワ・コーチには、ことのほか思いがある曲だろう。たのしい曲じゃない。左翼の政治支配、国家独裁を嫌悪した音楽表現なのだ。

その難曲を提示され、選んだ浅田真央さんにも、覚悟があったのだろう。重い曲だ。天才といわれ、真央ちゃんといわれ、国民的アイドルといわれている。ほかにいくらでも、たのしい曲や美しい曲はたくさんある。危険を冒すことはないのに、やる。ラフマニノフの、「鐘」を……すごすぎる。

                       

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日が暮れてから、銀座にやってきた。この街にくると、日本が不景気だということを忘れてしまう。でも最近、いつも思うが、中国人観光客がやたらと多い。かれらが、ところかまわず大声で話すせいで、やたらと目立つのだろうが。

わたしは、アウトドアも好きだが、流行りの音楽を売る商人が長かったから、街のにぎわいも好きなのだ。女の人のように、ウインドを見て歩くだけでたのしい。

まず4丁目にやってきて、和光のウインドを見るのが、いつも、たのしみだ。すばらしいのだ。大きさと、角地で円形に広がった効果は、ほかのウインドにない。なにより、観客が多い。へたなことは、できない。その緊張がいつもある。

きょうは、ハートかブラジャーのように、二つに割った地球儀がモチーフの、春らしいディスプレイになっていた。

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マネキンの足元は、こうなってる。照明もいい。

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和光の山野楽器側、つまり銀座中央通りのウインド。

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マネキンが入ったハートの足元。

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有楽町にむかう通り、つまり晴海通り側のウインドは、和服と帯。和光ホールで、福田喜重展をやっているのだ。http://www.nihon-kogeikai.com/KOKUHO/FUKUDA-KIJU/FUKUDA-KIJU-SAKUHIN.html

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ウインドの花を見るのもたのしみだ。

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ホワイトデーとひな祭り。

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札幌ビール・ライオンの隣にできたZARAは、いっぱいお客が入っていた。

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このスーツは、147,500円。春らしくて、なかなかいい。

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銀座ヤマハビルのリニューアル工事がおわって、明後日26日、グランドオープンだそうだ。

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街のにぎわいが好きだと言っても、仕事以外、渋谷や新宿や池袋に、行こうとは思わない。むやみやたらと大量の若者で騒々しくて、街を歩いてたのしい、なんてことはない。(ただ、わたしが老人だからだが)、まあ、しかし、渋谷の神宮前の表参道界隈は、好きなのだが。

東京の街に、一日ただ突立ているのが仕事のガードマンをやっていると、定点観察ができる。その街の性格が、リアルにわかる。こっちは、逃げられない。雨でも雪でも、そこに突立ているのが仕事だ。その街が好きで来てるのじゃない。東京散歩じゃない。趣味のバードウォッチング、人間ウォッチイングじゃない。冷徹にながめるだけだ。街を歩く人々は、工事の警備員など、路傍の石だ。無視するか軽蔑の対象で、存在を注目されることはない。そうして、わたしは、東京の街に突立て、東京の街を見てきた。

そんなわけで、銀座が好きなんだ。この銀座中央通りにも、ガス工事や電気工事の警備員で、なんども突立ていた。