局の道楽日記

食道楽、着道楽、読書道楽  etc
生活色々を楽しんで暮らしている日々の記録です

面白かった 宙組

2011-07-11 23:30:59 | 見る(映画 劇場 美術館など)
そりゃー観劇は好きだけど、たとえば宝塚にしても全組見られるにこしたことはないが、時間とお金の制約ってものがあるので 今好きなトップの組とか好きな演出家のものとかを選んで見に行くわけです。
それにしたって、全部が全部「あ~良かった」と言えるものばかりではないし、(なんじゃこりゃ)とか酷い時には(チケ代返せ)と内心思う時もあるのだ。

土曜日(9日)は舞台友Nが VISAカードの貸切でS席だけどいつもより安いよとのこと トップ二人は好きだけど日本の時代物だしはっきり言ってハズレたらむなしいな~と思いながらも「いつもより安い」に惹かれて行った観劇であった。

ところがところが 面白かったんですね。



美しき生涯 石田光成 永遠の愛と義

脚本と演出家って私の記憶だと一人の人と言うことが多い宝塚だけど 今回は脚本が大石静氏 演出が石田昌也氏という珍しい組み合わせ。
それが新鮮だったのだろうか? 

比べちゃ悪いが 前回見た花組の愛のプレリュードのごとく脚本の酷さ、話としてあり得ないだろ? べたすぎるだろ? 破たんしてるだろ?ってことも時にはあるのが宝塚である。いくら演者ががんばってて、それが自分のひいきだったとしても話が面白くないと私は楽しめない性質である。 だけど昨日のは良かった。

石田光成が淀君と愛し合ってたって史実があったかは知らないし 石田光成役の衣装や髪型も史実としてはあり得ないものかもしれない。



だけど日本の伝統芸術としての位置を確立されている歌舞伎の世界だって史実のデフォルメとか現実とは離れたところの様式美はよくあることである。
宝塚は宝塚としての様式美として見ればこういうのもありだな~とつくづく思った。それほど面白かったのだ。

ショーはルナロッサ 日本の時代物から舞台が中近東のエキゾチックな雰囲気へとガラリと変わりそれはそれで面白かった。



そしてこの組のジェンヌさんに言及すると トップの大空雄飛さん。回を重ねるごとにトップらしくなってきて頭の良さが感じられる人。ただ歌がね~ ちょっとだけ音が上がりきらないところが時々いらつくのである。
しかしあの顔の小ささ 足の長さ クールな雰囲気は素敵である。

そして今回つくづくすごい役者だなと思ったのが 娘役トップ 野々すみ花さん

青年館だっけか この人が初めて主役をしたのが確か舞姫のエリスだったと思う。その時もまだ年も若いのに抜擢といわれる配役だったらしいがそれが上手だったし その後銀ちゃんの恋で大空さんの相手役 それから組替えしてあっと言う間にトップに上り詰めた女優さん。

うまい・・・ 演技も歌も踊りも

以前はせりふ回しが大げさすぎるなって思った時もあったが今回はそれも感じなく 堂々としてあたりを払う演技であった。



超美人ってわけじゃないんだけど(ジャクリーン・オナシスとか池上季美子っぽいヒラメ顔美人)演技によってものすごくきれいに見える。



ヅカ歴 何十年というNも
「この子は 北島マヤだよね」とウナっていた。

そしてショーの時はいつも男役を追って見ているオペラグラスの先は今回に限ってつい追ってしまうのは彼女であった。
それほど男役をも食ってしまうのである。
100人舞台にいても彼女の存在は際立つであろう。ダンスの時にドレスのスリットから見える足もほれぼれするほどきれいなこと・・・

この日はNとMちゃんMちゃんお嬢という組み合わせで見たのだが、
「あ~ 良いもの見たね」とつくづく満足して、劇場を後にしたのであった。
これだからヤメラレナイのよね~











コメント (5)
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