tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

昭和、平成、令和、そしてこれから

2020年08月15日 13時59分29秒 | 文化社会
戦後75年の8月15日に
 終戦の日から75年、あの日を語るときの枕詞は「日本中晴れて暑かったあの日」ですが、75年後の今日も、日本中晴れて暑い日のようです。

 すでに日本人の多くの高齢者にとってすら、昭和といえば、高度成長、バブル景気、その破裂、そして長期不況の平成に入るというのが現実の思い出のようです。

 しかし、いま、多くの日本人にとって歴史になってしまった昭和20年8月15日以前の昭和についても、日本人にとって学び、記憶し、これからの日本、これからの自分自身の生き方についての重要な判断の基底とすべきだという意見は多いのではないでしょうか。

 昭和20年(1945年)の今日、日本はそれまでの富国強兵から決別し、平和の中で発展し、世界に貢献する国になるという選択をしました。そしてそれから75年、日本は戦争で正義の名において人を殺すという行為をしていません。

 今年の「昭和の日」に書きましたが、明治という時代に、日本は国内で日本人同士が戦う事を止めました。今、日本の中で内戦はありません。これは素晴らしい進歩です。

 そして日本は、昭和という時代に、外国と戦争することも止めました。これはさらに素晴らしいことです。世界中がそうなった時、人類社会は別次元の発展を始めるのではないかなどと考えます。

 日本国内で戦争を無くすることは日本人が決意すれば、それは可能でしょう。しかし、これを地球社会に拡大し、地球人類が戦争をしなくなるという事は容易でないないようです。
 
 もちろん、地球人類76億人の大部分は、今現在でも戦争を望んではいないことは間違いないでしょう。しかし、未だに局地的な戦争は絶えず、場合によっては、世界戦争の危険さえも指摘する人はいます。

 アメリカが脱退した国連組織「ユネスコ」の「ユネスコ憲章の前文」に有名な言葉があります。
 『戦争は、人の心の中で始まるのだから、平和の砦は人の心の中に築かなければならない』

 「人の心の中」といっても、本当に大事なのは、国などの「リーダー」の「心の中」こそが大事なのでしょう。
 リーダーはフォロワーの心を掌握し、頭脳すら洗脳し、リーダーの考え方に塗り替える事に時として成功する可能性があり、多くの戦争はそこから始まっているのです。

 今は民主主義の世の中です。 民主主義は人の心の自由を尊重し、その人々が選挙によってリーダ-を選ぶのです。ならば、世界の平和は、人類のほとんどが戦争を望んでいないのであれば、決して不可能ではないでしょう。
  
 まだ「形は民主主義」でも「実体は全体主義」という国は存在します。選挙制度が本来の役割を果たしていない場合もあるようです。
 ここで必要になるのが、「十分な情報」であり、「教育」であり、1人1人が「歴史から学ぶ」ことの大切さでしょう。
 
 難しことかも知れませんが、折角75年前の今日、「戦争をしない国」を選んだ日本です。
これからの世界の中で、日本のやらなければならないことは、おのずから明らかなのではないでしょうか。

 75年前の今日、当時の国民学校6年生で、日本の歴史の180度の大転換に遭遇し、脳味噌の呪縛が解け、心の自由を学び、お陰様で、令和の今日まで生き延びた市井の1日本人の率直な気持ちです。