2020年1~3月期GDP :コロナ不況始まる
今日、内閣府から標記の速報(第2次修正)が発表になりました。
修正したのは、法人企業統計が発表になって、企業の設備投資の落ち込みが予想より大きかったことが中心です。
マスコミは前期比0.6%のマイナス、年率換算で2.2%のGDPの落ち込みと書いています。
これはその通りで、3月後半には新型コロナの影響が出始め、経済の減速は明らかですが、このブログで毎回見て来ていますように、前年同期比でみると、昨年10~12月期から、すでに経済の減速傾向は明らかです。
2019年1~3月期から2020年1~3月期までの5四半期の対前年同期の実質GDP の伸び率は
0.8% 0.9% 1.7% -0.7% -1.7%
ですから4半期実質GDPは昨年の10~12月から前年同期より低くなっている事が解ります。3か月後には4~6月期の数字が出ますが、これは本格的に新型コロナの影響を反映したものになるでしょう。
昨年7~9月が異常に高いのは、消費増税の駆け込み需要と、企業の設備投資が多かったという事のようですが、関連統計などの指標を見れば昨年後半には景気減速の兆候は出ていたようです。
それはそれとして、今回の落ち込みの主因を見ますと、決定的なのは、家計支出の減少です。
対前年同期比で見ますと、
民間最終消費支出 -2.4%
家計最終消費支出 -2.8%
(家賃相当額を除く) -3.6%
民間住宅 -5.5%
といった状態です。
コロナの影響が深刻化したのは3月中旬ぐらいからでしょから(家計調査の「平均消費性向」が大きく落ち込んだのは3月からです)、昨年後半からの景気減速(10~12月期も上記指標は2~3%のマイナス)にプラスしてコロナの影響が出始めたといった感じでしょうか。
景気減速にコロナが追い打ちという感じですが、次の4~6月からは、コロナの日本経済への大きな打撃が確り出て来ることになるでしょう。
この後はいずれにしても異常事態ですから、数字はコロナの影響がどの程度深刻なものになるかを見るためのもので、コロナ後、コロナ制圧、経済回復までの国民の我慢の経済的記録という事になるのでしょう。
コロナ後の、その日の来るのが早いことを、願いながら、 コロナの経験から学んだ 多くの新しい、より合理的効率的な社会経済の在り方も含めて、新たな日本経済の発展の方向を論じられるような統計数字が発表される時をを待ちたいと思う所です。
今日、内閣府から標記の速報(第2次修正)が発表になりました。
修正したのは、法人企業統計が発表になって、企業の設備投資の落ち込みが予想より大きかったことが中心です。
マスコミは前期比0.6%のマイナス、年率換算で2.2%のGDPの落ち込みと書いています。
これはその通りで、3月後半には新型コロナの影響が出始め、経済の減速は明らかですが、このブログで毎回見て来ていますように、前年同期比でみると、昨年10~12月期から、すでに経済の減速傾向は明らかです。
2019年1~3月期から2020年1~3月期までの5四半期の対前年同期の実質GDP の伸び率は
0.8% 0.9% 1.7% -0.7% -1.7%
ですから4半期実質GDPは昨年の10~12月から前年同期より低くなっている事が解ります。3か月後には4~6月期の数字が出ますが、これは本格的に新型コロナの影響を反映したものになるでしょう。
昨年7~9月が異常に高いのは、消費増税の駆け込み需要と、企業の設備投資が多かったという事のようですが、関連統計などの指標を見れば昨年後半には景気減速の兆候は出ていたようです。
それはそれとして、今回の落ち込みの主因を見ますと、決定的なのは、家計支出の減少です。
対前年同期比で見ますと、
民間最終消費支出 -2.4%
家計最終消費支出 -2.8%
(家賃相当額を除く) -3.6%
民間住宅 -5.5%
といった状態です。
コロナの影響が深刻化したのは3月中旬ぐらいからでしょから(家計調査の「平均消費性向」が大きく落ち込んだのは3月からです)、昨年後半からの景気減速(10~12月期も上記指標は2~3%のマイナス)にプラスしてコロナの影響が出始めたといった感じでしょうか。
景気減速にコロナが追い打ちという感じですが、次の4~6月からは、コロナの日本経済への大きな打撃が確り出て来ることになるでしょう。
この後はいずれにしても異常事態ですから、数字はコロナの影響がどの程度深刻なものになるかを見るためのもので、コロナ後、コロナ制圧、経済回復までの国民の我慢の経済的記録という事になるのでしょう。
コロナ後の、その日の来るのが早いことを、願いながら、 コロナの経験から学んだ 多くの新しい、より合理的効率的な社会経済の在り方も含めて、新たな日本経済の発展の方向を論じられるような統計数字が発表される時をを待ちたいと思う所です。