tnlabo’s blog   「付加価値」概念を基本に経済、経営、労働、環境等についての論評

人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

年齢階級別平均消費性向:前回の参考データ

2016年08月03日 11時38分37秒 | 経済
年齢階級別平均消費性向:前回の参考データ
 前回、30歳代以下の層の消費性向が低下していることを 安倍政権も気にしているという報道があったことに触れましたが、総務省の「家計調査」の数字を当ってみました。

 家計調査の年報では2015年が今年の2月に発表されています。その中から関連する数字を拾ってみますと下のような状況です。(勤労者:2人以上所帯)


世帯主年齢     ~40歳  40~49歳  50~59歳  60歳~   平均
平均消費性向    66.6%  69.7%  74.1%  92.4%  73.8%
前年差%ポイント   -1.9   -1.9   -1.1   -2.4    -1.5


 平均消費性向は「消費支出/可処分所得×100」で、可処分所得とは「手取り収入」です。
 平均消費性向66.6%ということは、あとの33.4%は「黒字率」で、貯蓄に回っているということを示します。

 平均消費性向は各階層で下がっています。もちろん平均も下がっています。
 収入の方の解説では、可処分所得は名目、実質ともに増えていると書いてありますから「所得は増えたが貯金を増やした」という傾向が明らかになります。
 以上、前回の参考データです。