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人間が住む地球環境を、より豊かでより快適なものにするために付加価値をどう創りどう使うか。

戦争における先進国と途上国: 8月15日雑感

2016年08月14日 10時11分49秒 | 国際関係
戦争における先進国と途上国: 8月15日雑感
 狭くなった地球上で、人類はいつまで戦争を続けるのでしょうか。今日も世界を見渡せば、戦争、紛争、テロが絶えません。

 しかし、考えてみれば、この面でも人類は経験に学び、それなりに前に進んでいると考えています。
 ですから、さらに進んでいけば、人類社会はいつかは戦争のない世界にを作ることが出来るのではないかと思い、それを願っているところです。

 第二次世界大戦までは、先進国、というか世界の大国同士が戦争をしていました。
 もっと以前は今の先進国でも国内の戦争に明け暮れたこともあれました。
 日本でいえば、倭国大乱の時代から、明治の初めまで、日本人同士が本気で戦争をしていました。その後漸く国内の戦争は止めましたが、外国と戦争をはじめ、1945年8月15日、それも止めて戦争しない国になりました。

 ヨーロッパではフランスとドイツが「もう戦争は止めよう」と誓いEUという共同体の基礎を作りました。
 米ソの対立も、核抑止力のお蔭もあったのかもしれませんが、ソ連の体制崩壊で、これで戦争がなくなるかという期待もありました。

 こうして大国同士の戦争はなくなりましたが、先進国もかつてそうであったように、途上国ではまだ内戦があります。これは大国(先進国)の自らの歴史を顧みれば理解出来るでしょう。途上国が先進国になれば、これもなくなるのでしょう。しかしそれを待つだけでは知恵がなさすぎます。

 先進国や国連の役割は、そうした途上国の内戦を「つまらないからやめろといい」=宮沢賢治『雨にも負けず』より=のように平和に納める努力をすることでしょう。
 
 ところが、問題は、先進国が、「つまらないからやめろ」と言わないで、内戦のどちらかに加担することが事をこじらせるようです。
 武器輸出のマーケットということもあるかもしれません。資源問題などで有利と思われる方に加担するのかもしれません。
 そして政府・反政府それぞれに、先進国がついて、支援し介入するのです。国連常任理事会も意見が割れて、拒否権があるので纏まりません。

 内戦はいわば喧嘩です。日本には、「喧嘩両成敗」という古来の知恵があります。喧嘩の場合、必ず両方に理屈があります。往々『加害者と被害者』の関係です。どちらがどちらかわからないことも多いのです。

 こうした途上国型の国内紛争については、
① 放置して自然解決を待つ
② 仲裁型の解決策を取る
③ 片方の後ろ盾になって支援する
の3つがあるのでしょうが、③が最悪です。そしてこれが今の紛争の原因にもなっているように思われます。

 先進国、そして国連が本気で良心的な(途上国の早期の成長を促すような)政策をとるようになれば、地球人類はもっと安心して暮らせるようになると思うのですが・・・・・。