京都で定年後生活

2013年3月60歳で定年退職。

美術館と庭園めぐり、京都の四季の行事と花を綴ります。

大阪コロナワクチン「7月治験目指す」 わが家の花

2020-04-23 14:15:09 | 定年後生活


新型コロナの治療薬とともに、待ち焦がれているのはワクチンです。
世界中でワクチンが開発中ですが、実際に使用できるまでにはまだまだ期間がかかりそうな気配です。

そんななか、一週間ほど前の『コロナワクチン7月治験目指す』という記者会見に注目しました。

4月14日吉村洋文大阪府知事と松井一郎大阪市長の記者会見です。

『大阪府の吉村洋文知事は14日、新型コロナウイルスのワクチン開発について府庁で記者会見し、「早ければ7月にも治験を始めたい」と語った。大阪大発の創薬ベンチャー「アンジェス」がワクチンの動物実験を進めており、有効性や安全性が確認されれば、医療関係者を対象に治験を始めるという。
 アンジェスによると、開発しているのは「DNAワクチン」と呼ばれるタイプ。3月に阪大と共同で開発に着手し、当初は9月ごろの治験開始を想定していたが、動物実験が順調に進んでいるため前倒しを検討しているという。
 吉村知事は「最前線で働く医療関係者に優先的に投与したい。実用化されれば19万~20万人単位で接種が可能で、コロナウイルスと戦う武器になる」と話した。
 同大の森下竜一寄付講座教授によると、7月にも医療関係者に対し、数十人規模で接種する。抗体ができるかを確認し、順次対象人数を増やしていくという。』

現在医療機関の感染拡大が深刻になっています。
そんななか、大阪で開発されているワクチンができるのは大きな希望です。
暗いニュースばかりで気持ちが落ち込むことも多いですが、大阪の関係者にはエールを送りたいです。

わが家の花です。

ミヤコワスレ





コデマリ





モッコウバラ





ドウダンツツジ





ヤマブキ





ツルニチニチソウ









新緑の東山散策

2020-04-23 05:35:29 | 京都めぐり


新緑の嵯峨野に続き、東山も新緑がきれいになっていると思います。
これも昨年の散策です。

東福寺
臥雲橋より





新緑がきれいになってきました。
今年も同じ景色だと思います。










泉涌寺
大門より






まだ桜が残っていました。





今熊野観音寺




















本堂と医聖堂
昨年は訪れる人が多かったですが、今年は閑散としているのではないでしょうか。
































来迎院




















善能寺詳空殿

ここは人に出会うことがほとんどなく、猿や猪が出てこないか心配になります。

























悲田院










里桜が満開










新緑の嵯峨野

2020-04-22 06:51:15 | 京都めぐり


7都府県に緊急事態宣言が発令されて2週間が過ぎました。
初めて経験する「外出自粛」に戸惑いながらも何とか過ごしております。
新緑がきれいになりはじめの嵯峨野を歩きたいとの願望に駆られますが、しばらくは昨年のブログを振り返っています。

昨年4/22の新緑の嵯峨野散策です。

嵐山公園(亀山公園)展望所





千光寺





星野や京都





竹林の道
朝8時半ですが、昨年は観光客がいっぱいでした。
今年は閑散としているのではないでしょうか。




大河内山荘前





常寂光寺に向かう道中は里桜満開でした。















常寂光寺















落柿舎





小倉山










二尊院総門




奥嵯峨鳥居本をめざします。
里桜がところどころに残ってますが、新緑の季節突入です。




















化野念仏寺
















愛宕山鳥居前到着です。





つたや











平野屋















もうしばらく家の中に閉じこもっています。






アビガン投与のコロナ300症例  春日神社白フジ

2020-04-21 16:29:57 | 定年後生活


新型コロナウイルスの感染拡大中ですが、治療薬の有力候補として国産の新型インフルエンザ薬「アビガン」が注目されています。
国内で既に350人以上に投与され、効果があるとの報告が相次ぎ、国の承認に向けた治験や増産の動きが進んでいます。
効果の検証はこれからですが、実用化すれば患者の重症化を防げると期待されています。

新型コロナウイルスを巡る日本感染症学会のシンポジウムが18日東京都内で開催されました。
感染対策のため、観覧者を入れずに講演をインターネット配信です。
報告者は新型コロナウイルス対策にあたる政府の専門家会議のメンバーや、治療にあたる医師などです。
私が期待したのはインフルエンザ薬として開発されたアビガンやオルベスコの患者への投与例です。

藤田医科大学の土井洋平教授は「アビガン」を患者に投与した状況について報告しました。

アビガンを治療に使った200の医療機関、投与した患者は300人で、2週間後、症状の改善が見られたのは軽症と中等症の患者で9割、人工呼吸器を使用するなど重症の患者で6割だったということです。土井教授は、今回の結果はあくまで主治医の主観によるもので、アビガンの効果については使わなかった患者との比較など、さらに検証が必要だとしています。
現在行われている治験などでさらに効果を確かめる必要があるという考えを示しました。

さらに、吸い込むタイプのぜんそくの治療薬「オルベスコ」は、肺炎になったあとで投与された75人のうち、症状が悪化して人工呼吸器が必要になった患者が少なくとも3人、亡くなった患者は2人だったということで、この薬を使わない場合に比べて悪化する割合を下げられる可能性があるとしています。(素人の私は 70/75、93%は悪化を防げたと理解しました。)

土井教授は「既存薬で改善したケースも出てきているが、有効性を確かめるには、薬の投与がない患者との比較や投与するタイミングなどの検証が今後必要だ」としています。

国の研究班の班長としてがぜんそく薬の「オルベスコ」を患者に投与する臨床研究に関わる愛知医科大学の森島恒雄客員教授は、「今回のデータだけではまだ断定はできないが、オルベスコを投与することで、重症の肺炎になって人工呼吸器が必要になる患者を減らせる可能性がある。
全国で感染拡大が続く中、医療機関で受け入れ可能な患者数を超えて患者を助けられなくなる『医療崩壊』を防ぐうえで、重要な役割を持つ薬と考えられるので、さらに分析を進めたい」と話しています。

アビガンは多くの医療機関(200)で試験投与されていることがわかりました。
2週間後に症状の改善が見られたのは軽症と中等症の患者で9割、人工呼吸器を使用するなど重症の患者で6割というのは、専門家は慎重なようですが、私には期待がもてました。
アビガンはコロナウイルスでも細胞内で増殖するのに不可欠な遺伝子の複製を妨げ、症状の悪化を阻止する働きがあるようです。
妊婦への深刻な副作用などを除けば既に安全性は確認されつつあるように感じました。
しかし、アビガンは万能ということはなく、アビガンは増殖後のウイルスは退治できないため、ウイルスが少ない早期の投与が望ましいようです。増殖後の治療薬は別の薬剤なのではないかと思われます。
オルベスコは森島教授の「重症の肺炎になって人工呼吸器が必要になる患者を減らせる可能性がある」ことにも期待を持つことができました。



春日神社の白フジが見頃を迎える時期になりました。
昨年4月21日撮影のしたものです。









赤フジは咲きはじめです。
























祇園祭巡行中止も山鉾建ては、、、。そろそろ牡丹が咲きはじめる頃です。

2020-04-21 06:27:55 | 2020 花


昨日祇園祭を主催する祇園祭山鉾連合会と八坂神社は、7月の祇園祭の山鉾巡行を中止すると発表しました。
ただ組み上がった山鉾の曳き初めは行わない。また山鉾建ては6月上旬まで様子を見て決める。
仮に山鉾建てを行ったとしても夕方には山鉾町の全行事を終了し、会所への関係者以外を立ち入り禁止とする。
厄除けちまきについてはなんとか授与していきたい。 
神幸祭(7月17日)と還幸祭(同24日)は神輿渡御が行われるが、実施せず八坂神社境内で神事を行う。

6月上旬まで保留としたのは、山鉾町の強い思いがあったそうです。
私は関係者の強い願いやこだわりも理解いたしますが、現在の新型コロナの感染状況では中止の英断をしていただきたいと思います。
 
そろそろ牡丹が咲きはじめる頃です。
昨年の植物園での牡丹です。

島の司





玉楼春





緑胡蝶





心紅





黒芳





シャントール





桃源郷






千鳥の舞






暁の雪






紅麒麟





島錦










玉天集





花一輪





架け橋











紫禁城





鎌田藤





娘花祭





淀の紅





右大臣





現物を見たいですが、今年は我慢、我慢です。








マスコミはいつまで減らない感染者数ばかり放送するのでしょうか。

2020-04-20 16:29:16 | 定年後生活


マスコミの多くは、本日の感染症数、累計感染症数を連日報道しています。
しかし絶対に減らない、増え続けるだけの累計感染症数を延々と聴き続けるだけでは希望が持てなくなります。
また、リアルな医療現場とも乖離しているように思われます。
結論から言うと、厚生労働省の公表資料程度(症状の有り無し、入院を要する人と軽症、中等症、重症割合、退院数、死亡数、死亡率など)は報道し、国民に正確な情報を提供してほしいと思います

今回のコロナウィルスは人類が経験したことがない新しい感染症ですが、これまでにだいたいわかってきていることがあります。
「国内で感染が確認された方のうち約80%の方は他の人に感染させていない、感染が確認された症状がある人の約80%が軽症、14%が重症、6%が重篤」です。(新型コロナウイルス感染症対策専門家会議 3月2日)
コロナ感染者のうち約8割は軽症、2割は重症または重篤になります。
ですから感染者数が増えれば増えるほど、重症者または重篤者の絶対数が大きくなります。
感染症数を抑えることは重症者及び重篤数の絶対数を抑えることに直結します。

軽症者、中等症、重症者とは (厚生労働省・結核感染症課)
軽症者とは
入院が必要でない方のことを指します。新型コロナウイルスは約8割が軽症だとされています。
入院の必要性を判断するのは医師で、ポイントは酸素吸入器や人工呼吸器などの医療機器を使わなければならないか否かだと言います。
患者が咳(せ)き込んでいたり「息が苦しい」「つらい」などの自覚症状があったりしても、自分で酸素を十分に取りこめている状態であれば入院は必要なく、軽症と分類されます。

中等症とは
酸素吸入をしないと危ないと判断された感染者が該当します。
高齢者や基礎疾患がある方など免疫力が下がっている患者は、診断時の症状が重くなくても、自宅療養では危ないと判断されるケースもあります。そのような場合には「中等症予備軍」として入院措置を取ることもあるそうです。

重症とは
集中治療室(ICU)での治療を必要とする場合、もしくは人工呼吸器を装着する必要がある場合を指すそうです。
重篤という表現は厚労省ではあまり使わず、一般論としては命に危険がある方のことを重篤と表現します。

東京都・感染症対策課
「軽症=入院を要しない」「中等症=酸素吸入が必要」「重症=ICU治療、あるいは人工呼吸器の使用が必要」との分類です。
「重篤」に関しては「ECMO(エクモ=体外式膜型人工肺)を必要とされる方と認識されているようです。

2020年4月19日 12:00現在の厚生労働省 コロナ感染数







(括弧内は前日からの変化)
今までに重症から軽~中等症へ改善した者は54名
※4 都道府県から公表された死亡者数の合計は210名ですが、うち49名については個々の陽性者との突合作業中のため、計上するに至っていない。
  
2020年4月19日までに感染が確認された10361例(PCR検査数112816の陽性率9.2%)のうち、入院治療中の人は9041例(87.3%)おり、そのうち、軽症から中等度の人(無症状含む)が4653名(51.5%)、人工呼吸器を使用または集中治療を受けている人が217名(2.4%)です。
「症状程度確認中」「入院待機者のもの」「症状有無確認中」が3914名(45.7%)と多いのです。
1159例(12.8%)は既に軽快し退院しています。また死亡者数は161(※4)名です。

軽症と中等症が分けられていないのは残念ですが、高齢者や基礎疾患のある人は軽症でも「中等予備軍」として扱われているためと推測されます。これらの正確な把握は困難なのかもしれません。
ただ一般的に、医療崩壊前では症状確認中のなかで重症者割合は低いのではと推測されますが。
注目すべきは命に直結する人工呼吸器を使用または集中治療を受けている人の数です。現在は217名です。

死亡率(死亡者数/感染症数)
コロナ陽性感染者中の現在の死亡率は1.6%、都道府県公表の210名では2.0%です。
ただし季節性インフルエンザの致死率0.1%に比べると、20倍という高さです。

世界の死亡率(死亡者数/感染症数)厚生労働省資料
海外の国・地域の政府公式発表に基づくと4月19日12:00現在の感染者数と死亡数
感染症数2,272,372 死亡者数 158,803 死亡率7.0%
中国 82,735 4,632 5.6% 
日本 10,361 161 1.6%
韓国 10,661 234 2.2% 
台湾  398 6 1.5%
豪州 6,547 67  1.0% 
米国  726,645 38,664 5.3%
カナダ 33,341 1,467 4.4% 
フランス 111,821 19,323 17.3%
ドイツ 143,160 4,459 3.1% 
フィリピン 6,087 397   6.5%
インド 14,792 488  3.3% 
イタリア 175,925 23,227  13.2%
英国 114,217  15,464  13.5% 
ロシア 36,738  313 0.9%
スウェーデン  13,822  1,511 10.9% 
スペイン 191,726 20,043  10.5%
ベルギー 37,183 5,453  14.7% 
エジプト  3,032  205  6.8%
イラン 80,868 5,031   6.2% 
ブラジル 36,599 2,347  6.4%
厚生労働省資料では各国で公表されている全ての国が掲載されています。

現在の日本の死亡率は1.6%、都道府県公表数字で2.0%、世界平均7.0%に比べると1/3以下の少ない死亡率です。
日本の医療制度、医療の質の高さによることも大きいと思われます。
しかし、日本も感染爆発し、感染者数が指数関数的に増えると医療崩壊が起こり、本来なら救える人が救えなくなることは十分考えられます。ですから、今求められているのは感染者数を増やさないことですね。

昨日の日曜日は家から一歩も出なかったのですが、今日は食料品の買い出しに出かけました。
月曜日は土日より空いていると思ったのですが、スーパーの人出は多かったです。
スーパーも職員の感染対策でレジ周辺にビニールが張られていました。
感染を心配しながらも、スーパーで働いておられる職員の皆さんにも感謝です。


一輪草





もみじの花





シャガ





ドウダンツツジ












そろそろ新緑の嵐山になる頃ですが。

2020-04-20 06:47:45 | 2020 花


新型コロナウイルスの感染拡大で、全国に緊急事態宣言が拡大され、全国の観光地も訪れる観光客が少なくなっていると思います。
京都も全く同様で、例年は多くの観光客でにぎわう嵐山も閑散としているようです。
土産物店や食堂などもほとん閉店していると聞きます。

例年この時期はソメイヨシノが終わり、新緑がきれいになりはじめます。
今年は外出自粛中で行けませんが、現在の嵐山はこんな状況だと思います。

昨年4月20日頃に撮影したものです。
渡月橋など閑散としていますが、あくまで昨年早朝に訪れたのものです。

嵐山の新緑が少しずつきれいになっています。












愛宕山も緑になりつつあります。


























渡月小橋





渡月橋と比叡山










天龍寺





法堂










天龍寺拝観前













新緑がきれいです。













緊急事態宣言発令下で嵐山は閑散としてますが、実は天龍寺はまだ拝観を行っています。
塔頭の宝厳院などの春の特別拝観は中止していますが。
京都の拝観寺院の対応はさまざまです。
拝観休止している寺院はある一方で、人気の清水寺、金閣寺、天龍寺などは拝観を継続中なのです。
寺院に関しては休業要請はされていないようですが、私は緊急事態宣言の下では休止すべきと思います。






コロナ感染症と戦っている医療現場からのお願い

2020-04-19 15:32:30 | 定年後生活


神奈川県医師会が新型コロナウイルスに関する「お願い」のメッセージを発信しています。
それは医療現場の実情と、テレビなど一部報道で繰り返される主張への疑問、そして今、人々はいかに行動すべきかを伝えるものです。
約3000字にわたる切実な訴えはインターネット上で「県民だけでなく、全国民に読んでいただきたい」との声があがり、数多くの人の心に届いているそうです。
私もコロナ発生以降、ともすると不安を煽るだけのマスコミの報道には強い違和感を覚えていました。
そんななか、コロナ感染症と戦っている最前線の医療従事者からのお願いには、強く敬意と賛意を表したいと思い、私のblogでも紹介します。


神 奈 川 県 民 の 皆 様 へ ~ (神奈川県医師会からのお願い)
   神奈川県医師会長 菊岡正和

◆侮らないで◆
連日の報道で、親も子供もストレスで大変ですとマスコミが取り上げています。
だから、ストレス発散のために、外出したいという気持ちもわかります。
爆発的な感染拡大に若い人たちに危機感はないのは当然かもしれません。
若い人は感染しても比較的軽症ですむとの報道があるからです。
しかし現実は違います。若い人でも、重症化して一定数以上は死亡するのです。
現実を見つめてください。
もし、自分の知り合いの人がコロナ感染症で亡くなられたらきっと哀しいはずです。
そして、亡くなった人にうつしたあなたが、入院せずに軽度ですんでも本当に喜べるでしょうか。
不用意に動き回るということは、その可能性を増やしてしまうことなのです。
今は我慢する時なのだということを、ぜひ理解してください。
出来るだけ冷静に、そして自分を大切に、そして周囲の人を大切に考えてください。

◆ごまかされないで◆
この新しい未知のウイルスに、本当の専門家がいません。本当は誰もわからないのです。
過去の類似のウイルスの経験のみですべてを語ろうとする危うさがあります。
そして専門家でもないコメンテーターが、まるでエンターテインメントのように同じような主張を繰り返しているテレビ報道があります。
視聴者の不安に寄り添うコメンテーターは、聞いていても視聴者の心情に心地よく響くものです。
不安や苛立ちかが多い時こそ、慎重に考えてください。
実際の診療現場の実情に即した意見かどうかがとても重要です。
正しい考えが、市民や県民に反映されないと不安だけが広まってしまいます。
危機感だけあおり、感情的に的外れのお話を展開しているその時に、国籍を持たず、国境を持たないウイルスは密やかに感染を拡大しているのです。
第一線で活躍している医師は、現場対応に追われてテレビに出ている時間はありません。
出演している医療関係者も長時間メディアに出てくる時間があれば、出来るだけ早く第一線の医療現場に戻ってきて、今現場で戦っている医療従事者と一緒に奮闘すべきだろうと思います。

◆PCR検査の本当◆
医療関係者は、もうすでに感染のストレスの中で連日戦っています。
その中で、PCR検査を何が何でも数多くするべきだという人がいます。
しかしながら、新型コロナウイルスの PCR 検査の感度は高くて 70%程度です。
つまり、30%以上の人は感染しているのに「陰性」と判定され、「偽陰性」となります。
検査をすり抜けた感染者が必ずいることを、決して忘れないでください。
さっさとドライブスルー方式の検査をすればよいという人がいます。
その手技の途中で、手袋や保護服を一つひとつ交換しているのでしょうか。
もし複数の患者さんへ対応すると、二次感染の可能性も考えなければなりません。
正確で次の検査の人に二次感染の危険性が及ばないようにするには、一人の患者さんの検査が終わったら、すべてのマスク・ゴーグル・保護服などを、検査した本人も慎重に外側を触れないように脱いで、破棄処分しなければなりません。
マスク・保護服など必須装備が絶対的に不足する中、どうすればよいのでしょうか。
次の患者さんに感染させないようにするために、消毒や交換のため、30 分以上 1 時間近く必要となります。
テレビなどのメディアに登場する人は、本当のPCR検査の実情を知っているのでしょうか。
そして、専門家という人は実際にやったことがあるのでしょうか。

◆胸部レントゲン検査やCT検査の困難◆
胸部レントゲン検査や CT 検査を、もっと積極的にしないのは怠慢だという人がいます。
もし、疑われるとした患者さんを撮影したとすると、次の別の患者さんを検査する予定となっても、その人が二次感染しないように、部屋全体を換気するとともに装置をアルコール消毒しなければなりません。
その作業は 30 分以上、1 時間近く必要となります。
アルコールが不足する中、どうすればいいのでしょうか。
メディアなどで主張する専門家やコメンテーターは、そのようなことを考えたことがあるでしょうか。

◆医療機関の現状◆
今後感染のスピードが上がると、重症例も当然増えてきます。
もし何百人もの感染者が同時に出れば、その人たちを病院で治療しなければいけません。
医療機関のベッドは、またたく間に埋まってしまいます。
それでも心筋梗塞や脳梗塞やがんなどの患者さんに対しては、いつものように対応しなければなりません。
今までと同じように医療は維持しなければならないのです。
軽症の人は、自宅や宿泊施設に移って静養や療養してもらい、少しでも新型コロナ感染症の人のために、病院のベッドを空けるなどの素早い行動が必要です。
そして、新型コロナ感染者の治療が終わり、社会復帰しても良いというときこそ、素早くPCR検査をやって確認し、ベッドを開けなければなりません。
そのためにも、少しでも時間が必要なのです。医療機関に時間をください。
コロナ感染者の増加を、少しでも緩やかなカーブにしなければ、医療は崩壊します。

◆医療機関への偏見や差別◆
皆さんは、咳をしたり、熱が出ていたりする人が近くにいたら、きっと嫌な顔をして、文句を言うか、離れていくことでしょう。
今この時も医療関係者は、コロナ感染の恐怖の中で戦っています。
戦っている医療機関の医師や看護師や事務職員にも、子供や孫、そして親はいます。
その愛する人たちに、うつすかもしれないという恐怖の内で、医療職という使命の中で戦っています。
そして自分の子供が、バイキンと言われ、いじめにあうかもしれないという、悲しみとも戦っています。
市中の診療所ならば、医師自身が罹ったら、当然一定期間休診にするばかりでなく、診療所のすべてのスタッフやその家族の心配もしなければなりません。そして、自分の家族そのものに危害が及ぶことになります。
実際に病院の中で重症の患者さんの治療を毎日繰り返し繰り返し治療にあたり、家に帰っても人工呼吸器の音が耳から離れず、懸命にしている立ち向かっている医師や看護師の人たちのことを想像してください。
そんな恐怖といら立ちと、そしてストレスの毎日の中で生活しています。
わかってください。知ってください。理解してください。
感染が拡大すれば、誰もが感染者になります。そのとき、偏見や差別を受けたらどんな思いをするのか、一人ひとりが賢明に考えて、不確かな情報に惑わされて。
人を決して傷つけないように、正しい情報に基づいた冷静な行動をするようにしてほしいのです。
まして、地域の医療機関の活動が差別意識で妨げられるようなことは、決してあってはならないことでしょう。

◆一緒に戦いましょう◆
もう少し、もう少し我慢して下さい。四週間、何か月いや一年以上になるかもしれません。
病と闘って生きていたいと、つらい治療と闘っている患者さんもいます。
生きていることだけでも幸せなのだと、ぜひ、ぜひ思ってください。
安易に外出して、密集、密閉、密接のところには絶対行かないでください。
あなたの行動が、新しい患者さんを作ってしまうかもしれません。
お願いします。私たち医療従事者も、ストレスや恐怖に我慢して戦っています。
お願いします。皆さんはぜひ、我慢と闘って、我慢してください。
戦いは、長くてつらいかもしれませんが、みんなで手を取り合っていきましょう。



今年のキリシマツツジ鑑賞にはお越し頂かないように 長岡天満宮

2020-04-19 05:41:18 | 2020 花


そろそろ長岡天満宮のキリシマツツジが見頃になる時期です。
私はここ数年天満宮に出かけていますが、今年はコロナウィルスの感染拡大で諦めています。
そんなおり、『キリシマツツジ開花に伴う長岡天満宮からのお願い』がホームページにだされました。

以下お願い内容

「毎年この時期に見頃を迎えるキリシマツツジ。今年も見頃を迎えようとしております。
しかしながら、世界的に新型コロナウイルス感染が日々拡大し、全国に緊急事態宣言が発出され、又京都府は特別警戒都道府県に位置付けられましたことを鑑み、苦渋のお願いをさせて頂きます。
感染予防・拡大防止かつ皆様の健康安全の為に、
「今年のキリシマツツジ鑑賞にはお越し頂かないようにお願い致します」

開花状況につきましては公式インスタグラムを開設いたしましたので、写真にてお楽しみください。
国難とも言えるこの状況が一日も早く鎮静化するよう大神様に祈りを捧げ、
事態好転の暁には、平常通りお越し頂けますようご祈念致しております。
何卒、事情をご賢察のうえ、ご理解賜りますようお願い申し上げます。
令和2年4月18日 長岡天満宮 宮司 中小路宗俊

昨年4月26日に訪れたキリシマツツジです。
八条ケ池中堤の南面、北面とも満開でした。

中堤正面





中堤の南面、北面とも満開です。

























中堤を出て、南面のキリシマツツジ





南面が一番早く開花し、色落ちも早いですが、昨日はほとんど色落ちもなくきれいな満開でした。

























キリシマツツジと錦水亭





来年は見れますように。





PCR検査、軽症者に推奨せず 日本感染症学会と日本感染環境学会

2020-04-18 16:07:17 | 定年後生活


マスコミ各社は相変わらず、「日本は諸外国に比べて圧倒的に検査が少ない」、「日本も検査拡大を」と連日連呼しています。
マスコミに呼ばれる感染症専門?と称する医師からも同じような意見を耳にします。
さらにWHOのテドロス事務局長も「(今すべきなのはとにかく)検査!検査!検査!」と世界中にアピールしました。
残念ながらWHOはコロナ発生当初から対応に問題があり、信用失墜の懸念も指摘されていますが。

そんななか、全国に緊急事態宣言が発令されましたが、私は昨日の「時事メデイカル」の記事が目が止まりました。
以下記事転用します。

『PCR検査、軽症者に推奨せず―新型コロナ 感染2学会「考え方」まとめる』

 新型コロナウイルスの感染拡大が続き、政府は7都府県だった緊急事態宣言の対象地域を全国に拡大した。
日本感染症学会と日本感染環境学会は、感染症診療のあり方を変えていく必要があるとして、診療に携わる臨床現場などに向けて「新型コロナウイルス感染症に対する臨床対応の考え方」を発表した。
ポイントの一つが、軽症の患者に対してはPCR検査を勧めていないことだ。
さらに、医療崩壊を防ぐために重症患者の治療に特化することを提言している。

◇治療のあり方柔軟に

「考え方」では現状を踏まえ、感染者が感染症病棟のベッドを占拠する率が高まっていく中で感染症診療の在り方を柔軟かつ適正に変えていくことが必要だとしている。
感染の有無の判定に欠かせない一方で、「検査を受けさせてもらえない」といった批判が続くPCR検査を最初に取り上げた。
検査対象を改めて「入院治療の必要な肺炎患者で、ウイルス性肺炎を強く疑う症例」と規定。同時に「軽症患者」に対しては、現状の帰国者・接触者相談センターを介した検査体制の中では「基本的にPCR検査を推奨しない」と明記した。

◇危惧された医療資源の逼迫

 「考え方」をまとめた感染症学会理事長の舘田一博東邦大学教授(感染症)は「流行がまん延期を迎えた現在、限られた資源は生命の危機に陥る可能性が高い重症者に集中的に投入すべきだ」と指摘する。ただし、診断に携わった医師が必要と判断する症例に対しては、帰国者・接触者相談センターを介さずに検査を依頼できる仕組みを構築する必要があると考えている。疑いが生じた患者に対しては、安全に検体を採取し一般の検査センターで検査できる体制にシフトしていくことが望ましいとしている。

その上で「院内感染の疑いがある場合などはPCR検査を実施して感染拡大防止に努めてほしい」と話している。

感染拡大初期から「風邪の症状だが、新型コロナではないか」といって検査を求める声が殺到したという事情がある。舘田理事長は「不安な気持ちは分かるが、治療法もなく、軽症でも入院が必要になるなど、医療資源を逼迫(ひっぱく)させてしまう可能性が学会では危惧されていた」と言う。


舘田一博・日本感染症学会理事長
患者が急増した東京都などでは、病床の確保が難しくなったため、軽症や無症状患者は自宅や自治体が借り上げたホテルなどで療養してもらう対策を講じた。
舘田理事長は「専門医療機関が重症患者を受け入れる能力を維持するには欠かせない措置」と評価した上で、「今後の問題は、医療機関はもちろんだが、これらの借り上げたホテルや在宅で療養している患者の診療に使う検査器具や医療用マスクなどの資材と感染症にある程度慣れた人材を確保して、必要に応じて配分していくこだ」と指摘する。
入院以外の場合でも2週間にわたって1日1回は電話で体温の変動、食欲や倦怠感の有無、健康状態を確認し、症状が悪化した場合は医療機関と連絡を取りながら感染防止策を徹底し、受診できる態勢が必要、としている。 

◇最優先は重症患者の救命

 同時に「考え方」で強調されているのが、肺炎などを発症した重症患者の早期発見と医療的な対応のあり方だ。重症化の指標としてはCT検査による肺炎を疑われる画像の広がりの程度、血液中の酸素量の減少、血液検査でのリンパ球や血小板の減少、炎症を示す検査数値の上昇などを挙げている。
舘田理事長は「この病気は急速に症状が悪化することもある。長引く倦怠感や食欲不振といった自覚症状、高熱の持続なども合わせて、診療に携わる側は経過観察中でもこれらの項目の変化を注意深く見守ってほしい」と話す。
舘田理事長は「感染者の8割が軽症ですむことを考えれば、重要なのは重症化した患者を救命することに尽きる。現在亡くなられた方の数は欧米に比べてかなり少ない数字に抑えられている。感染経路の解明とともに、重症者を発見して対処し治療することを最優先すべきだ」と訴えている。時事メデイカル(喜多宗太郎・鈴木豊)(2020/04/17 07:00)


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緊急事態宣言発令の京都 松尾大社の山吹

2020-04-18 05:52:28 | 2020 花


16日夜緊急事態宣言が全国に発令されました。
京都府はあらためて府民に、『医療機関への通院、食料の買い出し、職場への出勤など、生活の維持に必要な場合を除き、原則として居宅から外出しないこと。「3つの密」がより濃厚に重なる夜の繁華街への外出自粛を強く要請』しました。
昨日17日の新たな感染者は10人で、合計で235人です。
休業要請に協力した事業者には、中小企業に20万円、個人事業主に10万円を給付するそうです。
東京や大阪などの100万円、50万円に比べてずいぶん少ない気がいたします。
京都府の財源では困難なのでしょうか。
祇園祭は?
昨日のマスコミ報道は『山鉾巡行について、例年通りの実施は困難として取りやめる方向で調整していることが17日、関係者への取材で分かった』としています。
私も現在の感染状況では無理だと思いますが、もうじき結論が出そうです。


そろそろ松尾大社の山吹が見頃になる頃です。
ここの山吹はは関西一とも言われ、境内には約3,000株の山吹が植えられています。
境内を横切る一ノ井川の山吹がとてもきれいです。
毎年行っていますが、今年はあきらめます。

過去に撮影した松尾大社の山吹です。





楼門












一ノ井川の山吹

















本殿









一ノ井川の山吹


















白山吹













松尾大社は平安京より前の701年に社殿が創建された、京都で最古の神社の一つです。
この地一帯に勢力のあった秦氏一族が氏神様としてお守りしてきました。
一族は桂川に堤防を築き、堰を作り、用水路を張り巡らし、農地を開拓していったと言われています。
その水路が一ノ井川として現在も境内に流れ、名残を留めています。

 







京町屋下京(43)町屋宿幻、久保田彦庄衛門、西村福郎商店、檏宿、京宿おから、褒花東邸・西邸、百之助

2020-04-17 17:16:54 | 京都の町 町屋・建造物


京都の町屋下京区、第43回です。
撮影はコロナウィルス発生前です。

町屋宿幻













久保田彦庄衛門
速康散本家










西村福郎商店
京都の糸屋









檏宿










京宿おから










褒花東邸・西邸





百之助










京町屋外観の特徴
屋根一階庇の最前列は一文字瓦で葺いています。
横の一直線と格子の縦の線の調合が町屋の外観美の一つです。
格子
戦国時代からで、内からは外がよく見え、外からはよく見えないようになっています。
家の商いや家主の好みでデザインが異なります。
上部が切り取られた「糸屋格子」、太い連子の「麩屋格子」、「炭屋格子」、重い酒樽や米俵を扱う「酒屋格子」、「米屋格子」、繊細な「仕舞屋格子」などがあります。格子を紅殻で塗ったものが紅殻格子。
ばったり床几
元々は商いの品を並べるもので、後に腰掛け用に床几として近隣との語らいの場でした。
ばったりとは棚を上げ下げするときの音からきています。
虫籠窓
表に面した二階が低くなっている「厨子二階」に多く見られる意匠。
防火と道行く人を見下ろさない配慮と言われています。
犬矢来
竹の犬矢来は割竹を透き間なく組んだものから、少し透かしたものまでさなざまです。
直線的な町屋の表情を和らげてくれます。
駒寄
家と道との境界に巡らされた格子の垣。元は牛馬をつなぐためのものでした。
意匠もさまざま、栗や欅などの硬い木が使われることもあります。
鍾馗
厄除けの瓦人形は京町屋の屋根の象徴です。






全国に緊急事態宣言発令 昨年の京都御苑里桜

2020-04-17 05:28:33 | 2020 桜


いよいよ緊急事態宣言は全国に発令されるそうです。
さらに既に指定されたと7都府県と北海道、茨城、石川、岐阜、愛知、京都の6道府県は「特定警戒都道府県」に指定されます。
ゴールデンウィークに向け地域の移動を極力抑え、圏外への移動を控えることも要請されます。
京都もさらに外出の自粛が求められます。
そんななか、先斗町の様子が報道されました。

夜の京都・先斗町 歩くはネコばかり 4/16(木) 20:47配信産経新聞
新型コロナウイルスの感染拡大を受け、夜間の営業を自粛する店舗が増えた京都市中京区の先斗町。
普段なら酔客がそぞろ歩く時間となっても、道を歩くのはネコだけだった。
バーを経営する男性(36)は「ネコでは金もうけにならん」と苦笑した。

休業要請される事業者の方は大変ですが、収束に向けて頑張っていきたいです。

私も外出自粛中ですが、ほとんどの時間家の中に閉じこもっていると、季節感が乏しくなります。
やむを得ないですが、テレビは各局ともコロナ一色です。
京都のソメイヨシノは辛うじて花を残していますが、今は里桜が見頃だと思います。
昨年訪れた(4/20)の京都御苑出水の里桜です。

下立売御門





まだ咲きはじめもあります。


















御衣黄




















出水の小川















































山吹





ドウダンツツジ





下立売御門の北(烏丸通り)は15日からコロナ感染者の軽症者を受入れたホテル、京都平安ホテルがあります。