鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1171回】 住宅会社は、普通に経営すれば絶対に潰れないし、潰してはならない

2014年03月16日 | 住宅コンサルタントとして
一般的にどの商売でも、先に仕入れがあって、自社の商品やサービスを販売してから後日、入金があります。

例えば、スポーツジムの場合、先行して毎月の会費を徴収していますが、
その前にスタジオを建設したり借りたりする必要性があります。
更にプールやトレーニング用の機械の設置、更衣室のロッカー、シャワー室など、多大な先行投資が必要です。

雑貨屋さんや家具屋さんにしても、先に商品をたくさん仕入れなくては、お店がオープンできません。
もちろん、飲食店の場合、材料の仕入れが先になります。

しかしながら、住宅会社の場合、こうした仕入れ、更には支払より先に、
お客様から先行してご入金をいただくことが可能ですし、
そもそも業界的にはそれが常識となっています。

そして先にお客様から頂戴したお金で、資材を購入し、職人さんたちに支払をし、
更に自社の社員さんにお給料をお支払いすることが可能なのです。

こんなにも資金回収に恵まれた商売は、それほど多くありません。
ですから、普通に経営すれば、資金ショートに陥ることが無いのです。

しかしながら、「お客様からお金をいただいていないので、支払が出来ない」と、
悪びれるそぶりも無く、支払いが先になることを普通に言う工務店の経営者が
残念ながらまだまだ多いのが現実です。

契約時の仕様決めと実行予算を積算せず、どんぶり勘定で経営している工務店。
追加や変更があった場合、都度追加料金を明確に提示せず、追加分を回収できない工務店。
契約時に支払のルールを明示せず、タイムリーにお客様から回収出来ない工務店

良い家を建てる技術や知識があったとしても、経営者としては全くダメなのです。

増税後の反動により、2014年の後半からは、仕事が順調に続かなくなる工務店も増えるでしょう。
その結果、資金繰りに行き詰る工務店が増えることは回避できなさそうです。

しかしながら、普通に経営が出来れば、資金繰りに詰まることがまずは無いですし、
家づくりを託して下さったお客様の想いを考えれば、潰れてはならないのです。

利益管理と資金回収。
タイムリーな見積提示。
こうした当たり前のことをしっかりとやっていきたいですね。
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【第1170回】 時間の価値

2014年03月15日 | 住宅コンサルタントとして
素晴らしい接客が出来る。
素晴らしい設計が出来る。
現場管理に関して、素晴らしい品質管理が出来る。

自分が担当する仕事のクオリティーが高いことに越したことはありません。

しかしながら、仕事のクオリティーが高いだけでは、十分とは言えません。
これは、飲食店に例えてみれば、分かりやすいです。

チャーハンやエビチリの味が最高。
価格も非常に良心的。
更に、サービスも素晴らしい、
でも、オーダーしてから出てくるまで、1時間近くかかっているようでは、
このお店はそれほど繁盛しないでしょう。

そのお店の価値を決めるのは、価格と品質とサービスだけではないのです。

時間という概念が、そのお店の価値を決めるのに重要な要素となります。

これは、全ての業種に対し、当てはまることだと思います。
ですから、優秀なビジネスパーソンを目指すのであれば、
自分が担当している仕事に対し、納期意識を持つことが大切です。

この仕事は、いつまでに終わらせるのかを宣言し、
その宣言を守れるよう、精いっぱい努力することです。

そしてその締切が守れなさそうであれば、早めに白旗を上げて、
周囲の協力を要請するのです。

そのうちに、これくらいの仕事量であれば、これくらいの時間で出来るという、
時間の見積の精度が格段に上がってきます。

最終的に、品質・コスト・サービス・時間の4つの要素が揃った時、
同業他社と比較して圧倒的な差になっていることでしょう。

仕事が完了するまでの時間を意識したいものですね。
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【第1169回】 今、手を打っていることが数年先の花となる

2014年03月14日 | 住宅コンサルタントとして
過去の成功体験が忘れられない経営者や営業マンは、
時代の流れ、お客様の嗜好の流れについていくことが出来なくなります。

その結果、業績が下がるのですが、
それでも変わらなければならないことに気づかない経営者や営業マンが存在するのです。

そして変わらなければならないことに気が付いたとして、そこから取組を変えたとしても、
住宅事業の場合、効果が出てくるのが最短でも半年、
下手をすると効果が出てくるまで数年先になるかもしれません。

だからこそ、経営者は数年先のお客様のニーズの変化を予測し、
そこに対し、今から手を打っていく必要があるのでしょう。

この感覚さえ、トップが持っていれば、きっと住宅会社として安定的に成長できると思います。

数年先、家を建てる層の中心は、どんな価値観をお持ちなのか?
価格帯はどれくらいの価格だと変えるのか?
どんな形で情報を収集しているのか?

これらの仮説をベースに、いろいろと手を打っていくのです。
そしてそれが数年先に思いっきり貢献してくれるようになります。

皆さんの会社では、今手を売っていることはありますか?
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【第1168回】 冷静に自社を分析する

2014年03月13日 | 住宅コンサルタントとして
会社の業績が順調に伸びている時は、今のやり方を継続していけばいいですが、
業績が頭打ちになったり、更には下がってきたとしたら、
それは今のやり方を変えなさい、というサインなのだと個人的には思っています。

自社の今のやり方を変える際、参考になるのは、各プロセスの数値です。

そもそもお客様の来場数が減っているのか?
それとも実際に商談数が減っているのか?
商談数自体は変わっていないのに契約数が下がっているのか?

棟数が伸びてきて、スタッフの数が増えれば増えるほど、
こうした基本的な数値の管理は不可欠になります。

そしてそうした数値となった要因は何なのか。という分析をする必要があります。

数値は、それを取ること自体が目的なのではなく、
現状を正しく認識し、正しい改善策を打つための手段なのです。

そこの目的と手段をしっかりと理解しておくと、数値を取得し続けることに違和感を感じなくなります。

お客様の来場数が減っているとしたら、

・イベント企画がお客様のニーズとズレている
・イベント開催数がそもそも少ない
・イベントの告知媒体の選定が間違っている
・エリアの選定が間違っている

などなど、いろんな仮説が出てくるでしょう。
それらの仮説をベースに改善策を決定し、すぐに実行する必要があるのです。

もちろん、実行しても結果をデータで取り、また分析し、仮説を出すことが欠かせません。

こうして、お客様の来場が安定してくるようになるのです。

来場数はそこそこなのに、商談客数が増えていない場合、そこにも当然ながら理由があります。
そして商談客数は減っていないのに契約が減っている場合にも、理由は存在するのです。

棟数が増え、スタッフの人数が増えれば増えるほど、
このように数値を取得し続け、分析し、改善策を考え、行動するというプロセスの重要性が増します。

しっかりと数字で自社を冷静に分析していきましょう!
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【第1167回】 個々の能力や手法・テクニックだけでは、業績は頭打ち

2014年03月12日 | 住宅コンサルタントとして
業績を高めるために必要なことは何なのか?

いろんなポイントがありますが、どの人でもイメージ出来るのは、
優秀な営業や設計のスタッフを採用することでしょう。

確かに働いてくれるスタッフが優秀なのに越したことはありません。

一般的に会社がある程度の規模になるまでは、優秀なスタッフさんの能力×頭数で
会社の業績は決まってきます。
例えば、営業マンの受注力が1人あたり12棟として、そういう営業マンが2人いると
その会社の年間受注棟数が24棟になる感じです。

しかしながら、ある一定レベルの規模になってきますと、
この公式が当てはまらなくなってきます。

12棟受注出来る営業マンが4人いるのに、30棟強で受注が終わってしまう感じなのですね。

それ以降、優秀なスタッフを採用しても、なかなか業績が上がらないという現象になってしまうのです。

この状態を突破するためには、やはり経営者の手腕が必要になってきます。
経営力が欠かせなくなってくるのです。

経営者とは、自ら現場で営業や設計の実務をするのが仕事ではありません。

文字通り、「経営する」ことが経営者の仕事です。

ライバルを調査し、ライバルを上回るマーケティングを展開し、商品を開発する。
スタッフの能力が100%発揮できるような環境・ルールを整える。
優秀なスタッフを採用し、育成するしくみを社内に構築する。
事業を任せられる責任者を育成する。
原価を管理するしくみを構築する。
幹部や社員さんが会社好きになるような雰囲気をつくる。

挙げればきりがないくらい、経営者としての仕事があるのです。

50棟、100棟と業績が伸びていく会社は、経営がしっかりと出来ているのです。

経営者として経営力を磨いていきましょう!
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【第1166回】 経営者一族は子育てに失敗してはならない

2014年03月11日 | 住宅コンサルタントとして
サラリーマン時代には、企業の同族経営に対して、個人的に反対でした。

これは、相続税のこと、それから金融機関とのお付き合いのことなど、
経営に関して必要なことを全く分かっていない立場での意見でした。

コンサルタントになって、経営のこと、相続のこと、金融機関の見方などが分かった現在では、
思いっきり同族経営を推奨しています。

相続の時に大変なのと、株を以前の経営者から購入するのに借金をした現経営者に、
金融機関が運転資金の融資を断ることになるからです。

そして同族経営を続けていく場合、経営者にとって大切なのは、
もちろんうまく経営をしていくことが挙げられますが、もう1点、大切なことがあります。

それは、「子育てに失敗しない」ということです。

子育てに失敗したという典型的な例は、甘やかしまくって、全て親が環境を整えてしまうことです。
このようなことをやってしまうと、子どもは当事者意識がゼロになってしまいます。
ですから、会社が危機的な状況を迎えているのにも関わらず、どこか他人事のような感覚になってしまったり、
受注が上がらなくとも危機感を全く感じなくなったりしてしまいます。

「誰かがきっと助けてくれる」的な、他力発想になってしまう訳です。

こうしたことを防ぐために、自分の子どもを特別甘やかすようなことは、
経営者であるなら、慎まなくてはなりません。

小さい頃から、自分のことは自分で決めさせる。
自立するように教育していく。
努力をコツコツ積み重ねることの大切さや、
ついていきたくなるような人間になるために何が必要か、ということについて、常に話し合う。

そして自分の子どもが社会人になった際には、厳しい会社で数年修業を積ませる。

こうしたことが、不可欠だと思うのです。
ただ、これって実は、どの家庭にも欠かせないよなぁ、とも思います。

我が家も、子育てに失敗しないように気を付けたいです。
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【第1165回】 チャンスが来てから準備をしているようでは・・・

2014年03月10日 | 住宅コンサルタントとして
成功している方を見ていると、
チャンスが来る前から準備をしている方が圧倒的に多いなぁ、と感じています。

例えば、自分が作家を目指していたとします。

作品の執筆の依頼が来てから作品を描きだしているようでは、話になりませんよね?
というか、そもそも作品うぃ描いたことが無い人に、オファーなど届く訳もありません。

オファーが来る前から、ちゃんと準備を居ている訳です。

役者さんの世界でも、オファーが来る前から演技の稽古をしまくっていて、
いつオファーが来ても即、対応できるからこそ、お仕事の依頼が舞い込んでくるのです。

これって、ビジネスにも同じことが言えますよね。

例えば、お客様から敷地調査を依頼されたとします。

ある設計担当者は、現地を見てからプランニングを考える。
別の設計担当者は、現地を見る前から、
「このお客様だとこんなゾーニングだと使いやすいだろうなぁ」と考えてから、現地に行く。

どっちの方が、良いプランをつくれるでしょう?

また、ある営業マンは、土地なしのお客様が来場された際、
探している土地のエリアや条件を訊いてから探し出す。
一方、別の営業マンは、お客様が来場される前から良い土地を常に探していて、
お客様が来場された際、「そのエリアだと、これがベストです!」と言い切れる。

どっちの方が、お客様の信頼を勝ち得るでしょう?

答えは明白ですよね?

成功する人ほど、チャンスが来る前から、ちゃんと準備が出来ているのです。
逆に成功出来ない人ほど、チャンスが来てから準備をしているのですね・・・。

皆さんは、どっちのタイプですか?
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【第1164回】 主催者サイドだけが盛り上がっていても・・・

2014年03月09日 | 住宅コンサルタントとして
昨日は夕方から、登山家の栗城史多さんの講演に行っておりました。

栗城さんと言えば、酸素ボンベなどを持たずに、
世界の各大陸の最も高い山を数々制覇されている、若手の登山家です。
更に山を登っているその現場を衛星放送を使って、ライブで世界に発信することでも知られています。

ただ、2012年のエベレスト登山の際に、重度の凍傷に見舞われ、
両手の指の大半が壊死してしまうという、重症を負われました。


もう、山に挑戦しないのかな?
落ち込んだりしていないかな?
指の現状はどんな感じなのかな?

など、会場に向かう前に、自分なりにいろいろと考えながら、会場に到着しました。

事前にチケットは購入していたので、会場内で参加受付をすませ、中に入りました。

受付を通過後、会場の入り口までの間のホールでは、
栗城さんの書籍やグッズが売られていましたし、更にはコーヒーも売られていました。

せっかくだし、コーヒーでも飲もうとコーヒーを購入したのですが、お金を払うと
紙コップにちょっとだけ入れてくれて、結構な値段を取られました。

しかも、大して美味しくないし・・・。

これらのブースは、主催者団体が運営されていたのですが、
こちらとしては講演を聴かせていただいて、勉強させていただくつもりで、
チケット代をお支払したのですが、入口から商売っ気がありまくりでした。

でも、まあ勉強に来たのだし、中に入ってスタンバイしようと、会場内の席に座りました。

栗城さんが出てくる前に、入口でもらった封筒を開けてみると、
その中には聞いたこともない企業コンサルタントの方のセミナーの案内だったり、
聞いたこともないシンガーの方のライブの案内だったりと、
これまた思いっきり商売っ気がありまくりでした。

嫌な予感が頭を少しよぎってきた時、司会の女性が出てきて、
講演会のスタートが切られました。

女性が自己紹介をした後、会場内にいる、この主催者団体のメンバーらしき人たちが、
一斉に盛り上がって、黄色い声援を送ってました。
私的には勉強をさせていただきに来たつもりなのですが、
宴会の余興の前のようなノリに、正直「何なんだ、こいつら・・・」と思ってしまいました。

私は、栗城さんの講演を聴くために、この講演会に参加したのです。
ところが、いきなり知らないシンガーが出てきて、歌を歌い始めました。

ミニライブと言いながら、結構な時間、歌を歌っていました。

まあ、この方のトークがまあ面白かったですし、歌もまずまずだったので、
このシンガーの方には、特別腹立たしいことは無いのですが、
主催者側には、この時点でかなりのイライラが・・・。

で、ようやく会場に入って1時間以上が経過してから、栗城さんが登場してくれました。

「そうそう、これを待ってたのよ!」

栗城さんのお話は、全てご自身の経験したことで構成されていて、
グッと引き込まれるものでした。

自身がニートだったこと。
そこから大学の登山部に入り、そこで経験したこと。
その後、いろんな山を登る資金を得るために、スポンサー探しをされますが、
それで苦労されたこと。

ここに書ききれないくらい、たくさんのことを話して下さいました。

そして栗城さんのお話が終わり、とても良い気持になっていたのですが、
最後のご挨拶ということで、また主催団体の代表がステージに立ち、
更にその団体メンバーが声を発するという、理解出来ない空気に・・・。

更に自分達の団体のアピール、更には自分達の団体が応援している人の紹介と、
栗城さんの講演を聴きたかっただけの私たちには、不快な時間が流れていきました。

今回、こうした講演会に参加して、非常に勉強になりました。

まず個人的にですが、今後、どれだけ素晴らしいゲストをお招きして、
この団体が主催しているのであれば、絶対に参加しない、ということです。

更にメインのテーマ(今回は、栗城史多氏講演会)でお客様を集めても、
そのメインテーマ以外の宣伝があまりに多いと、お客様の信用はゼロになってしまうこと。

また、会場の中の方を巻き込む感じではなく、内輪で盛り上がり過ぎても、
周囲の方は引いてしまうということ。

いろんな経験をすることで、見えてくることが多々あります。

私自身も5月にセミナーを開催しますが、今回、学んだことを活かしたいと思いました。
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【第1163回】 おかげさまで満席となりました!

2014年03月08日 | 住宅コンサルタントとして
以前、このブログの中でもご紹介をさせていただきました、5月21日のセミナーですが、
おかげさまで満席となりました。

本日以降のお申込みの方は、立ち見席での受付となります。
キャンセルが発生すれば、座っていただけますが、
キャンセルが発生しない場合、立ち見となることをご了承下さいませ。
「それでもいいよ!」とおっしゃっていただける方のお申込みは引き続き、受付をさせていただきます。

当初の会場から、1つ大きい会場に変更したのですが、
そこも満席になるほどのお申込みをいただきました。

お申込みをして下さった皆様、本当にありがとうございます。
この場を借りて、心より御礼申し上げます。

中には、個人でお申込みをして下さった方もいて、
その方は決して安くないセミナー代金を身銭で参加される訳です。
その覚悟に絶対にお応えしなくてはなりません。
お申込みをいただいた方にとって、有益な内容になるよう、
3月、4月と講師の方々と打ち合わせを重ねていきます。

さて、今回のセミナーでの参加者募集に関して、
弊社が負担した費用はゼロ円です。

ご縁を頂戴しているクライアント様、それから勉強会のメンバーの方々への告知、
更にはこのブログやFBでのご案内、
後は過去のセミナーに参加して下さった企業様へのメールでのご案内のみです。

いろんなコンサル会社、それから胡散臭いノウハウ販売会社が、
1回に数百万の経費を使ってセミナーのDMを発送しているのにも関わらず、
申込者数が1ケタ、もしくはゼロということも珍しくありません。
そんな中、140名の方にお申込みをいただけたことに、心から感謝です。

つくづく思いますが、多くの方々に対し、日頃から有益な情報発信を繰り返し、
信用していただける関係を構築しておくことが、商売においてもっとも重要なのです。

今回のセミナーも、セミナー内容に魅かれてお申込みをして下さった方も当然多いと思いますが、
中には「内容よりも誰が開催するのか?ということの方を重視します」とおっしゃっていただける方もいて、
企画をさせていただいた私としては、そういう言葉がとっても嬉しいのです・・・。

ブログも毎日、更新していることで、いろんな方々に伝えたいことを発信出来ていると思います。
もし私がブログを継続してやっていなかったら、今回ようにはいかなかったと思います。

何かのイベントを企画したとして、
企画してからお客様に集まっていただくための集客方法を考えても遅いのです。

日頃から、市場に対して十分な発信をしておいて、良好な関係を構築しておく。
それこそが、実はお客様に集まっていただく際に重要なのです。

皆さんの会社は、日頃から市場に対する情報発信がしっかりと出来ていますか?
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【第1162回】 組織としての仕事力

2014年03月07日 | 住宅コンサルタントとして
市場のニーズに合った商品を開発し、市場に合ったマーケティングを展開し、
お客様の心理に沿ったセールスを行うと、業績は自然と上がります。

業績が上がると、スタッフさんの数が自然と増えていきます。

スタッフさんの数が増えれば増えるほど、トップの考えや価値観は伝わりにくくなります。
そうなれば、自分の考え方や価値観で仕事をするスタッフさんも出てきます。

更に人が増え、1つの仕事を分担して皆でやるようになる際、
効率よく進むしくみや工夫が不十分だと、仕事の効率が劇的に落ちます。

そうなれば、人数が増えているのに一人一人の仕事の量は減らず、残業も減らない。
そして現場では「スタッフの数が足りない」という声がすぐさま起こる。

とまあ、非効率的な組織が出来上がってしまうのです。

こうした事態を防ぐためには、組織としての仕事力を高めることが不可欠です。

部署ごとの使命や目標を設定する。
その目標を達成するために、今期、どんなことにチャレンジするのか、テーマを決める。

ここで重要になってくるのが、仮説構築力なのです。
これはトレーニングをして、場数を踏めば踏むほど、ドンドン仮説が出てくるようになります。

例えば設計部で魅力的なプレゼンテーションをつくり、提案からの契約率を20%上げる、
というような目標を立てたとします。

この場合、契約率20%アップするために、
「何にチャレンジすればいいのか?」ということに対し、
仮説を構築して、それを実際にチャレンジして、
仮説が合っているかどうかを検証する必要があるのです。

設計用のプレゼンソフトを変える。
表紙をおしゃれなものに変える。
プランごとにタイトルをつけ、なぜそういうコンセプトになったのか、ストーリーを添付する。
平面図・立面図に設計のポイントを言葉とイメージ写真を添付する。
プランのプレゼンテーションの最大の盛り上げ場所の説明の際は、
参考になる写真や動画を必ずお見せする。

などなど、いろんな仮説を立てて、それらを実行し、効果を測定していくのです。

こうした仮説を構築し、更にそれを実行し、効果を測定し、改善する。
このサイクルが、PDCAサイクルです。

組織としての仕事力とは、まさにこのPDCAを回していく力のことなのです。

皆さんの会社の組織としての仕事力は、どのレベルですか?
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【第1161回】 若い頃にいろんなことを教えて下さった、上司や先輩に感謝

2014年03月06日 | 住宅コンサルタントとして
ビジネスパーソンとして、今の自分のベースとなっているのは、
最初に就職した、前々職時代に上司や先輩から教えていただいたことだなぁ、と
最近、つくづく感じます。

改めて、自分は良い会社で働かせてもらったなぁ、とも思います。

20代の頃、とにかく先輩たちが具体的に教えて下さったこと。
その時の教えや自分の経験の中で得たことを
日々のコンサルティング時に建材メーカーさんや建材店さんにお伝えさせていただくのですが、
今でも全く色あせていないのです。

15年以上前に教えていただいたことが、今でもちゃんと価値があるのです。

例えば、ビルダーさんにサッシや建材、キッチンなどを採用していただくための営業活動ですが、
新規採用していただく労力と、一度使っていただいた先に繰り返し使っていただくのでは、
労力や時間が全く異なります。

当然、リピート採用していただく方が、時間も労力もかかりません。
そのためには、採用していただいて納品時に、訪問回数を一気に上げて、
あることをしなければならないのです。

そういうことは、若い頃に上司に教えていただきました。

また、B2B営業の際に何が基本となるのか?
目標を達成するために、どう行動を組み立てればいいのか?
PDCAサイクルの回し方。
階層別営業や上司の使い方。
現場に足を運ぶことの大切さ。
仕事に対する姿勢。
結果の出し方。
失敗した際のフォローの仕方。

などなど、ここに挙げることが出来ないくらい、
たくさんのことを教わり、数多くの経験をさせていただきました。

いろいろなことを教えて下さった、上司や先輩に本当に感謝です。

若い頃に素直に一所懸命、仕事に向き合うこと。
とにかく、圧倒的に量稽古をすること。
上司や先輩の教えてくれることを素直におこなうこと。

それらがいい歳になった時に、もの凄い財産となって役に立ってくれるのです。

今、私はいい歳になりましたが、
今、やっていることは、また50歳、60歳になった時に活きてくるでしょう。

これからも、学び続けたいと思います。
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【第1160回】 本が成長を助けてくれる

2014年03月05日 | 住宅コンサルタントとして
20代半ばから、本には一切お金を惜しまずに、いろんな本を読んできました。

能力も人間力も未熟で、今から振り返ると情けないレベルだった自分が、
今、こうして多くのクライアント様とご縁を頂戴出来るようになったのも、
本からたくさんのことを学ばせていただいたおかげです。

25歳から読書を本格的にするようになり、月に2万円を書籍購入代に充てていました。
ただ、当時は読んだ本の内容がほとんど頭に残らず、
良い内容の本は2~3回繰り返して読んでいたような気がします。
(←当時は本当に頭が弱かったのです・・・)

1000冊を超えたあたりから、1回読めば重要な内容は頭に残るようになり、
そこから本を読むスピードが格段に速くなったような気がします。

そして最近、クライアント様のスタッフさんから
お勧めの本を訊かれることが増えてきているような・・・。

古いものもありますが、個人的にもの凄く勉強させていただいた本をまとめてみると・・・

「売れ続ける理由」 佐藤啓二氏著
「営業の魔法」「仕事の魔法」 中村信仁氏著
「利益第二主義」 牧尾英二氏著
「使える弁証法」 田坂広志氏著
「社長は少しバカがいい」 鈴木喬氏著
「売る力」 鈴木敏文氏著

などが挙げられrます。

といっても、私が読む本の大半は自分の師匠に教えていただいたり、
メルマガを読ませていただいている弘中勝さんが紹介して下さったものばかり。

結局、本と出合うきっかけは、人様とのつながりなのです。

これからも、自分が尊敬する方がおすすめする本は、その場で購入し、ドンドン読むと思います。
逆に何か良い本があれば、私にもドンドン教えていただけると嬉しいです。
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【第1159回】 失敗を反省し、その原因を分析して手を打つことで、人も組織も進化・成長する

2014年03月04日 | 住宅コンサルタントとして
新しいことにチャレンジをすると、失敗することはしょっちゅうあります。

私自身も数えきれないくらい、失敗をしてきました。
それからご縁を頂戴しているクライアント様も、さまざまなことにチャレンジし、
結果が伴わなかったことも多々、あります。

でも、ご縁を頂戴しているクライアント様の中で成功している企業様は、
その失敗の中から多くのことを学び、対策を打つことで、
進化・成長してきた会社ばかりです。

モデルハウスを企画・設計し、実際に建設した。
オープンイベントに100組を超えるお客様が来場し、集客は大成功。
しかしながら、そこから契約がなかなか上がらないケース。

その逆で、オープンイベント時に来場は10組にも届かない。
その後もいろいろと手を打つが、来場数がなかなか上がらないケース。

モデルハウスの売却を試みるも、なかなかお客様がつかないケース。

新卒を採用するために、多額のコストと時間をかけて
それなりに優秀な新卒を多数、採用するも、
2年連続で新卒全員が退職し、人手不足を解消できないケース。

中途社員を採用するも、その人が不正をはたらき、
その方個人も会社も不幸になるケース、などなど。

企業経営なんて、失敗の連続が当たり前です。

ユニクロを展開するファーストリテイリングの柳井社長の著書は「一勝九敗」です。
あれほどの名経営者ですら、そうなのです。

そうしたつらい失敗という結果を正面から受け止め、失敗した要因を分析する。
そして二度と同じ過ちをおかさぬよう、対策を打つ。

辛い失敗を乗り越え、経営者としても起業としても成長していくのです。

失敗をおそれず、チャレンジし続けなければ、これからの時代を乗り越えていけません。

失敗に強い体質になりたいですね。
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【第1158回】 こういう接客をされると、お客様の心が離れる

2014年03月03日 | 住宅コンサルタントとして
昨日、久しぶりに「カチーン」と来ることがありました。

2年以上前のIPadを使っているのですが、
まあ大きいし重いしということで、iPad Miniに機種変更しようと、お店に行っておりました。

カチーンときたのは、その定員さんの対応です。

機種変更にあたって、ただでさえ高額な本体の上に、
訳の分からない料金体系になっているんですね。

「通常このプランだとこの金額ですが、2年間の○○割引が適応されますので、
24か月は毎月、この金額になります」

とのこと。

まあこれだけなら、頭の弱い私でも、何とか理解は出来るのですが、
何だか保証内容が訳のわからない保険がついてきて、
それが4月1日まで保険料が無料とのことなのです。

私:「その保険、4月2日以降の料金はどうなるのですか?」
店員:「有料となります」

私:「そんな保険、要りません。今、はずしてもらうことは出来ますか?」
店員:「明日以降でないと出来ないんです」
私:「それって、おかしくないですか?お客さんが必要無いものを無理くり付けて、お金を取るって・・・」
店員:「この保険は、今日は解約できないんです。解約の仕方を入れておきますね」

何で消費者が求めてない、しかも有料の保険が勝手についてくるのでしょう?

更に昨日、私は初めて知ったことがあります。
iPadの料金を口座自動引き落としで申し込んでいるのですが、
口座自動引き落としが出来てなかったそうで、
毎月、振込用紙がこの通信会社から届いていて、
その振込用紙を持って毎月、家内が振込に行かなくてはならなかった、とのことなのですね。

「何で自動引き落としが出来ないんですか?」

と私はカウンターの担当者の方に質問しましたが、何というのでしょうか、
非常に分かりにくい専門用語で、正論を言ってくるのです。

「ちょっとすみません。用語が専門過ぎて、ちょっとわからないのですが・・・」

と言っても、更に意味不明な専門用語を事務的に駆使してくる感じなのです。

「この人に、何を言っても無駄だな・・・」

と私は思ってしまいました。

正しい情報を全て出しているのにもかかわらず、自動引き落としが出来ない。
その理由を訊いても、真剣に原因を調べようとしてくれない。
更に、自分達が悪い訳ではないと言いたげな態度で接してきます。

で、私、iPadMiniの機種変更に行ったのに、最終的にiPadを解約することを決めました。
(←なーんや、それ!)

でも、嫌な人からサービスを受けたくありませんし、
消費者に対し、正直で誠実に接しようとしていないメーカーとも付合いたくありません。

お客様の気持ちに立てず、空気が読めない機械的な対応が、
お客様の心を折ってしまうんだなぁ、ということに改めて気づきました。

人のふり見て、我がふりなおせ、ですね。
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【第1157回】 新しいご縁と新しい発見

2014年03月02日 | 住宅コンサルタントとして
昨日はとあるクライアント様から住宅会社様をご紹介いただき、
ある地方の住宅会社様にお伺いしておりました。

企業の調査、並びに視察では訪れたことがある地域でしたが、
実際にコンサルティングをしたことはありませんので、
まずは市場と現状を把握させていただくことから始めました。

複数の店舗とモデルハウスを視察させていただき、
更には建設現場も見学させていただき、
最終的に本社でいろいろとお打合せをさせていただきました。

この企業様には、強みや良いところがたくさんあり、
それが私の目にバンバン飛び込んできました。

良い点を挙げますと

・トップが勉強熱心で、良い家をつくるために、勉強することに時間とお金を使っている
・資産をほとんど持たず、固定費を低くおさえており、自己資本比率が高い
・採用している機器や仕様に比較して、価格が安く、コストパフォーマンスが抜群
・OB様の紹介数が非常に高く、50%前後で、お引き渡し後のつながりも強い
・商品の仕入れルートや原価削減のための独自のノウハウをお持ちである
・スタッフにOB様が複数名おられ、そこからもOB様満足度が高いことがうかがえる

という点があります。

正直、素晴らしいなぁ、と思っておりましたが、逆に課題を挙げますと

・どんな方のために、どんな特長のある家をつくっているのか、伝わっていないように感じる
・営業マン一人当たりの受注棟数が、もっと伸ばせるように思われる
・現場の見せ方がもったいない
・商品の種類が多すぎて、何を売りたいか分かりにくい

などが挙げられました。

自分が感じたことを率直にお伝えし、改善の方向性などをお伝えさせていただく中で、
3月よりお手伝いをさせていただくことになりました。

ご紹介下さった、クライアント様の社長に、心から感謝です。

どこまでお役に立てるか分かりませんが、
精一杯、出来ることをさせていただく覚悟です。

また、このクライアント様からとても良いアイデアを逆にたくさん教えていただきましたので、
これらのノウハウやルートは、現クライアント様にも展開出来ますし、
明らかに面白いことになると思っております。

私が知らないことがたくさんありましたが、
この新しいクライアント様の社長も本当に親切に教えて下さいました、

新しいご縁をいただくと、また新しい発見があります。

良い家をつくり、お客様に提供していくために、その発見を活かしたいとますます思った1日でした。
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