鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1162回】 組織としての仕事力

2014年03月07日 | 住宅コンサルタントとして
市場のニーズに合った商品を開発し、市場に合ったマーケティングを展開し、
お客様の心理に沿ったセールスを行うと、業績は自然と上がります。

業績が上がると、スタッフさんの数が自然と増えていきます。

スタッフさんの数が増えれば増えるほど、トップの考えや価値観は伝わりにくくなります。
そうなれば、自分の考え方や価値観で仕事をするスタッフさんも出てきます。

更に人が増え、1つの仕事を分担して皆でやるようになる際、
効率よく進むしくみや工夫が不十分だと、仕事の効率が劇的に落ちます。

そうなれば、人数が増えているのに一人一人の仕事の量は減らず、残業も減らない。
そして現場では「スタッフの数が足りない」という声がすぐさま起こる。

とまあ、非効率的な組織が出来上がってしまうのです。

こうした事態を防ぐためには、組織としての仕事力を高めることが不可欠です。

部署ごとの使命や目標を設定する。
その目標を達成するために、今期、どんなことにチャレンジするのか、テーマを決める。

ここで重要になってくるのが、仮説構築力なのです。
これはトレーニングをして、場数を踏めば踏むほど、ドンドン仮説が出てくるようになります。

例えば設計部で魅力的なプレゼンテーションをつくり、提案からの契約率を20%上げる、
というような目標を立てたとします。

この場合、契約率20%アップするために、
「何にチャレンジすればいいのか?」ということに対し、
仮説を構築して、それを実際にチャレンジして、
仮説が合っているかどうかを検証する必要があるのです。

設計用のプレゼンソフトを変える。
表紙をおしゃれなものに変える。
プランごとにタイトルをつけ、なぜそういうコンセプトになったのか、ストーリーを添付する。
平面図・立面図に設計のポイントを言葉とイメージ写真を添付する。
プランのプレゼンテーションの最大の盛り上げ場所の説明の際は、
参考になる写真や動画を必ずお見せする。

などなど、いろんな仮説を立てて、それらを実行し、効果を測定していくのです。

こうした仮説を構築し、更にそれを実行し、効果を測定し、改善する。
このサイクルが、PDCAサイクルです。

組織としての仕事力とは、まさにこのPDCAを回していく力のことなのです。

皆さんの会社の組織としての仕事力は、どのレベルですか?
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