鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第1166回】 経営者一族は子育てに失敗してはならない

2014年03月11日 | 住宅コンサルタントとして
サラリーマン時代には、企業の同族経営に対して、個人的に反対でした。

これは、相続税のこと、それから金融機関とのお付き合いのことなど、
経営に関して必要なことを全く分かっていない立場での意見でした。

コンサルタントになって、経営のこと、相続のこと、金融機関の見方などが分かった現在では、
思いっきり同族経営を推奨しています。

相続の時に大変なのと、株を以前の経営者から購入するのに借金をした現経営者に、
金融機関が運転資金の融資を断ることになるからです。

そして同族経営を続けていく場合、経営者にとって大切なのは、
もちろんうまく経営をしていくことが挙げられますが、もう1点、大切なことがあります。

それは、「子育てに失敗しない」ということです。

子育てに失敗したという典型的な例は、甘やかしまくって、全て親が環境を整えてしまうことです。
このようなことをやってしまうと、子どもは当事者意識がゼロになってしまいます。
ですから、会社が危機的な状況を迎えているのにも関わらず、どこか他人事のような感覚になってしまったり、
受注が上がらなくとも危機感を全く感じなくなったりしてしまいます。

「誰かがきっと助けてくれる」的な、他力発想になってしまう訳です。

こうしたことを防ぐために、自分の子どもを特別甘やかすようなことは、
経営者であるなら、慎まなくてはなりません。

小さい頃から、自分のことは自分で決めさせる。
自立するように教育していく。
努力をコツコツ積み重ねることの大切さや、
ついていきたくなるような人間になるために何が必要か、ということについて、常に話し合う。

そして自分の子どもが社会人になった際には、厳しい会社で数年修業を積ませる。

こうしたことが、不可欠だと思うのです。
ただ、これって実は、どの家庭にも欠かせないよなぁ、とも思います。

我が家も、子育てに失敗しないように気を付けたいです。
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