鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3721回】 スタッフさんの潜在能力を引き出すのが、経営者の腕

2021年03月08日 | 住宅コンサルタントとして

弊社のクライアント様で、ここ最近、

とても面白いことが起こっています。

 

非常に優秀な経理部長。

 

経理の仕事だけだと能力を持て余しているのでは、

と感じた社長が、経理部長を工事部の責任者に任命。

 

すると、工事部が見事に建て直され、ミスが激減した、

という事例がありました。

 

また年間20棟以上を担当している現場監督に、

広報担当も兼任してもらったところ、

施工写真のクオリティが良くなったり、

インスタ広告の精度やSNS の更新頻度が高まったり、

というような事例もあります。

 

年間25棟もの注文住宅のお引渡しをしているのに、

週2日、キッチリと休み、夜も19時までには帰る現場監督や、

年間50棟の建築確認をやりながら、30棟の打合せに参加し、

ほぼ毎日、定時に帰る設計さんなど、

各クライアント様のスタッフさんの仕事量を教えていただくと、

とてつもない量を涼しげにこなしているスタッフさんが、

実は結構おられるのですね。

 

その一方で、年間12棟の引渡で、

いつもバタバタしていて残業続きの監督さんとか、

年間15棟の設計で残業続き、

かつミスが続出している設計さんなど、

トップクラスの方たちとはスピードもクオリティも

レベルが全く異なるスタッフさんたちが存在するのも事実。

 

スタッフさん一人ひとりに個性がありますし、

それぞれの強みや特技もバラバラです。

 

各スタッフさんの強みを活かせるよう、

最適な業務の回し方を構築したり、

最適な役割を任せたりすることは、

経営者にしかできないかと思います。

 

ただ、つくづく思うのは、

優秀な方に得意なことを任せると、

一般的なレベルの倍以上のパフォーマンスが出る、ということ。

 

皆さんの会社では、各スタッフの得意なことや強みを引き出し、

パフォーマンスを最大化することが出来ているでしょうか?

 

そして設計は設計だけ、現場監督は現場管理だけ任せるのではなく、

優秀な方にはいろんな仕事を任せてみると良いかもしれませんね。

コメント
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