業績が悪化する会社に共通して言えることは、
お客様が求めている商品を開発できていなかったり、
お客様が価値を感じる情報を届けることができていなかったり、
お客様が満足される接客ができていないことです。
すなわち、お客様と自社の商品・マーケティング・接客がズレているのです。
なぜズレるのかというと、中小住宅会社の場合、
経営トップがズレているからです。
10年前に業績が好調だったのにも関わらず、
今、業績不振で苦しんでいる会社に共通するのは、
10年前も今も、トップが全てを決定していて、
有望なスタッフさんに任せて育成してこなかった、ということ。
おそらく、今でも自分はズレていない、と思っていて、
過去の成功パターンを忘れることができていないのでしょう。
経営者に必要なことの一つは、
「自分はズレているかもしれない」
という謙虚さを持つことだと、つくづく思います。
自分はズレているかも、という謙虚さのおかげで、
他の人から学ぶことができたり、
いろんなところに足を運んで学ぶ、という行動を起こせます。
特に若いうちに成功を収めてしまった経営者・経営幹部ほど
注意が必要だと個人的に思っています。
過去、自分のセンスが市場ニーズにピタッとハマって、
成功をおさめたのですが、
今は自分も歳を重ね、センスが市場ニーズとズレていたり、
一つひとつの仕事のスピードや決断が遅いため、
組織の中で業務を止めるボトルネックになっている、
という事例もあります。
しかも、面白くないことを言われると、
すぐに顔や態度に出てしまいがちな経営者や幹部の場合、
本人がズレていることを、誰も何も言えなかったりするのです。
自分自身の感性はズレていないだろうか?
自分自身の仕事のスピードは、
組織のボトルネックになっていないだろうか?
自分自身の言動のせいで、
周囲のスタッフさんは仕事がやりにくくなっていないだろうか?
経営陣が謙虚な会社は、
変化に適応できるので、安定成長していけます。
経営陣が謙虚でない会社は、
経営者の感性が市場とズレてから数年後、
一気に業績が下がってしまう・・・。
そうならないよう、経営陣こそ、常に謙虚でありたいですね。