鬼山竜也の住宅業界 商売の王道

良い家づくりに真剣に取り組んでいる方々が、お客様のためにより良い仕事が出来るようになるためのヒントになれば、嬉しいです。

【第3741回】 最終的には人で選ぶ時代になる

2021年03月28日 | 住宅コンサルタントとして

私たち夫婦は、とにかく器が大好きで、

定期的に唐津や有田、伊万里、波佐見などにお伺いして、

器を購入しております。

 

我が家の自宅の大半の器は、唐津の作家さんのもので、

いつもお店ではなく、直接、作家さんのギャラリーにお伺いして、

いろんなお話を聴かせていただきながら、

購入をさせていただいているのです。

 

どういう技法を採用し、

どの部分にこだわって焼いたのか、など、

器が完成するまでのプロセスを聞きながら、

その器に何を盛るのかを考えたりして、

最終的に購入を決断します。

 

で、そんな買い方をやっていると、

お店に並べられている器に

価値を感じなくなっていることに気づきました。

 

「欲しい」という感情が湧いてこないのです。

 

作家さんのお人柄を知り、

家族のことなどもお互い、知ったりすると、

もう作家さんのことを好きになってしまうのです。

 

で、その作家さんから直接買わせていただきたくなるのです。

 

作品が出来上がるまでのエピソードも、

作り手の方も知らない器は、単なる器。

 

でも作家さんのことを知り、

好きになった作家さんの器は、思い出の品になるのです。

 

実際、家で料理を盛り付ける時も、

器を選ぶ際、作家さんの顔が浮かんできて、

何だか心があたたかくなるのですね。

 

器も、それから家も、

最終的には人で売れる時代になるよなぁ、と

個人的にメチャメチャ思っています。

 

単なるモノとしての家が欲しいお客様も当然、おられます。

 

こういう方は、コストやコスパなどの物質的な価値で選びますが、

人で選ぶお客様も確実に増えていくでしょう。

 

こういうお客様は、情緒的な価値を重視するのです。

 

すなわち、人で選ぶのです。

 

この、人で選ぶというお客様をメインターゲットとしたマーケティング。

 

それこそが、弊社がクライアント様とやっていきたいことなのです。

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