りえ子のブログ

前小田原市議会議員田中利恵子です。
今後も子どもたち、高齢者、障がい者が大切にされる市政めざして頑張ってまいります。

最低基準を引き下げたら最悪基準になるでしょうに

2009年11月22日 | どの子もかがやくように

 保育所最低基準とは子どもたちの発達や成長に欠かせない、子ども1人当たりの保育室の面積や園庭の確保などを決めているもの。保育室は0歳児から1歳児まで1人当たり3・3㎡以上、2歳児以上は1人当たり1・98㎡以上となっています。

 そしてこれまた重要な園庭はというと、2歳児以上は1人当たり3・3㎡(近くの公園代用可)となっていて、自由にハイハイをする乳児、保育士の指示を理解しながら一定行動ができるようになる2才児以上と、つまり保育室の面積も園庭もただ単純に決められているのではなく、子どもの年齢その特性に見合い、保育に欠かせない要素となっているのです。

 それなのに厚労省は、保育室の面積は待機児童の解消まで、一時的に東京など一部自治体で基準緩和を可能にし、園庭は国基準を撤廃し、自治体の判断に委ねるという方針を示したのです。さぁー大変だ!

 保育所最低基準は今でも最低とつくくらい最低で、遊ぶところと、食事をするところ、それにお昼寝をするところといった具合に、みんな一緒の保育室で行われている。とにかく狭い保育室に子どもたちと保育士でごった返すような感じで日々を送っているというのが多くのところの現状だと思うのです。

 厚労省は待機児童の解消を理由に最低基準の見直しをすると言っています。でも待機児童の解消は足りない認可保育所をつくることこそ急がれていて、小手先の基準見直しによって狭い保育室にさらに子どもたちを詰め込むようなやり方をするとは、本当に本当に許せない。

 1年間に10万人分の保育所をつくるために必要な予算は、建設費で1700億円といわれています。米軍への思いやり予算が毎年2000億円以上というのですから、ぜひこういった予算の使い方を改めてもらい、大切な予算は大切な日本の子どもたちのために使ってもらいたいと心底から思うのです。

 それにしてもなんで子どもたちを中心にして議論をしようとしないのか。いつも大人の都合で都合のいいようにものごとを決めていって。許さないぞ~

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