りえ子のブログ

前小田原市議会議員田中利恵子です。
今後も子どもたち、高齢者、障がい者が大切にされる市政めざして頑張ってまいります。

阿蘇市などを視察

2015年10月22日 | *市*議*会*

 10月13~15日まで総務常任委員会の視察でした。視察先は、阿蘇市、久留米市、北九州市の3市。

 阿蘇市では火山噴火に係る災害・防災対策について調査。阿蘇山・中岳の噴火により、市では24時間体制で対応しているとのこと。火山灰による被害は農産物、牛などに・・・。学校は窓が開けられない、プールの使用に困るといった被害があるようです。庁舎の灰を回収するボックスにはビニール袋に詰められた黒い灰の袋がいくつもありました。

 風評被害もあるとのこと。観光客は減っているようですが、山頂レストラン2~3割減など、厳しい現状が伺われました。これも噴火しレベル3になっていることの影響でしょうか?阿蘇火山防災訓練の実施など、観光客などの安全確保には「阿蘇火山防災会議協議会」が万全を期して行なっているようすもよく分かりました。帰り際、阿蘇駅とその周辺ののどかさにほっとしました。一日も早いレベルダウンが望まれます。

 久留米市は平成27年4月1日現在、人口30万5549人。平成17年2月に1市4町が合併をして、その後平成20年に中核市となりました。そこで、中核市となり県から移管された廃棄物関係事務等について調査しました。説明をお聞きして印象に残ったのは、産業廃棄物処理施設の設置許可業務に関して、条例に基づいて設置者と地元住民との合意形成が、より地域に密着した形で指導や調整ができているということについてです。

 顔の見える関係がよいのでしょうか。継続して監視指導をする場合、業者に嫌がられるくらい現場に出向くとのことでしたが、人間関係が出来てくるのでそれがまたよい方向に行くとのことでした。

 北九州市では北九州市の環境・エネルギー政策について調査しました。北九州市が世界に先駆けて取り組んでいるという、①北九州スマートコミュニティ創造事業、②北九州地域エネルギー拠点化推進事業、③北九州水素タウンがありますが、①については八幡東区東田地区(約120ha)に、地域節電所を核に市民参画型で、エネルギーマネジメントの実現をしたというので、事前に少し知ってはいたものの、それってどういうことなのかと思ったのです。

 この地区は一般家庭約200世帯、企業約50事業所あるが、地域節電所をはじめ最先端の省エネ装置を実装し、エネルギーの需要と供給を結ぶ仕組みを確立するなど、26事業に取り組んできたということです。まち全体で電気を賢く使うということで、季節、曜日、時間によって料金を変動させる?「ダイナミックプライニング」のとり組みも行ったとか。

 市民には環境・エネルギーへの意識が根付いているとのことですが、この地区でのそうしたことへの市民意識はどうなのか?持続しているのか?一般家庭の世帯層は?などと伺うと、意識は高く比較的若い世帯とのことでした。なるほど・・・。課題はあるとして・・・、それから全体を通してスケールの違いを感じましたが、今後のヒントになると思いました。

コメント
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