山田洋次監督の学校っていう映画を観たことがあります。観ているうちに温かい気持ちになったことを覚えています。その映画のように、つらいこともあったけど、私の中の学校はいつも周りに仲間がいて、励まし励まされながら心も体も大きくなっていったように思います。だから学校に行けば仲間がいる。どの子にも学校が心のよりどころであってほしいと思います。
さて子どもは環境になじみやすいけど、裏を返せばそれだけいい環境にも悪い環境にもなじみやすいというか、影響を受けやすく、いじめのような悪い環境の下ではなじみやすさが傷つきやすさに変わり、傷つきやすい子ほど深く傷を負ってしまうと思うのです。いじめや不登校には原因があるわけですが、子どもたちが本当に苦しい思いをしていることだけは事実です。
先日ブログに書いたように、不登校対策をテーマに中学校3校の学校訪問をしました。小学校もけっして少なくないが、残念なことに中学校の不登校生徒が多いということが、本市でも大きな課題となっています。校長先生との懇談を通して改めていろいろ分かったことがありましたが、先生方は子どもたちへの日常の授業と生活、不登校対策という幾重にもやらなければならないことがあり、これは当然といえば当然だけど、なかなか大変だと感じたことです。
それと、不登校の子どもたちの多くが、就学援助金を受けているとか、生活が大変な家庭が多いということと、教室に入れないが、校舎の中にある支援室に来て、みんなとそれなりに楽しそうに過ごしている子どもたちがいるということに、支援室があることは分かっていましたが、これには少しほっとしました。それから訪問相談員さんの果たしている役割の大きさなどなどと、今できる対策については、これらを含めて3校それぞれに学校の実態に即した対応で工夫しているなと思ったことです。
今後の対策として有効だと思ったのは、保育園の時からの対応が大事で、保育園・小中学校との連携、もっと言えば、日常の授業が第一で、ここをしっかりやらないと荒れるというようなこともお聞きして、今までぼんやりしていたことがはっきり見えてきたように思いました。
少人数学級やスタディーサポートスタッフ(補助となる先生)、不登校対策に適した人材の確保等、今学校には子どもたちと向き合って学校という社会を楽しい場所にしていく人員を増やす必要がぜひ大切だと思いました。これまで不登校対策強化事業の継続を提案してきましたが、継続し事業の充実をしていくためにも以上のような必要性を感じます。
廊下の分かるところに右のボックスが置かれ、支援室にきた子どもたちの分として、当日各教室で配られたプリントがストックされていました。なるほどね。