川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

山の手入れと間伐材の利用方法

2010-02-16 08:44:45 | 日記
 14日のあかね材についてのシンポジュームをブログに示しましたが、今、一部の林業従事者を除いて、一般の人で山に入って手入れする人はほとんど皆無に近い状態ではないかと思います。材木の値段が下がってきているからです。
 私の家にもわずかばかりの山がありますが、今年に入ってから時間を見つけては山に入って木の間伐や下枝払いなどの手入れをしています。

 木は植えてから収穫(伐採)まで50年位かかります。植えた人の3代先の孫の代になって、ようやく製品になるといわれています。世の中の産業の中で、これほど生産期間の長いものは珍しいのではないかと思います。
 我が家の木は親父が植え、20年から30年位経っていますが、親父の晩年の植生で、私の孫の代くらいにならないと伐採できないのではないかと思っています。その頃私はこの世にいませんし、その頃の材木事情がどうなっているか分かりませんが、できるだけ手入れをしておこうと思っています。

 間伐や下枝払いには危険がつきまといます。間伐して木が倒れるとき跳ねられたり、下敷きになったりしますし、7m~10m位の木の上に登っての下枝払いは落ちる危険性もありますので、細心の注意をしながらやっています。山の手入れは森林保全、環境保全、森林浴、体力づくりやダイエットになり、それに山に入っていると花粉症の予防にもなると自分では思っています。

 14日のシンポジュームの市長の話の中にありました「切り捨て間伐」の問題。間伐した木を出しても木材が安いため採算が合わず、山で腐らせてしまう場合が多いことです。私は市内で進められていたバイオマス発電に期待をしていたのですが、そこに間伐材を持ち込めるのは森林組合の関係者だけということで、残念に思っています。
 細い木は杭にできるので運び出していますが、太い木は山に寝かせてあります。今度松阪市では4000㏊の間伐を進めるということですが、間伐材の利用方法も考えていくこが必要かと思います。
コメント
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