川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

劇団「ほてい葵」旗揚げ20周年記念公演行われる

2015-05-31 18:18:18 | 日記
                       (水が来て喜ぶ村人達)

 5月31日(日)に、多気町に本拠地を置く劇団「ほてい葵(中西眞喜子 団長)」の旗揚20周年記念公演が、多気郡多気町相可の多気町民文化会館でありました。
 今回の演目は20年前の旗揚げ公演と同じ「わしらの村に水がきた!!-立梅用水と西村彦左衛門(脚本・演出 小林典子)」で、江戸時代後期、丹生の里は広い土地がありながら水がないため田が作れず、貧しい生活をしている農民を救おうと地士・西村彦左衛門と庄屋・長谷川周八が立梅(たちばい)用水の建設と新田開発に取り組み、多くの人達の労苦の末に完成させる史実に基づいた物語です。

 立梅用水は今から192年前の文政6年(1823)、丹生村の地士・西村彦左衛門や庄屋・長谷川周八らの努力と、紀州藩直属工事により、工事費12,600両と人夫述べ247,000余人を投じてつくられた農業用水です。現在の松阪市飯南町粥見のリバーサイド茶倉の近くにある立梅井堰(たちばいいせき)から取水し、延長が7里20町(約30㎞)、かんがい面積は470町(約470ha)に及びます。
 この工事に彦左衛門自身も私財1,000両(現在価格で3億5,000万円)をつぎ込んでおり、また共に歩んできた庄屋周八の死もあり失意の時期を乗り越えての工事となりました。

 劇団ほてい葵団長の中西眞喜子さんは前多気町議会議員で、議員としてのお付き合いもありました。また彼女は私の高校の同級生の奥様でもあり、ほてい葵の公演ではいつも連絡をいただき見せてもらっています。
 中西団長は始めの舞台挨拶の中で、20年間皆さまの暖かいご支援でここまでやってくることができましたとお礼を述べ、また立梅用水が昨年9月に日本の国「登録記念物」や世界「かんがい施設遺産」に登録されたことを報告しました。
 また脚本・演出の小林典子さんは、21年前に勢和の5人の女性が地域を明るく元気にするために、私たちも演劇をやりたいと申し入れがあり、準備期間を経て20年前に旗揚げしたことを述べました。

 今回はキャストも大幅に変わり、脚本にも加筆されたということで、数年前に見せていただいた同じ演目の芝居より、さらに進化した素晴らしい「わしらの村に・・・・」を見せていただきました。
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