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(5年ぶりに本格的に行われた松尾神社の御田植祭)
松阪市立野町の松尾神社(岡村行通 宮司)で、令和6年5月6日に手植えによる御田植祭が行われました。この行事は松尾神社が主催し、松尾神社崇敬奉賛会(錦金則会長)が共催して平成25年から行われています。
手植えによる田植は、コロナによりしばらく中断されており、昨年も雨天のため中止になり、今年は5年ぶりの本格的な御田植祭となりました。
この日は、岡村宮司、垣本禰宜、神社総代、敬神婦人会の役員、氏子代表や奉賛会会員、また地元の立野地区の早乙女の皆さん達、そしてJA大足店の職員さんたち、また奉賛会会員である中瀬古初美県議、橘大介市議、東村佳子市議など約50名が参加しました。
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(遙拝所で祭礼が行われ、豊作を祈願した) (雅楽演奏にのせて田植が行われた)
松尾神社は、酒造の神と崇められたということから、酒を醸造する人たちが信仰する神社です。平成23年(2011)10月に20年に一度の式年遷宮を迎え、この遷宮の一環として神酒を醸造することになりました。この時は藤之木町の水田をお借りして御田植祭を行い、酒米「神穂(かみのほ)」を植えました。この年は農事組合法人コスモスに依頼して田植え機により植えられました。
岡村宮司の「子どもたちも参加した、手植えによる本格的な御田植祭をやりたい」という強い希望があり、2年後の平成25年から今の水田に場所を移して、現在のような手植えによる本格的な御田植祭になりました。
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(奉賛会会員である中瀬古初美県議、橘大介市議、東村佳子市議も田に入って手植えをした)
松尾神社の伶人による雅楽の演奏の中、約20名が水田に入り、1本1本手植えにより植えて行きました。苗を投げ入れると水しぶきに悲鳴が起きたり、泥の中に何度も尻もちをつく子供もいて、楽しく賑やかに進み、約50アールの神田に約30分かけて餅米の苗を植え終えました。
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(JA大足店の店長・職員も参加) (ちびちゃんも何度か尻もちをつきながら植えた)
この水田の代掻きや育苗などの準備はすべて、丹生寺町の株式会社やぶや(藪谷文則社長)さんに奉仕していただきました。
このような神社の御田植祭が行われるのは、松阪市内ではこの松尾神社だけということです。この日植えた苗が実った9月には、稲穂を抜き取って神様に供える抜穂祭(ぬいぼさい)が行われます。また収穫されたもち米は松尾神社に寄贈され、例大祭の餅まきなどに使われます。
この行事は私が出版しました著書「松阪まつりの四季」に掲載してあります。
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