韓国。かつては近くて遠い国といわれましたが、テレビドラマ「冬のソナタ」が人気を博して以来、韓流ブームが続いています。私はこの韓流ブームが起きる前、短い期間でしたが仕事で韓国に住んでいたことがありました。もともと韓国という国は好きでしたが、あらためて好きになりました。韓国には日本にないものがあったり、日本では既に失われたものが韓国には残っていたりしました。昔のよき時代の日本の姿が韓国で見られたりして、何となく懐かしい気もしました。
韓国民は情熱的で勤勉です。そして大変おおらかな国民性であることを感じました。私たちが接した韓国人は明るく、いつもユーモアにあふれていました。
その反面、韓国は儒教の国で、目上の人に対する礼儀、礼節ができています。親を敬い、年上の人を敬い、師を敬う。国民全体に一本筋の通った規律のようなものを感じました。
今、中国がアジアで、世界で大きな存在感を示してきていますが、いろいろな意味で発展途上の中国に対して、韓国は成熟した国という印象を受けました。
今日4月23日の中日新聞の「特報」で「危機の隣人 韓国は支える」というテーマで権哲賢在日大使のインタビュー記事が載っていました。東日本大震災の発生直後、32カ国の在京大使館が閉鎖や退避する中、韓国大使館は大使も家族も帰国をせず東京にとどまりました。日本政府の判断を信頼して、日本在住の韓国人に対しても帰国命令は必要ないと判断をしたということです。
災害発生の翌日には、韓国から救援隊や救助犬が日本に入り、多くの救援物資が届けられたということです。また大韓赤十字に寄せられた義援金は約40億円になり、在日本大韓民国民団やボランティアによる炊き出しも行われているということです。
韓国で生活していた時は見るもの見るものが目新しく、とても新鮮でした。前回行ってから約10年が経っています。何とかもう一度行きたい思いでいっぱいです。
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