(大石不動院) (泰運寺の八角梵鐘)
第7回松阪史跡めぐりは次の日程で行います。秋色の和歌山街道を上って行きます。参加希望の方は川口保(58-2948)まで連絡下さい、詳しい案内をさし上げます。現在40名ほどの参加申込みがあります。
日時 平成28年11月26日(土)
行先 和歌山街道めぐり(その2)
参加費 2,000円
主催 松阪史跡探訪会
問合せ 川口保まで 電話0598-58-2948 090-8738-7959
コース
出発地――大石不動院――深野棚田――飯高駅――珍布峠――礫 石――飯高駅(昼食)――泰運寺――飯南高校のハナノキ――出発地
◆大石不動院 (案内 岡本俊光住職)
「大石の不動さん」でおなじみの松阪市大石町の「石勝山金常寺不動院(せきしょうざん こんじょうじ ふどういん) 大石不動院」は、今から約1200年前の弘仁3年(812)に建立された真言宗のお寺で、弘法大師が開創したと伝えられています。
8月31日~9月1日に行われる八朔祭りは、約300年前から続く伝統行事で、加持祈祷、手踊り、縁日、打ち上げ花火などがあり、多くの人々で賑わいます。
◆深野棚田 (案内 深野棚田保存会 栃木喜明会長)
深野夏明地区の棚田は元禄時代頃~明治時代(約320年~120年位前)の間に造成された比較的新しいもので、平成11年に「深野だんだん田」として日本棚田百選に認定されました。この地区は紙漉きの里としても、また松阪牛飼育の草分けとしても有名です。
毎年10月には「深田棚田まつり」が行われ、棚田の畔沿いに4000本の灯りがともる幻想的な風景をかもし出します。
◆道の駅 飯高駅 (案内 川口保)
平成5年(1990)にできた建設省(現 国土交通省)の「道の駅」制で、最初に認定された全国103カ所の道の駅の1つで、三重県下では第1号として登録されました。
「駅」の制度は鉄道より道の方がはるかに古く、1300年以上も前の奈良時代に始まりました。中央政府から地方へ政令を伝達したり、地方国司から中央へ報告したりするとき時、馬を乗り継いだ中継所となったのが駅です。
「道の駅 飯高駅」の名前も当時の「飯高駅」に由来します。
◆珍布峠・礫石 (案内 宮前まちづくり協議会)
飯高駅からウォーキングコースを約1時間歩いて廻ります。珍布峠(めずらしとうげ)は旧和歌山街道にある天照大神の伝説にまつわる峠です。天照大神と天児屋根命(あめのこやねのみこと)がこの峠でバッタリ会った時、「おお、めずらしや」と言われたことから「珍布峠」と呼ばれるようになったと言われています。
珍布峠の近くの櫛田川に、天照大神が川に投げ入れて国境を決めたと言われる「国分け伝説」の礫石(つぶていし)があります。
◆天開山 泰運寺 (案内 宮本泰源住職 都合により川口保)
「口窄さん」として親しまれている「天開山泰運寺」は曹洞宗の古刹で、今から約280年前の元文5年(1740)に、備前の僧・泰運了啓が禅可庵を建て子安観音を祀つり、宝暦11年(1761)に泰運寺と改称された。
泰運寺の八角梵鐘は天明5年に完成した5トンもある大きなもので、内側天井には龍の彫り物があり、外側には法華経計八巻6万9384文字が刻まれています。
◆飯南高校のハナノキ(案内 川口保)
飯南高校の敷地内に生育し、同校のシンボルともなっている「ハナノキ」は、環境省の絶滅危惧種Ⅱにもなっているカエデ科の落葉樹で、春には真っ赤な花が、秋には真っ赤な紅葉が見られます。