松阪競輪の平成26(2014)年度決算で約2億70万円の黒字が出ることになり、6月補正で市の一般会計へ1,000万円の繰り入れが行われることになりました。
松阪競輪は平成25年10月から民営化として日本写真判定(東京都千代田区)に業務を委託しており、経費節減や営業努力により、委託して2年目に黒字に転じたのでした。松阪競輪の黒字は平成20年以来6年ぶりです。
日本写真判定との契約では、「赤字が出れば同社が負担し、黒字が出れば松阪市と折半」という赤字続きの松阪競輪にとってリスクの少ない好条件でした。
1)民間に委託するまでの松阪競輪
松阪競輪は昭和25年5月に開設以来、市民の数少ない娯楽として親しまれ、これまでに一般会計へ155億円を繰り入れてきました。しかし娯楽の多様化などにより、人気は下降傾向が続いて、平成14年に1億円を一般会計に繰り入れたのを最後に繰り入れがなくなり、平成21年からは赤字に転じて、競輪会計の財政調整期金を切り崩しながら財政運営がなされてきました。
2)平成24年11月議会で市議会が山中市長案を否決
松阪競輪の廃止も議論され始めた、平成24年11議会では、山中市長の提案である、競輪事業会計から経営改善業務を民間に委託するための2億1000万円(年間7000万円×3ヵ年)の債務負担行為(年度をまたいで金額を約束する予算)を含む予算案が示され、議論を呼びました。このときの様子は私のブログ「松阪競輪の行方」で詳しく述べました。
行政が新しい取り組みを始めようとするとき、また何か問題が発生したとき、新聞発表をする前に、行政側から議会側の議長・副議長に、また担当委員会の委員長・副委員長に、内容によっては担当委員会で細かく報告があります。
山中市長は市議会への報告がないまま、平成24年11月21日の記者会見で競輪事業の業務改善を民間業者に委託する方針を発表しました。まず新聞発表をして既成事実をつくる。これが山中市長のやり方ですが、この議会無視のやり方に対して、委員会でも議員懇談会でも批判が集中しました。そして既に5つの業者に対して現地を見せて、選定を進めていることにも批判が出されました。
結局この山中市長案は議会で、賛成少数で否決されました。このとき私たち議員にもこの後、今のような好条件の提案が出てくることは分かりませんでした。しかし山中市長が一方的に進めるやり方が松阪市にとって不利益になるだろうと感じていたのでした。
3)PFIによる図書館改革も同じ図式
昨年から話題になっているPFIによる図書館改革も同じ図式です。山中市長は一方的に進めていって市議会には報告がありませんでした。「市民の意見を聞いたのに」ということですが、市民の皆さんの声を聞くことも大事なことです。しかし市議会は市民から選挙という過程を経て選ばれた市民の代表です。二元代表制の一翼を担い、行政をチエックする役割があります。まず議会に説明をして、それから市民の声を聞いてもよかったのではないか。山中市長は自分の思い通りに進めたいという気持ちが強すぎたのではないだろうか。
4)行政や首長の暴走を止めるのは市議会の役割
時として行政や首長が暴走することがあります。暴走の果てに大事故(問題)が発生したとき最後のツケを払うのは市民です。競輪も図書館も市長の暴走に議会がブレーキをかけた状態でした。市長としては不愉快でしょうが。
山中市長は若いけど大変「老獪」です。「したたか」です。俗な言葉で言えば「ずるがしこい」。何かあると市議会を悪者に仕立て、自分は正義の味方。私に言わせれば、市議会議員の方がよほど純粋です。
山中市長もよく知っている松阪のある名士が、このようなことを言われました、「山中市長もこのようなやり方をしていたら、いつかは天罰が下るだろう」。
松阪競輪は平成25年10月から民営化として日本写真判定(東京都千代田区)に業務を委託しており、経費節減や営業努力により、委託して2年目に黒字に転じたのでした。松阪競輪の黒字は平成20年以来6年ぶりです。
日本写真判定との契約では、「赤字が出れば同社が負担し、黒字が出れば松阪市と折半」という赤字続きの松阪競輪にとってリスクの少ない好条件でした。
1)民間に委託するまでの松阪競輪
松阪競輪は昭和25年5月に開設以来、市民の数少ない娯楽として親しまれ、これまでに一般会計へ155億円を繰り入れてきました。しかし娯楽の多様化などにより、人気は下降傾向が続いて、平成14年に1億円を一般会計に繰り入れたのを最後に繰り入れがなくなり、平成21年からは赤字に転じて、競輪会計の財政調整期金を切り崩しながら財政運営がなされてきました。
2)平成24年11月議会で市議会が山中市長案を否決
松阪競輪の廃止も議論され始めた、平成24年11議会では、山中市長の提案である、競輪事業会計から経営改善業務を民間に委託するための2億1000万円(年間7000万円×3ヵ年)の債務負担行為(年度をまたいで金額を約束する予算)を含む予算案が示され、議論を呼びました。このときの様子は私のブログ「松阪競輪の行方」で詳しく述べました。
行政が新しい取り組みを始めようとするとき、また何か問題が発生したとき、新聞発表をする前に、行政側から議会側の議長・副議長に、また担当委員会の委員長・副委員長に、内容によっては担当委員会で細かく報告があります。
山中市長は市議会への報告がないまま、平成24年11月21日の記者会見で競輪事業の業務改善を民間業者に委託する方針を発表しました。まず新聞発表をして既成事実をつくる。これが山中市長のやり方ですが、この議会無視のやり方に対して、委員会でも議員懇談会でも批判が集中しました。そして既に5つの業者に対して現地を見せて、選定を進めていることにも批判が出されました。
結局この山中市長案は議会で、賛成少数で否決されました。このとき私たち議員にもこの後、今のような好条件の提案が出てくることは分かりませんでした。しかし山中市長が一方的に進めるやり方が松阪市にとって不利益になるだろうと感じていたのでした。
3)PFIによる図書館改革も同じ図式
昨年から話題になっているPFIによる図書館改革も同じ図式です。山中市長は一方的に進めていって市議会には報告がありませんでした。「市民の意見を聞いたのに」ということですが、市民の皆さんの声を聞くことも大事なことです。しかし市議会は市民から選挙という過程を経て選ばれた市民の代表です。二元代表制の一翼を担い、行政をチエックする役割があります。まず議会に説明をして、それから市民の声を聞いてもよかったのではないか。山中市長は自分の思い通りに進めたいという気持ちが強すぎたのではないだろうか。
4)行政や首長の暴走を止めるのは市議会の役割
時として行政や首長が暴走することがあります。暴走の果てに大事故(問題)が発生したとき最後のツケを払うのは市民です。競輪も図書館も市長の暴走に議会がブレーキをかけた状態でした。市長としては不愉快でしょうが。
山中市長は若いけど大変「老獪」です。「したたか」です。俗な言葉で言えば「ずるがしこい」。何かあると市議会を悪者に仕立て、自分は正義の味方。私に言わせれば、市議会議員の方がよほど純粋です。
山中市長もよく知っている松阪のある名士が、このようなことを言われました、「山中市長もこのようなやり方をしていたら、いつかは天罰が下るだろう」。