我が松阪市西野町の向林地区に古くから続けられている「山の神」という行事があります。番屋の家に地区(10戸)の家族全員が寄ってきて食事をします。いつから始まったのかはよくわかりませんが、私が物心ついた時にはもうありました。山の神は近くの地区でもありましたが、時代の流れとともに無くなってしまっています。そのような中で、我が地区はかたくなに続けています。
山の神がどういう行事なのかはよくわかりませんが、私たちの地区では「子供の神」とも言われ、子ども中心の行事です。今は子どもが少ないのですが、私たちが子どもの時には地区には20~30人の子どもがいて、山の神は楽しい行事でした。
以前は朝から晩まで家族中が3食いただきました。簡素化で2食になり、今は昼1食ですが、山の神という行事はこれからも続けていこうということが決まりました。わずか10戸の在所ですが、地区の幼児から老人までが年1回一同に会する貴重な行事です。今日の話し合いで山の神とは別に、春に焼き肉パーティーをしようということも決まりました。
昔からある行事はできるかぎり、続けていきたいものです。