川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

軽率な内閣官房参与の発言

2011-04-18 01:53:40 | 日記

菅総理と会談した松本健一内閣官房参与が福島第1原発から半径30キロ圏内の地域について「10年~20年は住めないだろう」と菅総理が言ったと、会談後明らかにした。その後、内閣官房参与は「あの発言は、私の発言で首相は言っていない」と記者団に釈明した。内輪の話の中ではいろいろな発言が飛び出し、その中から公式に発表できるものを、しかるべき人が発表するものであろう。こんな大事なことを一内閣官房参与が軽々しく口にすべきでない。

 

災害発生後、枝野官房長官が災害や原発事故について記者団に丁寧に説明していた。発表だけなら、あらかじめ検討して書いたものを読めばいいが、質問に対してもしっかりと対応していた。いくつかの質疑の中で、うっかり発言や失言が飛び出すことも考えられるが、枝野官房長官の記者発表の中ではそのようなことはなく慎重であった。この枝野官房長官の記者発表は外国のメディアでも高く評価され、明らかにやつれた姿に「枝野を寝かせろ」という意見が出され、国内でも「枝野 寝ろ」という、うちわまで作られた。

 それに引きかえ、この内閣官房参与の発言は何と軽々しいことか。

 

 私たちの市議会においても、議員間でまた議員と行政の間で、内輪の話や本音の話しが交わされるが、それを議会など公の場に持ち出すことなどは、少なくとも松阪市議会においては記憶がない。それは議会人としてではなく、社会人としての最低限のルールであろう。

その発言で社会が大きな影響を受ける立場の者は、時と場所と自分の対場をわきまえるべきである。