川口保 のブログ

1市民として市政を眺めつつ、社会のいろいろな出来事を取り上げています。

伊勢山上山開き

2010-04-08 22:20:13 | 日記
                      (写真は飯福田寺での火渡り)

 今日4月8日、松阪市飯福田町の伊勢山上・飯福田寺(世木英勝住職)で山の安全を祈願する山開きが行われました。私もかねがねこの行事を見たいと思っていたのですが、何かと重なって来られませんでした。今日初めて見せていただきました。世木住職の話ではこのような行事はいつから行われているかは分からないということですが、この山開きは1300年前から行われているそうです。

 飯福田山は標高390m、高低差200m山麓丘陵で、飯福田寺周辺一帯を伊勢山上と呼びます。飯福田寺は大宝元年(701)、修験道の始祖・役行者小角(えんのぎょうじゃおずぬ)の開祖による古刹で真言宗醍醐派に属します。
 伊勢山上は鎌倉時代の頃よりの修験道の霊場で、表行場と裏行場があります。表行場には油こぼし、屏風岩、行者越え、岩屋本堂、などの多くの行場があり、鎖をつたって崖を登るなどのスリルを味わうことができます。

 この日、三重修験道会(向井朋範会長 会員約40名)の山伏8名が、ふもとの薬師堂から鎖を伝って崖を登ぼり岩屋本堂に到着、半年ぶりに岩屋本堂の扉を開きました。このときほら貝が鳴り響き、般若心経が唱えられました。
 開帳の儀式のあと下山して、薬師堂の前で祈願護摩供養が行われ、また飯福田寺では火渡り護摩供養が行われました。火渡り護摩供養では燃やされた火の上を山伏に続き、来場者が素足で渡りました。私も火渡りを初めて経験させていただきました。

 この日伊勢山上・飯福田寺には約100名の来場者がありました。中にはベルギー人の一行も来ていて、山伏による山開きの儀式を珍しそうに見ていました。薬師堂と飯福田寺での護摩供養では山伏が弓矢を射ますが、その矢を拾うと縁起がいいということで、ベルギー人の人たちも矢を拾っていました。
 伊勢山上は今日から閉山式を迎える10月7日まで、行場めぐりの人たちが訪れます。


 伊勢山上・飯福田寺の開山会式は私のホームページ「松阪市何でも10選」の「松阪市まつりごよみ」に登録させていただきました。→クリック
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