フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

鳥の目

2018-03-23 21:28:47 | Weblog
日本列島で冬を越した渡り鳥が北の繁殖地へ帰って行く頃です。再び秋に日本にやって来るまでのしばしの別れです。「鳥帰る」は今ごろの季語です。荒れる国会が続いていますが、鳥たちは故郷の地で日本の状況をどんな風に伝えるのでしょうか。いわゆる、鳥の目で見た日本を報告するのでしょう。
さて、我々の目は二つですが、物事を見るには二つだけでは足りません。「鳥の目」「虫の目」そして「魚の目」で見ていかなくてはなりません。最近は、トランプアメリカ大統領に代表されるように、ツイッターで意見を述べることが多くなっています。匿名性があるせいかも知れませんが、かなり一方的な見方の意見が氾濫しています。鳥ならば鳥だけ、虫ならば虫だけ、魚ならば魚だけの見方からくる意見です。
俳句の世界には推敲という言葉がありますが、自分なりに様々な見方から意見をまとめる努力が足りないようです。まあ、それには考えの元となる物差しをしっかり身に付けなければね。