フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

流れ

2018-03-15 23:20:35 | Weblog
野球放送で、同カードのテレビ、ラジオのどのチャンネルで 楽しむかを決めるかは、誰が解説をするかが一つの目安になります。
その解説者の定番の言葉に「野球の試合には流れがある」があります。一つのミスで相手に流れが行ってしまうというものです。選手経験のある解説者ですから、身をもって体験したのでしょう。勢いというものが、ミスによってあっちに行ったりこっちに行ったりするわけです。
この勢いは歴史をも変えることがあります。今年は維新150年ですが、維新後、軍艦奉行や陸軍総裁を務めた勝海舟は、この流れの恐ろしさを語っています。「機運というものは、実に恐るべきものだ。西郷でも、木戸でも、大久保でも、個人としては、別に驚くほどの人物でもなかったけれど、彼らは王政維新という機運に乗じてきたから」
つまり、流れを掴むことがいかに大切かですね。そんな思いを持って今年の野球放送を楽しんで下さい。