フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

猫に鈴

2012-10-21 21:44:30 | Weblog
解散問題について石破自民党幹事長の発言が過激になっています。「近いうちに解散」という野田総理の言葉が言質をとるという状態になっていないことからの苛立ちからですね。野田総理としては解散したいと言うにも言えない民主党の事情もありそうです。内閣改造しても支持率が上がらない野田総理では選挙を戦えないという党内の声が大きくなっています。極端に言えば、党内には表紙を替えようという動きすらあるのです。
ただ、誰が総理の首に鈴をつけるのでしょうか。古来猫の首に鈴といわれるように、首に鈴をつけるのは難しいものです。プロ野球の監督人事でも、時々難しさが露呈します。フロントは辞めさせたい、しかし人気がある。そんな場合が一番難しいところですね。KYという言葉が流行ったことがありましたが、当人が空気を読むしか、前へ進まないかも知れません。
語源となった、猫の首に鈴はイソップ物語からです。猫に鈴をつければ近づいて来たら逃げればいい。という発想からで、じゃあネズミの誰が鈴をつけるかとなると、すべてのネズミが君子危うきに近寄らず、になってしまう話です。似てませんか。

洗う?

2012-10-20 22:14:43 | Weblog
面白い記事を見つけました。野田政権の閣僚達がお金を出しあってノーベル賞を受賞した山中伸弥教授に洗濯機を贈るというものです。ノーベル賞受賞の報告を故障していた洗濯機の修理中に受けたという談話を受けて田中文科相が提案していました。平常の状態ならば笑って読む記事ですが、この政治が動かない時期には何となく失笑という感じです。昨日も民主、自民、公明の3党首会談が行われましたが、一歩も前に進みませんでした。だからこんな時期にと思ってしまうのです。贈り物も洗濯機ですから、むしろ政治の世界を洗い直した方がいいようです。それに田中法務大臣の進退問題もありますね。
大臣に任命すり際にはよく身体検査が行われるという話がありますが、臨時国会前にすべての閣僚を洗濯機に入れて洗い直した方がいいですね。汚れをとって脱水して乾かしてリスタートしましょう。
そうそう昔、洗濯機が登場した時の脱水の仕方はゴムとゴムの間に洗濯物を挟んで絞ったものでした。今は絞られるのが嫌だから、国会を開かないのですかね。選挙で身分を洗う必要でしょ
う。

監督

2012-10-19 23:01:12 | Weblog
CSに関係のないチームでは早くも首脳陣の再編成が行われています。新監督を迎えるチームも出てきています。監督に決まった人は、今から来年のキャンプまでが一番いい時期でしょうね。学生時代に受験に合格して、新しい学校に入学するまでの間はまるで天国にいるような気持ちで過ごしたのと同じだろうと推測するのですがどうでしょうか。キャンプに入ると同時に自分の力量が問われるわけですから、まあ、今を十分ワクワクして下さい。
監督、特にプロ野球の監督は全国でたった12人しかいないわけですから、一度はやってみたいと思わせる職業でしょう。ところで監督の手腕が問われるとよく聞きますが、監督の手腕とはなんでしょうか。いつも優勝に導く監督は、もちろん手腕があると評価されますが、毎年、優勝は1リーグ1チームしかないわけですから、他の10チームの監督は何を持って手腕を問うのでしょうか。ドラゴンズの高木監督などは、球場に足を運んでくれる人が増えることに力を注いでいます。最近チームが勝ってもお客様の入りが悪い場合もあるようですから、勝つことに専念するだけではいけないようです。
そこで私の監督への注文は、スター選手を創りだすことですよ。

地元

2012-10-18 18:13:15 | Weblog
新聞週間記念の集いである講師の講演で「名古屋は家族や地元を大事にする土地柄」だと話がありました。他の土地の人から見ればそう見えるかも知れませんが、中にいるとなかなか実感はわかないものです。特に最近はナゴヤドームの入りを見ていると、クライマックスシリーズなのに観客が少ないなあと思ってしまいます(自分もテレビ観戦ですが)。ただ、控え目なので表に出さないだけかも知れませんがね。ですから昨日の巨人戦では、そうした秘めた思いが念となって東京ドームに届いたのかも知れません。
ところで私も地元意識は強いほうなので、それを利用して地元歌手を応援する番組を創っています。『松原敬生のほりだし歌謡』(月曜日の午前2時15分~)です。地元を中心に活躍する歌手の曲を放送しようというものです。全国セールスしていない作品ばかりですが、何とか名古屋発のヒット曲を世に送り出せないものかという企画です。
かつては有線放送からヒットし始め事がありましたが、最近は有線からという傾向は姿を消しています。その代わりをしようというものですから是非、聴いて作品をほりだして下さい。

美しさ

2012-10-17 19:26:51 | Weblog
7つの永世称号を持ち、現在も王位、王座、棋聖の3冠である将棋の羽生善治さんの言葉に「美しい将棋は強い」があります。これは羽生さんの持論でもありますが、美しいのと強さはある部分どんなジャンルでも通用します。
スポーツの世界での得点シーンにそんな美しさが描き出されます。サッカーで見事なドリブルからシュートを決める時など美しさをともなって、芸術的でもあります。野球のホームランも美しい放物線を描きます。その際のスイングはやはり美しいです。当たり損ねの投ゴロなどのスイングは美しさからほど遠いようです。ラグビーのパスが美しく回った時もやはり得点につながります。こうした事は、言い変えれば基本に忠実なプレーなのでしょう。となるとしっかりと基本を練習することが美しさにつながるといっても過言ではありません。
よく「泥臭く粘っこいゲームをやる」という声も聞かれますが、これも、基本を身につけていないと出来ない事です。基本がないと粘るにも粘れません。
今日からクライマックスシリーズ、ファイナルです。美しいフォームで投げ、美しいスイングで打つ。えこ贔屓ですが、ドラゴンズの選手にそんな姿を期待します。
ところで今日は「将棋の日」です。

興奮した

2012-10-16 23:22:51 | Weblog
昨日は興奮しましたね。もちろん野球ですよ。中日とヤクルト戦のCS第3戦です。1点リードされたこのゲーム、何度も中日にチャンスがありながら、同点に追いつけずイライラしていたところで、ようやく出た一発にモヤモヤが一気にはれた満塁ホームランでした。いやあ、嬉しかったし、興奮しましたね。
この興奮の度合いはどれに匹敵するかと考えてみますと、ずいぶん遡りますが、先回のWBCの決勝戦でイチローが決着をつけたあのヒット以来のような気がします。ただあの時は日本中が興奮しましたが、今回は地域限定の興奮でしょう。先日も大リーグのヤンキースが4-0でリードされていた9回の裏にイチローのホームランなど2本のホームランで同点にしたシーンがありましたが、この時は勝利に結び付きませんでした。こういう場合は興奮も消化不良になりますから、やはり結果がでなければいけませんね。
さあ中日はこの興奮をお土産に東京ドームに乗り込むわけです。中日ファンをさらに興奮させてくれるような結果を期待します。調子の出ていない、森野、谷繁に興奮の主役になってほしいですね。

味覚

2012-10-15 21:55:56 | Weblog
食欲の秋というより味覚の秋ですね。しかしこの食欲と味覚ではずいぶん違うそうですね。これは仕方ないことかも知れませんが、年をとってくると食欲は十分にあるのに、いや、むしろ年をとってからの楽しみは美味しいものを食べることですが、残念ながら味覚が年齢ともに衰えてくるのだそうですね。舌の上にある味覚を受け入れるセンサーが脳へ伝える機能が低下してくるのだそうです。特に塩味と甘味が影響を受けるそうです。だからこそ塩分や糖分をとりすぎるという傾向になります。
この味覚の低下を防ぐ為には体力と同じように鍛えることですね。センサーに刺激を与える為には美味しいものを食べることです(笑)。美味しいものといっても同じものばかりではダメですから、食べ歩きが必要です。良く食べて良く歩く。健康にとっては良い格言ですよ。そうすれば食欲の秋と味覚の秋が重なって来ますね。
このエッセイを読んだ若い貴方に伝えたいのは、若さは身体の機能もピークなんですよ。ですから、若い今の時間を大切にして過ごして下さいね。

イメージ

2012-10-14 23:48:52 | Weblog
各地の秋祭りがたけなわです。五穀豊饒を祝う祭りということで自然に感謝する気持ちが大きいですね。この祭りのイベントステージではカラオケ大会がよくあります。その中で会場が盛り上がる一曲といえば、何といっても北島三郎さんの「まつり」です。軽く20年以上も前の作品ですが、いまだに祭りの定番として歌われています。
ところでこの曲の作曲は原譲二こと北島三郎さん自身です。これはなるほどとなるんですが、さて作詞はと聞かれると皆さんわかりますか?実は私も今年気が付いたのですが、何と『なかにし礼』さんなんです。昔はシャンソンの訳詞などをしていたところ、石原裕次郎さんに進められて歌謡曲の作詞の道を歩むことになり、沢山のヒット曲を出しています。
例えば菅原洋一さんの「知りたくないの」アンルイスさんの「グッドバイマイラブ」朝丘雪路さんの「雨が止んだら」裕次郎さんの「サヨナラ横浜」他の一連の作品、島倉千代子さんの「愛のさざなみ」石川さゆりさんの「風の盆恋歌」北原ミレイさんの「石狩挽歌」などどちらかと言えばオシャレな感じがしていましたが、「まつり」は意外でした。そこが懐の深い才能でしょうね。

有給休暇

2012-10-13 20:19:40 | Weblog
東海地方は今日も良い天気でしたね。我が町内の八幡社も秋祭りでした。また、私自身も豊橋の二川神社のお祭りに参加して来ました。この土日はお父さん達も大活躍の休みですね。
ところで政治家といえば、現在は毎日がサンデー状態です。もちろん国会開会中でも土日は休みですから、今日明日は正規のお休みです。しかしウィークデーもずっと休みですから、こちらは有給休暇になるわけです。それにしても有給休暇が多過ぎませんか?サラリーマンの経験がない人も多いでしょうから気づかないかも知れませんが、サラリーマンは有給休暇を一日取るだけでも上司の顔色をうかがいつつおそるおそる申し出るんですよ。それが国会議員は堂々と毎日が有給休暇です。上司に当たる国民の顔色をうかがうこともなくです。今、この時、国会議員は自分の仕事を何だと思っているのでしょうね。解散という株主総会も日程が決まるわけでもないですから、こんな経営者は嫌だと声も上げることはできませんしね。そろそろ有給休暇もお終いにしませんか?

俳句

2012-10-12 15:13:12 | Weblog
「旅に病んで 夢は枯れ野を かけ廻る」という辞世の句で有名な松尾芭蕉が旅先で1964年の今日、客死しました。三重県出身ですから、数々の作品とともに馴染み深い存在です。
このところの異常気象で俳句の季語の変化はないでしょうかね(笑)。しかし空を見上げるとまさに秋の空ですね。特に良いお天気が続いていますから、澄み切った空を見ることが出来ます。雲が秋らしいですね。雲の季語としてずいぶん魚が泳いでいるのをご存じですか。「さば雲」「いわし雲」「うろこ雲」がありますが、いずれも秋の季語なんです。先ほどの「夢は枯れ野をかけ廻る」ではありませんが、先人は空を見上げては、雲を見ては、夢を馳せていたいたのですね。
余談ですが、長い間人間を勤めているとどうしても歩く際に背中が曲がりがちになります。ですから地面はよくみるのですが、なかなか空を見上げることが少なくなります。今年は金環食がありましたから、多少は空を見上げましたがね(笑)。絶好の季節になりましたから、しばらくは背筋を伸ばして空を見上げてこの季語の確認をしたいですね。