フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

連鎖反応

2012-06-10 23:08:19 | Weblog
野球好きの私にとって負の連鎖反応といえば、チャンスに打てない贔屓チームのバッター陣です。その連鎖反応はエラーなども続きますね。
この連鎖反応は人間だけかと思っていましたが、違うんです。おそらくみなさんも経験があると思いますが、それは電気製品です。エアコン、洗濯機、電子レンジ等々、一斉に壊れ出すことがあります。新築してから、あるいは改装してから10年経つと全部が全部耐用年数が来て、壊れの連鎖反応が起きてしまいます。我が家も今年はそんな年周りになっているようです。一つ取り替えるとホッとするのではなく、次は何が壊れるのかと戦々恐々としている有様です。
ところが、あるものが壊れると最近は修理するという選択肢がほとんど無いことに気づきませんか?それは故障した部分だけを取り替える修理代が高く、お店の人から「新品を買ったほうがかえってお得ですよ」と言われ続けてきたからでしょう。 そういえば衣類にしても何にしても、繕ったり修理したりして再生することがほとんどなくなりました。一方では膝が破れたジーパンは格好いいそうですが(笑)。
こうした生活が続くと話を繕うの繕うの意味がわからなくなりそうです。

アンチエイジング

2012-06-09 23:20:42 | Weblog
サラリーマン川柳の入賞作に『定年後 田舎に帰れば 青年部』というのがありました。この人は都会での生活を終えて、やはり田舎を終の住家にしようと思ったのでしょう。それも単に懐かしさだけで決めたのではないでょう。日本は海に囲まれ、山が多く、四季があり良質な水があります。さらにアンチエイジングに相応しい山、高原、海、温泉など数多くあります。おそらくこうしたアンチエイジングに相応しい場所だと故郷を認めたのだと思います。
現役時代には金銭的にも意識的にもこうした場所に長期間滞在して心身を癒すという社会的な基盤が出来ていません。したがって田舎に故郷を持たない人がアンチエイジングの取り組みのためにゆっくり過ごすことの出来る、長期間滞在出来る保養地の整備をきちんとしなければなりませんね。合わせて意識も切り替えて、現役時代に長期間滞在して保養出来る雰囲気も整えていかなければいけません。都会のストレスを発散することも出来ます。幸い今は交通網も整備されていますから、移動にも昔ほど体力や時間はいりませんから、たまの田舎暮らしを是非取り入れて下さい。

技術革新

2012-06-08 23:24:50 | Weblog
テレビの技術の進歩は目覚ましいものがあります。チャンネル数が多くなりスポーツ中継もあらゆるスポーツが放送されます。時には同じ時間に注目の二種類のスポーツが行われることもありますが、そんな時は二画面にして同時に楽しむことも可能になっています。今日はサッカーと野球が見れましたね。
今年は間もなく4年に1度のオリンピックがありますから、また多様なテレビ観戦が出来そうです。このオリンピックにテレビ中継を最初に取り入れたのはドイツのヒトラーで、1936年のベルリン大会と言われています。日本では1964年の東京オリンピックの放送がカラーテレビに移行するきっかけになりました。衛星放送、デジタル放送、ハイビジョン放送など日々技術革新が行われてきました。今年のロンドンオリンピックではオリンピック初の3D映像の中継も見られるそうですから楽しみです。迫力ある興奮が伝わってきそうです。
ところがこの興奮に水を差すことがあります。実況アナウンサーのオーバーな饒舌ぶりです。感動や興奮は沈黙から生まれることもありますから、黙っていて欲しい時もあるのです。ただ私もアナウンサーですからわかるのですが、沈黙が一番怖いのですよ(笑)。

姫路城

2012-06-07 19:22:12 | Weblog
兵庫県にある国宝・姫路城で半世紀ぶりに新調されたしゃちほこが大天守に据え付けられました。重さ300キロ、全長186センチの大きなものです。私の憧れの一つ、世界遺産でもあり、サクラの名所100選にもなっている姫路城にはまだ一度も足を運んでいないので、この新しいしゃちほこを含めて是非行ってみたいですね。そうそう、初期の姫路城は豊臣秀吉が城主だったそうです。
ところで城の屋根に上がっているしゃちほこは何の為に取り付けられたかご存知ですか?とくに名古屋城は金のしゃちほこです。まずしゃちは水の神とあがめられていました。築城された場所は地盤の固い小高い山が多く、それだけに雷が落ちることも心配されました。雷が落ちると火事になりますから、火よけのおまじないとして水を呼ぶしゃちを天守の上に上げたのです。また併せて干ばつを防ぐおまじないでもありました。そして名古屋城の金のしゃちは徳川家康の第九子が藩祖でしたから、権威を示すために金にしたのです。
金しゃちで思い出すのは昭和34年に新しい金のしゃちが名古屋城に取りつけられましたが、その年に伊勢湾台風が名古屋を襲いました。当時「水を呼んだ金しゃち」と言われたものです。

天文ショー

2012-06-06 23:04:25 | Weblog
金環日食に続く天文ショーが今日の午前中からありました。金星の日面通過です。つまり金星が太陽の前を横切る現象です。先の日食グラスで太陽の上にある小さな黒点を確認した人も多いでしょう。私もそのグラスで見てみましたが、小さ過ぎてはっきり見れませんでした。
今年はこの後も天文ショーが続きます。8月14日は明けの明星が月に隠れる「金星食」が起こるそうです。その他、今年は土星や地球再接近直後の火星の観測にも相応しい年と言われています。そのせいか天文ショーに欠かせない望遠鏡の販売が好調だそうですね。ただ見るだけでなく望遠鏡で拡大した姿を撮影出来るデジタルカメラもよく売れているそうです。宇宙に馳せる思いの強さがどんどん広がっているようですね。
こうした気持ちを余計に盛り上がらせるのは、次に同じ現象を観察出来るのはいつかという報道です。金星日面通過が次に観察出来るのは2117年、つまり105年後です。当然今日観察した人が生きている数字ではありませんね。ですから余計見逃してはいけない気持ちにさせられるのです。私はこうした数字を天文学的数字と名付けます(笑)。

季節の贈り物?

2012-06-05 23:51:09 | Weblog
この時期には新茶の香りなどの貰って嬉しい贈り物もありますが、季節独特の嫌な贈り物もあります。台風と梅雨です。九州、沖縄地方は二つ同時に贈り物が届きそうです。確かに水を調達するには必要な自然の営みかも知れませんが、被害をもたらすことが多いだけに心配な営みです。朝、目覚めたときに青空が広がっているのと曇り空では一日のスタート気分がずいぶん違いますね。この気分だけは『始めよければ…』の方です。
この雨の季節になると歌謡番組の定番の楽曲は「あじさい」がつく歌ですね。私の深夜放送でも早速「あじさい橋」「あじさいの雨」が登場しました。日本ではこの「あじさい」がテーマになることが多いのですが、お隣りの国、韓国の歌のテーマには「あじさい」は出て来ないそうです。その理由は「あじさい」の韓国語の響きがどうも歌に合わないようなんですね。残念ながら私は上手く発音出来ないのですが。
このことを聞いて日本語でも歌になりにくい言葉があると思い出します。「名古屋」なんです。何度も名古屋をテーマにしたヒット曲を作ろうとチャレンジされましたが、名古屋という言葉の響きのせいでしょうか、大ヒットにはつながりませんでした。なんとかこの言葉の壁を破ってヒット曲が出てほしいですね。

睨みを利かす

2012-06-04 19:42:49 | Weblog
目の力をまざまざ見せつけた事件がありました。アメリカのカリフォルニア州の小学校に90キロほどのツキノワグマが現れたので運動場にいた児童達は教室に逃げ込みました。隣の中学校では屋外での卒業式の真っ最中でした。そこにクマが現れたのですが、集まっていた600人以上の親がクマに向かってフェンス越しに一斉に睨みました。目力の凄さですね。その目力に圧倒されたのか、俺は歓迎されていないのを知ったのか、クマは中学校から去って行ったそうです。
このように目の力は大切なのですが、我々はなかなか上手に活かしていないようです。例えば目を合わせて挨拶が苦手であったり、人の話を聞くのに目を合わせられなかったりと、下手な目力になっていることが多くあります。話すとき聞くときに目は何かを雄弁語ってくれています。相手を見つめることで言外にこんなことを言っているんだよと伝え、また相手の目を見つめることで相手をより良く知ることが出来ます。目をじっと見つめて話すことから交流がスタートすれば、深い交流になります。
ただ注意しなければいけないのは、話をしている間中、相手を見つめ放しでは相手も疲れますからご注意を。

盗塁

2012-06-03 21:07:42 | Weblog
プロ野球の阪神戦を見ているとコテコテの大阪弁でユニークな解説をしている人がいます。福本豊さんです。世界の盗塁王です。その福本さんが1983年の6月3日、つまり今日、939の世界新記録を打ち立てた日です。後に1065まで記録を伸ばしましたが、アメリカのリッキーヘンダーソンに破られました。
この福本さんのエピソードは人柄と似ているのでしょうか、大変ユニークです。盗塁の世界新記録を作った時に、時の中曾根総理が福本さんに国民栄誉賞を打診しましたが、なんと断ってしまいました。その理由は「そんな賞を貰うと立ち小便が出来なくなる」というものでした(笑)。また、規定はなかったのですが、この盗塁数によって『名球会』入りがOKになったのですが、それも潔しとせずちゃんと規定にある2000本安打を成し遂げて名球会入りを果たしました。凄い人です。
ところで、最近つくづく思うのは、盗塁っていうのは勇気がいることだということです。スタートを切る時の心の動きを覗いて見たいですね。走ってアウトになるとヒットや四球で出た功績がパーになりますし、ベンチからの視線も冷たいでしょう(笑)。ですから私の持論ですが、盗塁があっさり出来る選手はチャンスに強いですよ。

熱中症

2012-06-02 23:56:12 | Weblog
『ちょっと涼んでいこうか』時代劇を見ていると、こんな台詞に出会う事があります。古臭い台詞のようですが、熱中症予防にとってはとてもいい言葉です。
6月に入ると天気予報のコーナーではこの言葉が頻繁に出て来ます。その対策として暑さ指数が登場して来ました。湿度、幅射熱、気温の3つを取り入れた指数で、この指数によって五段階の屋外行動の目安になるのです。五段階とは運動は原則禁止、厳重警戒、警戒、注意、ほぼ安全というものです。今日、明日、あさっての暑さ指数が全国153ケ所の観測地点で発表されるそうです。まあしかし、自己防衛をはかるのなら、やはり小まめな水分補給です。
もうひとつ熱中症対策として普段から心がけておきたいのは朝や夕方の涼しい時のウォーキングの際にインターバル速歩をして見ることです。速歩きとゆっくり歩きを3分毎に交互にやってみることだそうです。この事によって体内血液量が増加して身体が持つ体温調節機能が強くなるそうです。
それにしても私達の子供の頃に身体の中に入った体内の四季の感覚がずいぶん変化しているように思えてなりません。こんなに早くから、夏一色なんて。

早起き

2012-06-01 23:44:16 | Weblog
今日から6月、そこで今日から新しい試みをする企業があります。イオンです。節電の為という名目で食品売り場の始業時間を朝7時からにしました。テレビでその様子が写し出されていますが、画面に写っていた人数は予想より大勢でした。早起きは3文の得といいますが、イオンも収益をこの試みによって上げそうですね。
3文という数字は、奈良の鹿が自宅前で倒れていると罰金が取られる際の金額だそうですね。ですから早起きをして自宅前を見張っておけば罰金から逃れることが出来るところからこうした格言が登場したのでしょう。
そこでこの格言ですが、本当に早起きをすれば得なのでしょうか。確かに朝起きて30分に最も脳が集中出来るというお医者さんの研究結果があるそうです。ですから難しい仕事を家に持ち込んだ場合には、朝早く起きてその仕事をすれば脳がよく働いてくれそうです。もうひとつ、いつも起きる時間までという制限があり、ダラダラやる訳にはいきませんから、より集中出来ます。あとは一日を長く感じますから、有意義に使うという充実感を味わうことが出来ます。ただし、早起きは続けることが第一ですがね。