フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

2012-06-20 02:44:03 | Weblog
台風4号の被害はありませんでしたか?台風によってもたらされた雨、雨戸を叩く雨の音が凄かったですね。
同じ雨なのに降り方が違うと雨の名前が変わります。例えば嬉しい雨は良く「干天の慈雨」といいますが、「甘雨(かんう)」という草木を潤す雨もあります。「瑞雨(ずいう)」は穀物の成長を助ける雨をいいます。歌謡曲のタイトルによく登場する「時雨(しぐれ)」は晩秋から初冬にかけてザッと降ったかと思ったらすぐに青空が戻ってくるような雨の事です。
雨の表現で変わった雨は旧暦の7月6日に降る雨を「洗車雨(せんしゃう)」があります。これは七夕の一日前に彦星が織り姫に逢う為に牛車を洗う水が雨になると言われています。今年もこれから節電が呼びかけられますが、夏の暑いさなかの打ち水は風流ですよね。この打ち水の事を「作り雨(つくりあめ)」と呼ぶそうです。
台風がもたらす雨はこうした風流のかけらも無い豪雨です。ある地域では「篠突く雨」もあったでしょう。篠とは群生する細い竹のことで、篠を束ねて突き下ろすように激しく降る雨をいいます。雨にも優しい雨、激しい雨、時には怖い雨もあります。慈雨ばかり望むのは人間のエゴでしょうね。

飛ばし

2012-06-19 23:10:17 | Weblog
14メートル58センチが優勝の記録でした。これはさくらんぼの生産量日本一の山形県東根市で行われたさくらんぼの種飛ばしのグランプリの記録なんです。その中で初参加の女性は記録はそれほど伸びませんでしたが、夜な夜な代々木公園で練習したそうです。さくらんぼの値段も馬鹿になりませんから大変だったでしょうね。それに練習している光景は本人は真剣でも傍から見るとちょっとこっけいだったでしょうね(笑)。
さて台風4号が日本列島上陸しています。さくらんぼの種どころか、あらゆるものを飛ばしてしまいそうですから、注意が必要です。
飛ばすといえば、名古屋は結構飛ばされるんです。なんの事かというと、歌手の周年コンサートです。周年歌手のスケジュールを確認すると、東京、大阪、福岡となっていることが多いですね。歌手の皆さんにそのことを聞くと、一様に名古屋は東京でも大阪でも新幹線で近いから、どちらかに来てくださいという返事です。もちろん、東名阪での開催もあることはあるんですが…。私はこの現象を名古屋飛ばしと表現しているんですよ。名古屋は大都市でありながらこうした事があるのはやはり中途半端なんでしょうかね。

綱渡り

2012-06-18 23:30:01 | Weblog
世界三大滝でアメリカとカナダの国境にあるのがナイアガラの滝です。このナイアガラの滝でアメリカ側からカナダ側への550メートルの綱渡りを成功させた人がいます。滝つぼの真上での綱渡りの成功は史上初です。
成功させた男性は33才の曲芸師です。直径5センチのケーブルを水面から50メートルの高さに張って長い棒でバランスをとりながら約25分かけて偉業を達成したものです。達成者は綱渡りをしながら、無線で『素晴らしい眺めだ。世界で初めてここを歩けてとても嬉しい』と余裕の発言をしています。
一方、日本ではギリギリの綱渡りをしている人がいます。ご存知、野田総理です。三党合意が出来たものの、法案そのものに反対する民主党員が多くあるからです。となると合意ができながら衆議院での採決が出来ない場合があります。一方強引に採決すれば、政権与党の分裂が起きそうです。まさに政権の綱渡り状態です。今回だけはバランスをとって先に進むことは難しいでしょう。
台風接近のニュースがあるなか野田総理はG20へ出席の為、日本を留守にしていますが、その間に綱渡りのために上った梯子が外されないでしょうかね。

奇跡?

2012-06-17 23:38:51 | Weblog
宝くじの当選確率は何処で宝くじを購入しても同じであることは頭で理解していても、こういうニュースを聞くと、次はそこへ行って見ようと思ってしまうのが人間なのでしょうか。それというのは山口県宇部市の宝くじ売り場「宇部琴芝チャンスセンター」のお話です。この売り場で2009年に年末ジャンボ宝くじの1等が2本出たのを皮切りに10年、11年に1本ずつ出ました。また今年も最近のドリームジャンボ宝くじで1億円がでました。ここ3年の高額当選の総額は13億3000万円になっています。
こうした噂は全国に広がります。この売り場には評判を聞き付けて購入者が集まり、ジャンボ宝くじの発売初日や大安の日には長い行列が出来るそうです。この売り場は銀行の担当者によると、小規模販売所だそうですからまさに奇跡の出来事で、逆にいえば何処で買っても確率は同じという証かも知れませんね。しかしその奇跡を求めてしばらくは全国からこの売り場目掛けて宝くじを購入に訪れる人は多いでしょう。
私も腰を浮かせるひとりですが、宇部市まで出掛ける交通費で何枚の宝くじが購入出来るかと考えると、また、腰を落としてしまいます。

新しいスター?

2012-06-16 21:39:45 | Weblog
名古屋城に新しいスターが誕生しそうです。その人は江戸城にある浮世絵版画を参考にした羽織り袴姿で正門前に立つ「門番」です。20~30代の男女4人です。同じように雇用対策で作られた「名古屋おもてなし武将隊」が人気が高まっただけに新しいスターになるかも知れません。
ただし、やはり門番でも特徴のある門番であって欲しいですね。例えば、台湾やイギリス等の近衛兵のように微動だにしない門番になるとかね。台湾の台北の近衛兵は私も見たことがありますが、瞬きさえしません。おそらく軍でそのように訓練されているのでしょう。記念撮影をせがまれても動きませんでしたね。
名古屋城の門番はそこまではしないでしょうが、来城する観光客と話をしたり、案内をしたりするのでしょう。河村市長は名古屋城近くを伊勢神宮前のおかげ横町のように、名古屋城城下町を作りたいという構想を持っているだけに、その際には人気者としての知名度を上げているといいですね。
「尾張名古屋は城で持つ」と唄われる名古屋だけに、名古屋城からこうした話題が発信されるのは非常にいいことですね。

花言葉パート2

2012-06-15 21:36:28 | Weblog
梅雨のシーズンに相応しいと言ったら叱られそうですが、うっとうしいお天気です。野球もドラゴンズが連敗したので余計気が滅入るのかも知れません。
この時期、一番張り切っている植物といえば「あじさい」ですね。赤、青、緑、ピンク、紫と色の七変化を見せてくれています。この七変化が起きる頃が6月~7月なのです。
ところであじさいの色変わりは何と老化現象の一つなのですね。ビックリしました。しかし来年になればまた若いところからスタート出来ますから、うらやましいところもありますね。我々人間は来年になればまた一つ老化の階段をのぼるのですから(笑)。
またまた、あじさいの花言葉を調べてみました。すると「移り気」「辛抱強い愛情」とありました。真逆の言葉が並べてあるとどうしても戸惑ってしまいます。「どっちなんだ」と。先にも述べたと思いますが、花言葉はきちんと一つにしたほうがプレゼントするにしてもされるにしてもわかりやすいと思うのですが。例えばあじさいをプレゼントされ、移り気の意味だと解釈すれば、わたしから離れていったんだと、逆に辛抱強い愛情と受け取ればまだ待ってくれているとなります。
世界、いや日本だけでも花言葉の意味を統一してほしいですね。

老化?

2012-06-14 23:58:33 | Weblog
あるアンケートで直してほしい配偶者の老化現象で最も多かっのは、夫側は「妻が太った」妻側は 「夫の加齢臭」でした。加齢臭という言葉は2000年ぐらいから使われてきました。当時はカレーの匂いかと思ったほど耳馴染みの無い言葉でした(笑)。今はすっかり馴染みのある言葉になり、我が身にも降り懸かってくる言葉になりました。
加齢臭は汗と関係があるように言われていますが、実際の汗は無臭です。ただ汗腺に古い角質やほこりが溜まって臭いを発するようになって来るのです。ですから加齢臭を防ぐには汗腺の中を綺麗にしておくために、適度な運動を心がけて常に汗腺を活発に働かせておけば、いわばいい汗が出るようにしておくことが大切ですね。附則すれば、食生活で和食を多くすれば、加齢臭を防ぐ効果があるそうです。
配偶者の不満の一つの加齢臭は年とともに訪れるわけですが、一方妻の肥満に関しては、歳とともに訪れるわけではありません。防御も可能なことですから、加齢臭とは違う気がしますね。内緒ですが、妻側の要望の2番目に夫の肥満も入っています(笑)。

言葉の力

2012-06-13 23:00:23 | Weblog
2012年版犯罪被害者白書が閣議決定されました。白書にはかつてレイプ被害に遭ったミュージシャンの女性の手記が記載されています。その中で彼女は『被害者に良かれと思ってかける何気ない言葉が二次被害につながっている』と語っています。この何気ない言葉というのは、我々の普段の生活の中でもたくさん飛び交っています。ですからこの何気ない言葉の使い方を意識を持って考えないと相手に心の傷を負わせてしまうことがあります(私はアナウンサーですからとくに気をつけています)。
言葉は癒しにもなれば刃にもなります。ですから言葉を発する際には、よく噛み締める必要が出て来ます。一度口から出たらもう戻ることが出来ないのが言葉です。それだけに取り返しがつかないことが起きます。そこで相手を傷つけるのはどういう言葉かを理解しておくことが必要ですね。
ここでも相手をよく知ることが必要になります。相手のプライドは? 相手のコンプレックスは?等、理解してNGワードを把握しておくことです。
何気ない言葉も決して何気ないことから起きているわけでは無いことを理解しておきたいですね。

歴史に残る

2012-06-12 23:51:20 | Weblog
今日も国会中継を注目していました。消費税増税に関する論戦も大詰めを迎えている雰囲気ですが、果たして採決はどうなるのか先は見えません。今回の増税に政治生命をかけるという野田総理は歴史上の人物になりうるのでしょうか。
我々はかつての歴史上の人物の伝記を読むことが出来ますし、時として知られていないエピソードが後の時代に飛び出して来ます。例えばこの程飛び出したナポレオンのエピソードがあります。ナポレオンが流刑地、セントヘレナ島で書いた英語の手紙が競売されましたが、そのうちの一通の英語が間違いが多く見つかったそうです。
このように歴史上の人物たる人は丸裸にされる可能性があるのです。その覚悟を持つことが国や県、市のリーダーは必要です。自分を取り囲む360度から自分に視線が浴びせかけられるのです。視線が反らされるのも辛いものですが、鋭い視線に晒されるのも大変きついものです。そんな中で国を引っ張っていくのですから、いわゆる人物が求められるのです。
今の政治家の中で将来、歴史上の人物としてどれだけの人が後の世の人の口にのぼるでしょうか。

高い所に

2012-06-11 22:34:16 | Weblog
今年の話題の上位に入るのが確実なのが東京スカイツリーの開業でしょう。スカイツリーの注目は何といっても高さです。634メートルの高さは世界一。その高さから眺める景色の素晴らしさに思いを寄せて足を運びたくなるわけです。
最近、高いところから眺める機会を持った子供達がいます。岩手県の伝統行事「チャグチャグ馬コ」で馬に乗って新緑の田園を練り歩きました。子供達の感想は馬の背中から遠くの景色が見られて楽しかったということでした。私達、大人にとってはそれほど高くないと思っても子供にとっては、ずいぶん高い位置になるようです。
この一事をみても子供目線と大人目線の違いが高さにあることがはっきりしています。これを意識していないと交通安全の施策が大人の独りよがりになりかねません。交通にしても子供の視界に入ってくる情報量と大人の視界に入ってくる情報量は段違いなのです。ですから、ときには大人はしゃがんで子供目線を体験し、子供達は大人目線まで背伸びして周りを見る経験をすることが必要です。鳥の目と魚の目の精神です。
東京スカイツリーに出かけた際には、見下ろす見上げる行為をして見て下さい。