フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

干支

2014-11-11 23:54:53 | Weblog
巷では年賀状の話題がそろそろ口に上るようになりました。郵便局へ行くと、帰りには年賀状をお求め下さいという趣旨のティッシュペーパーをよくいただきます。
さてその年賀状の主役を務めるのが干支です。来年は羊です。縁起物を造る会社は羊、羊で大わらわでしょう。恐らくこうした情景は日本だけでしょうね。ですから、欧米では干支がないので「その一年」に対する奇妙な愛着も生まれません。たとえば12年も年の離れたもの同士が「おお、お前も羊か」なんて妙な親近感持つのが日本のシステムです。また欧米では血液占いなんて考えもしないそうですね。我々は「なにい、B型なの」と話が詰まるとその話題に持って行こうとする人さえいます。ましてや、誕生日が一緒なんてことがわかると親戚になったような気になるものですね。まさに自分とクローンな人間であることを探しているようなものです。
このように日本は「似た者」を探そうとしますが、欧米では「違うもの」が大切のようです。グローバルな時代だけに覚えておきたい性格ですね。