フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

ねずみ算

2008-03-17 18:12:38 | Weblog
今日17日は彼岸の入りです。お彼岸は春分の日と秋分の日を「中日ちゅうにち」としたそれぞれ7日間をいい、現在では祖先供養の行事となっています。
祖先供養で思い至るのは、最近も無理心中や自殺のニュースが相変わらず多い事です。
皆さんはねずみ算という和算を知っていますよね。
飛躍的に数が増える事を「ねずみ算的に増える」と表現するあのねずみ算です。親が子を産み、子が子孫を産みという時の流れの中で人数が増えていきます。
豊臣秀吉と曽呂利新左衛門の褒美にまつわる頓知話もねずみ算がベースになっています。倍々ゲームの怖さですね。
さて話を戻しますが、その祖先から自分に至るまでの流れで、自分が生かされている事を考えてみましょう。自分には父と母がいます。その父と母にもそれぞれ父と母がいます。こうした計算を重ねて20代さかのぼると何とその数は100万人を超えてしまうのです。そのうちの誰一人欠けても自分が存在しないわけですから、自分がこの世に生きている事は素晴しい事なんですね。
ですから自ら命をなくそうなんて少しでも考える事があったら、そうした祖先の人数を反復してみるといいかもしれません。
あらためて父や母に感謝です。