フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

転進 

2007-10-23 17:37:54 | Weblog
演歌歌手の長山洋子さんが、初の海外公演を一昨日、中国の上海市で開催しました。
第9回上海国際芸術祭に日本代表として参加したもので、1時間半のワンマン公演でした。
長山洋子さんはアイドルから演歌への転進をとげました。演歌歌手になって最初のコンサートの司会をさせていただいたので、いつも気になっている歌手の1人です。それ以来15年、着実にヒットを積み重ねて来ました。
最近の新聞インタビューをみると、この15年間に「たとえ調子が悪いのどの場合でも、あえて頑張らない方がいい結果が出せる」ことも学んだと語っています。
同じ様に狂言師の野村万作氏も「力いっぱい声を外へ出して言う事が劇的に役を演じてると思いがちだが、柔らかくて力強くないといけない」と話しています。
さて転進といえば、成功した人達は一様に、自分がやりたいと思ったらすぐ挑戦する事とメッセージを送ります。その前の段階では、現在やっている仕事が好きかどうか見極める必要があります。好きではない仕事は、たとえ結果がついてきても楽しみという点となるとどうでしょうか。
一方で、すぐ挑戦という一歩を踏み出す為には、周囲の人達が背中を押してくれる力をもらわなければなりません。その為には常に自分の夢を公にすること。多くの人に夢を語ることによって、具体的な転進プランが生まれてきます。
私はそれを「言葉のアドバルーンをあげる」と言っています。