フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

ボス

2007-10-16 22:47:08 | Weblog
そんなに定着はしていませんが、今日は「ボスの日」です。
アメリカでは一般に浸透している記念日です。というのも1958年にアメリカの父親思いの娘が、父親の為にこの日を提唱した事がはじまりです。つまり父親が経営者で部下との間がうまくいってなかった様なんですね。
そこでこの日は「上司に対する不満を忘れて、ボスにその労をねぎらい感謝をしよう」ということになりました。
ボスというと、かつて「太陽にほえろ」の石原裕次郎がお馴染みでしたが、私が今すぐ思い浮かぶ言葉は「ボス猿」です。
猿の社会には厳然として上下関係があり、エサを食べる順番やグルーミングなどの行為もきちんとした上下関係の基におこなわれます。多くの群れでは、例えボスとして力量に欠ける猿であっても、ボスの座から落とすシステムはなく、あくまでも年功序列になっています。もちろん、毎日のエサを群れに与える責任を負っているのですが。
この猿の社会は、ボス猿であろうと一度は必ず群れに追われて修業の旅に出ているそうで、まさに「可愛い子には旅をさせろ」の精神が息づいているのです。
猿はちょっとした状況の変化に警戒心が強く、通常のしかけはすぐ感づき、学習能力が高いといわれています。それだけに旅を勉強の場として学習し、群れの中で生かすのです。
ちょっとしたキャリアアップに旅に出る様ですが、人間も外の冷たい空気の中での学習を今、必要としているかもしれません。