フリーアナウンサー 松原敬生の『今日のエッセイ』

思っている事、感じている事などを自由に綴ります。

香り

2007-10-30 23:03:24 | Weblog
10月30日は香りの記念日です。1992年の10月30日「世界の香りフェア in 能登」が開かれたのを記念して作られました。
「香りと匂い」はどう違うのでしょうか。文献を調べてみると色々解答があります。「匂いは悪臭も含まれるが香りはいい匂い」また「悪臭は臭い、良いにおいは匂い、または香り」とまずは2つの説がありました。
ところで最近は人々が匂いに敏感になり、男性でも香水を使用する人が多くなりました。恐らくこれは資生堂の研究所が中高年特有の体臭を加齢臭と名付けた1999年以降増えたのではないかと推測されます。この香水のつけ方も難しいですね。つけすぎるとまわりの人にとっては悪臭になってしまいます。特に慣れてくると本人は感じなくなってしまうのですから。
「香りや匂い」は強烈に記憶に繋がっています。声はテープに残り、容姿は写真などで残りますが、形として香りは残らないだけに記憶に残るのかもしれません。
町ですれ違った人の香水の残り香に、友達を思い出す事があります。同じ匂いに触れた時に鮮やかに情景が浮かんで来る事もあります。
余談ですが、グルメ番組レポーターが料理を紹介するときに「いい香りです」と表現する場面に出会いましたが、やはり料理の場合は「いい匂い」ではないでしょうか。
もう1つ余談ですが、石原裕次郎さんがデビューして間もない頃、「どんな女性がタイプ?」という質問に「石鹸の匂いのする女性」と答えた事がありました。
そして更に余談ですが「危険な香り」の「香り」とはどんな匂いなのでしょうか?やっぱり「雰囲気」ですかね。