
新宿を東口から西口へ
大ガードをくぐり抜けると、
左手が思い出横丁で
右手には大きな交差点。
その一角にドラッグストア。
冒頭の写メがそれだけれども……
昔は「薬屋さん」と呼ばれ、
オレンジ色のぞうさんや、
飛行機やアニメヒーローの乗り物
(しかも10円)が店先にあった。
・・・そしてある時期、衰退もした。
が、近年は薬局の域をこえて、
日曜雑貨、さらにはお菓子にお弁当、
お酒まであるから、むしろ
「薬もあるコンビニ」な佇まいも多い。
爆買外国人の力も追い風に、
街中にどんどん増えている。
俳優座のある六本木。
その交差点といえば、アマンド。
あるいは交番。
このランドマークを左右に見る角地にも
最近ドラッグストアがオープンした。

以前はケイタイ会社が入っていた。
遠い昔は書店だったんじゃないかしら。
(当時は勤務者ではなかったから
自信はないけれど

)
きっと様々なテナントが生まれては消えた。
ひとつ確かなのは。
天下の六本木交差点角に
看板を出すのだから、
時代の風をまとっている必要があるってこと。
おっと。
〈10兆円産業へ!〉だとか、
〈拡大に翳りも〉だとか、
ドラッグストアの盛衰についてが
本題ではない

かつては演劇界のど真ん中にいた新劇が
薬屋さんのようなV字回復できるのか?
という自問自答である。
色褪せたサトちゃん(前述のぞうさん
=佐藤製薬のキャラクター)が
寂しげに立つ狭い間口の薬局から、
全面ガラス張りの弧を描いた外壁の
こじゃれた店構えのDRGに変貌したように、
ステージアートの中心に立てるのか。
・・・あくまでも復活の点での比較。
新劇以外の演目に闇雲に手を染めてまで
大通りに打って出る気持ちはない。
急激な躍進を目の当たりにして、
ふと胸に手を当ててみたに過ぎない。
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