忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

一人じゃ

2005-02-28 | 共に
 最近見かける事が無かった近所の人が、前を歩いていたので「お久しぶり」と声をかけた。誰だったか?と覚えていないふうに、名乗ると分かってもらえた。
 堰を切ったように、早口で話が出てくる。八十三歳になった。一人暮しは淋しいものだと。話し相手もなく何もしないで、ただ部屋で座っているだけの毎日の繰り返しは辛い・・。誰かがそばに居るからやる気も起きる。とあれほど道具も揃え熱中した趣味も止めてしまっていた。
 近くに住む子供が毎日来ているし、元来明るい人だから口で言うほど辛そうにも思えない。通りかかった顔見知りと三人しばらく話したら、さっぱりした様子でじゃあ買物があるからと歩いて行った。

 時に口喧嘩くらいしてもいい、そばに話しのできる相手が居る間をだいじにと。一人じゃないと感じれることの幸せ。そんなことを教えてもらったよう。歳をとる重さ。