忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

ひとり芝居

2005-02-22 | 平和を
 1928年大阪生まれ。新家英子さんのひとり芝居『身世打鈴』。早く席に座れ、間近で身の上話という意味のこの芝居を観ることができた。
 演技であることを忘れてしまうほどに、強く心を打たれる。廃品回収で生活する在日朝鮮人の老女の語りを通して、故郷・生き様・侵略・家族・別れ・南北・差別・・。
 白いチマ・チョゴリを着ている。時に歌い踊る。歌は朝鮮のことばだ。朝鮮半島の人々には日本に国と言葉まで奪われていた過去がある。
 休憩も取らず一時間半余の舞台を演じる女優が大きく見えた。上演回数は2000回間近だという。一番の隣国である朝鮮・韓国のこんな事実を忘れてはいけない。
 朝鮮戦争の時には、屑鉄が値上がりし、クズ屋も儲かった。・・仲間のおじいさんがな「この屑鉄がな、鉄砲のタマになって朝鮮へ行って同胞を殺すんや」て、泣きながら話しよった。・・戦争はアカン、アカン、アカン。
 よくお世話になった古鉄屋の在日朝鮮人のおじさんの姿を思い出した。彼も数年前、子供のいる大阪で亡くなったとか聞いた。