忘却への扉

 日記? 気づいたこと 何気ないひとこま 明日への伝言 願い 子供たちに 孫たちに そしてあなたに・・ 

伴わない

2005-02-27 | 共に
 人権・同和の分科会に出席した。会場入口で長靴を脱いでいた。作業着も雨に濡れている。後ろから挨拶され、こちらも返す。すっきりした身形の人だった。
 先に入って受付に近づき、見知った人に声をかけようとした。すると年輩のその人は、急に身を屈め私の横を擦り抜けると、後から来る先程の人に丁寧な口調で挨拶をした。まるで私が見えていないかのように。
 会が始まり、その中でも挨拶に関る話しが何度も出てきた。私も話そうと思っていたことがあったのだが、先刻の態度がどうも引っ掛かり話す気を失っていた。
 会の後半の助言者の自己紹介で入口での人が県からの人と知り、受付での対応の訳がわかった。でも会の主旨からいっても納得はできない。
 違和感を持ち続けていた会だったが、助言者の『頭では理解しているが、行動が伴っていない』『気づきから行動へ』などの話を聞き心が氷解した。私の言いたかったことも、他の人に話してもらえた。入口の出会いのおかげで良い結果となった。母の口癖「人のふり見て我がふり直せ」を忘れないことだ。