goo blog サービス終了のお知らせ 

Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

再復活!ボルドーシリーズ  シャトー・カントナックブラウン 1993

2015-01-27 22:59:14 | Wine


Chateau CANTENAC BROWN 1993

マルゴーの3級シャトーです。


カントナック・ブラウンはAOCはマルゴーですが、
その名の通りカントナック村に位置しています。

ブドウ畑に適した土壌を持つことで知られているカントナックの台地の西南部分にあり、
そのすぐ隣には2級シャトー、ブラーヌ・カントナックがあります。

カントナック・ブラウンのブドウ畑は合計48haありますが、
このカントナック台地の部分に所有しているのはわずか19haに過ぎません。
その他の畑は、マルゴー・アペラション北部にあり、
砂利の中に砂質が多く混じってくるのが特徴のアルサック村、スーサン村、
中心部にあるマルゴー村、カントナック村、
粘土の比率が高くなる南部のラバルド村へと飛び地しているのです。
水はけの良いカントナック台地には、
ほぼ全てカベルネ・ソーヴィニヨンが植えられているそうです。

この土地は18世紀にブドウ作りが始められた頃は 騎士ジャック・ボイドの所領でした。

1855年格付け時は『シャトー・ボイド』名で3級取得。
後にボイド・カントナックとカントナック・ブラウンに分割。
1860年、所有関係で争いが起こり、
法廷闘争の末、ボルドーのネゴシアン、アルマン・ラランドが現シャトーを取得し、
シャトー名をカントナック・ブラウンと命名します。

パーカー氏もこのシャトーの歴史は波乱に満ちていると述べていますが、
以降も何度も売却され、
第2次大戦の影響もあって荒廃と復興を繰り返しました。

1989年に保険会社アクサの子会社アクサミレジムの所有となり
本格的な復興が始まりました。

同社はすぐに多大な投資を行って、
18ha分のブドウ畑へドレインパイプを設置するなど、
排水工事や醸造設備の刷新を図ってきました。
同時にブドウ畑の管理方法も見直されて、
“リュット・レゾネ”という減農薬栽培を導入し、
ブドウの木の丈を高く導く工夫などが取り入れられたのです。

また、シャトー・ランシュ・バージュの評価を大きく高めた
ジャン・ミッシェル・カーズをコンサルタントに迎えて醸造の改革に取り組み、
設備や畑にも投資が行われ、大きく品質が向上しました。

2002年には品質保証資格(ISO14001)を取得。
有機肥料の量を緻密に調整して葡萄樹の剪定や摘芽を行うなど、
環境に配慮をしながらワインの品質を高める努力を続けています。

また特筆すべきことは、
15年前からずっと同じ人に収穫に来てもらっているということです。
そうすることでブドウの品質に差が出にくくしているのです。

2006年からはシリア系英国人シモン・ハラビ氏の所有となっています。

地質的に深い砂礫質であるため、エレガントなワインが出来にくいとされており、
タニックなワインとなりがちでしたが、
柔らかな方向へ転換中であるとされています。



<シャトー情報>
ブドウ作付面積:48ヘクタール、
畑:砂礫質 カントナック、スーサン、マルゴーに分かれて約50区画
作付比率:カベルネ・ソーヴィニヨン65% メルロ30% カベルネ・フラン5%
平均樹齢:35年 
植樹密度:8500〜1万本/ha
収量:4500ℓ/ha
育成:リュット・レゾネ(認証済)によるブドウ栽培 ギュイヨ・ドゥーブル式
   除葉、腋芽欠き、摘房 手摘み収穫、二重選果
造り:温度調整機能付きステンレスタンクを使用
   マセレーション15〜25日 樽およびタンクにてマロラクティック発酵
   樽熟成12〜15ヶ月 新樽率60%
   澱引き3ヶ月毎 卵白にて清澄するが濾過はしない。
生産数:13万2000本 
オーナー:2006年からシモン・ハラビ(シリア系イギリス人・投資家)
醸造責任者:クリスティアン・セリ(支配人)



<テイスティング>
色:少しオレンジが入ったガーネット エッジも同様 透明度中等度 粘性高い
香:バニラ 腐葉土 赤果実、カシス 柔らかい鉄 根菜
  1時間ほど経つと、
  プルーン、鉛筆の芯、腐葉土 深紅のバラのブーケ、カカオ
  月桂樹、ペッパー 、クローブ、春菊、 スモーク、たばこ、インク 
味:アタックマイルド 厚めのベルベットのテクスチャー
  青野菜、カシス 腐葉土
  タンニンはマイルドでシルキー、酸味は低め~中等度 alc.12%ぐらいか
  1時間ほど経つと、
  上記に加えて、柔かな鉄、プルーン、ハーブ、カカオ、ダークチョコ、
  バニラ、ブラックベリー タンニン軽く張り付く
  余韻は長く、鉄、プルーン、シルキーなタンニン、カシスとその酸味、スモーク
  2日目には果実味薄れ、インキーさが目立ち、タンニンの収斂性が強く感じられ、
  酸味もやや強くなり中等度 alc.も強く感じられ、13%ぐらいか
  インクと酸味の余韻、軽くカカオ感も。
アッセンブラージュ予想:CS60% Me25% CF10% PV5%
アッセンブラージュ正解:CS65% Me25% CF10% 
alc. 正解:13%

またしてもPVにやられました

はじめ結構弱い印象で、
やはり20年も経つとこんだけシーンとしてしまうのか?と思ったのもつかの間、
どんどん開いてきていろんな香りとともに結構タニックに。
マルゴーらしからぬガタイのいい味わいとなりました。
抜栓1~2時間が一番楽しめて、好きかもーと思いましたが、
翌日には、年取ってる割には円熟味の足りない筋張った感じに

これはオフヴィンテージだっていうのも関係してるかな。
近年のは柔らかいみたいなんでもっと違った印象でしょうね・・・。


最初の写真でお気づきの方もおいででしょうが、
今回またやってしまいました、コルク
やはり刺した瞬間柔らかく、
ディッサンで1回折ってるのでかなり慎重にやったんですが、
引っ張っている途中からメキメキひび割れはじめ、
さらに長く差し込もうとスクリューまわしても空回り、
折れたあとの下部も救出できず、
諦めて下に落としてしましました・・・・

なんか抜栓ヘタクソになったかなー
バイトも辞めてうちでもワイン飲んでなかったから、
長いコルクの扱いが・・・・

ううっ・・・。
修行が足りません


最新の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。