Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

ウイスキー まだまだあります、知らない蒸溜所・・・

2015-01-17 23:59:59 | Spirits&Others
ものすごい吹雪の日、
またまたウイスキーの修行へ。

1月末から2月はワインや鮨など他の修行も予定しているので
今のうちにウイスキーを・・・

伺ったのはブローラさん。
いつものように、知らない蒸溜所特集です




レアモルトセレクション クレイゲラキ 22年 (1973-1995)60.2%

レアモルトセレクション(UD社)は
すでにクローズされた蒸留所や小規模の蒸留所からセレクトした、
熟成年数がおおむね20年以上のものを限定瓶詰めされたシリーズ。

<クレイゲラキ蒸溜所>
「無常に突き出た大岩」の意味を持つクレイゲラキは、
スペイ川とフィディック川の合流点にあるクレイゲラキ村に建つ。
ウイスキー産業の盛んな町、ローゼス、キース、ダフタウン、アベラワーに囲まれている。
ホワイトホースのメイン原酒として知られ、
そもそもホワイトホースの原酒生産用に1891年に建てられたが、
現在はバカルディ社の所有となっており、デュワーズなどの原酒となっている。

テイスティング:
香:サトウキビ、黒糖焼酎、金柑、ジュニパーベリー、ナッツ、
  木片、オレンジピール、ミント、麦、
味:焦がし麦、とろり、はちみつ、ドライフルーツ、上に広がり横からじわじわ下りてくる、
  余韻長い、麦チョコ、ハーブ、カカオの酸味、
アルコール高いですが加水しなくてもビリビリせず美味しかったー




はい、次!

チーフタンズ グレンスコシア ラムフィニッシュ 32年(1975-2008)46%

「チーフタンズ」は、
スカイ島の氏族あるマクロード家が設立した、
ブレンダー兼瓶詰業者のイアン・マクロード社の商標。
安定した高品質のウイスキーを数多く世に送り出し、
ヨーロッパで絶大な人気を博すシリーズ。

<グレンスコシア蒸溜所>
キャンベルタウンのウイスキー産業が空前の景気に湧き24ヵ所の蒸溜所が生産開始した時期、
グレンスコシア蒸溜所も1832年に創業した。
その後キャンベルタウンでは多くの蒸溜所が閉鎖し、
グレンスコシアも何度もオーナーが変わり閉鎖も繰り返した。
1999年ロッホローモンド蒸溜所に経営が移譲、
さらに近年は新しいマネージャーを迎え入れ、
グレンスコシア蒸溜所は目下、大規模な改造の最中にある。

今回頂いたのは、
同社が1970年から数年間アマルガメイテッド・ディスティラーズ・プロダクト(ADP)社の傘下に
入っていた時期に蒸溜されたものになります・・・かね

テイスティング:
香:甘いゴム、ラム、薬品、消毒薬、湿った段ボール、倉庫、クリーム、ハーブ、コーヒー牛乳、
味:アタック優しい、ほわんと小さめに広がる甘味、なんか違う種類の穀類(ライ麦かな)、
  おこげ、甘味、モラセス、舌に長く張り付く、余韻弱く長い、麦、ハーブ、
このモルトの評価をネットで調べると、
赤ちゃんのゲロみたいな匂いっていわれてて、好みが分かれてるみたい
そこまでは思わないけど、なんか変わった香りでした・・・。
蒸溜所の特徴なのかラムフィニッシュのせいなのか・・・。

ちょっとオフィシャルをお味見・・・。

グレンスコシア 1999 ピーテッドカスク 45%

テイスティング:
香:薬品、胡椒、青野菜、そら豆
味:アタック優しい、小さく広がる、
  ぎゅいっとピート、あまみ、クリーム、ハーブ、余韻青野菜、中くらいの長さ
1999年はこの蒸溜所がロッホローモンドに経営移譲された年になりますかね・・・。
うーん・・・乳っぽさと薬品っぽさ以外はあんまり共通性が感じられなかった
いろいろ所有者が変わったりして風味が安定してなかたんですかね・・・。




お次は、グレンスコシアと関連があるこちら。

インチマリン 18年

インチマリンはロッホローモンド蒸溜所で作られている銘柄のひとつ。

<ロッホローモンド蒸溜所>
ロッホローモンド蒸留所は、ローランドの境界線付近のハイランド側にある蒸留所。
ローランドの『リトルミル蒸留所』の第2蒸留所として建てられたのが始まりとされている。
シングルモルトの蒸留器とグレーンウイスキーの蒸留器が同居しており、
これはロッホローモンド蒸留所にのみ見られる特徴。
そして、独自のクーパレッジを持つ数少ない蒸留所のうちのひとつ。
さらに6基あるポットスチルのうち4基はユニークな形をしており、
ネックの部分がコラム式になっている。

この蒸溜所では8つのブランドをつくっているが、
「インチマリン」はこのユニークな蒸溜器でつくられ、
ノンピート、オフィシャルでありながらノンチル、ナチュラルカラーというこだわり。

テイスティング:
香:麦焼酎、焦がし麦、牧場の干し草、クリーム、ビスケット 柑橘
味:麦焼酎、やさしく上に広がる、焦がし麦、苦味、段ボール、黒糖、マンゴー、オレンジ、
  余韻やさしく長い、焦がし麦、オレンジの皮、
私が大好きな麦焼酎「特蒸泰明」みたいな香ばしさがありました・・・。




おつぎはこちら。

ローガ トミントール 43年(1968-2011)47.7%

「ローガ」はスコッチモルト販売(株)が誇る最高級ブランド。
同社は東京板橋区に本社を置く日本で最初の輸入洋酒の専門卸業者
兼シングルモルトを主力商品にした独立系の瓶詰業者。
「ローガ」はゲール語で「最上級」を意味し、
40年オーバーのモルトのみに与えられるいわば「ハイエンド・モルト」としての称号。

<トミントール蒸溜所>
ゲール語で「大きな丘」。
1964年にダフタウンの南西40キロのトミントールの町に設立された比較的新しい蒸留所。
以前はホワイト&マッカイ社が所有していたが1995年に閉鎖。
その後2000年にロンドンに本拠を置くアンガス・ダンディー社によって買収され生産を再開。
現在の年間生産量は320万リットルに及ぶ。
設立当初より環境に配慮した近代的な設備を所有し、
特にスペントリースと呼ばれる再留廃液に含まれる銅を無毒化しているという。
エコなモルトと呼ばれている。

テイスティング:
香:セメダイン、カルキ臭、これらはいずれ消えて、
  リンゴのコンポート、リンゴの皮、梅、アンズ、洋梨、南国フルーツ、
味:塩キャラメル、塩味、モラセス、リンゴの皮、とろり、モラセス、ハーブ、
  やさしく上に張り付く、余韻ながーい、根菜、カカオ、麦チョコ、ミルクチョコ
濃厚繊細エレガント。うっとりするようなモルト。これが60年代か・・・




そして、こちらは飲んだことある蒸溜所ですが、
ヴィンテージつながりで、飲んでおくことにしました

ダンカンテイラー ピアレス・コレクション ボウモア 1968-2002 34年 41.3% 

御存じ、アイラモルトの女王ボウモアのボトラーものです。

「ピアレスコレクション」はダンカンテイラー社の代表的なシリーズのひとつで、
20年以上熟成された樽を冷却ろ過をしないナチュラルカスクストレングスでボトリング。
同社はアメリカ人のアベ・ローゼンベルグが1938年グラスゴーで創業。
個人所有としては最大の樽数、特に60年代を多く所有している。
スペイサイドのハントリーへの移転を機に仲介業を止め、
オリジナルボトルの販売を専業とした。

テイスティング:
香:トロピカルフルーツ、スターフルーツとか、塩味、
  オレンジ、ライム、麦、モラセス、ヨード、乳製品
味:オレンジ、トロピカルフルーツ、果糖、モラセス、カカオ、バター、
  塩味、塩キャラメル、潮風、海藻、ゆでピーナツ、ナッツ、
  上にぶわーっと広がりかるく張り付く、
  余韻ながーい、ハーブ、ヨード、クリームの甘味
すごい!! 南国フルーツとナッツ満載のタルト。

60年代のモルトにはこういう南国フルーツ風味がするものが多いんですって。
それはおそらく60年代後半まで使われていた大麦の品種と、
フロアモルティングによる精麦が要因なのではないかということです。
現在は効率よく大量生産するために
大量生産可能な大麦品種と機械による精麦が主流になっており、
爆発的なフルーツ感は失われているのですね・・・




もう少しいってみましょう。

レアモルトセレクション グレンダラン 26年(1978-2004)56.6%

<グレンダラン蒸溜所>
蒸留所があるのはスペイサイドの中心、ウイスキーの町としても知られるダフタウン。
町の東部を流れるフィディック川の、西岸のほとりに建物がある。
グレンダランという蒸留所名はダラン川に由来。
グレンダランはダフタウンの蒸留所の中では比較的知名度が低いがウイスキーの質は高く、
20世紀初頭にはときの国王エドワード7世に献上され、
その後は王の愛飲するウイスキーになったというエピソードもある。
クラガンモアとともに、ブレンデッドのオールドパーの原酒としても使われている。

テイスティング:
香:梨、桃、ハーブ、ミント、リンゴ、
  加水で麦チョコ、クリーム、ミルクチョコ
味:アタックはビリっと、桃、ハーブ、モラセス、ドライフルーツ、上にぎゅいっとドライ
  加水で麦チョコ、スパイス、全体にふわっと広がる、
  余韻長い、みつ入りリンゴの酸味、ハーブ、ミルクチョコ、
ビリビリしますがすごいフルーティ。
加水で飲みやすくなりますがフルーティさは弱くなります。



ここでちょっと休憩
ウイスキー飲むとほんっとにお腹すくんですよねー。
ランチ遅かったんでお店に来たときはお腹いっぱいだったのに、
もうお腹がグーってなりそうだったのでこちらをお願いしちゃいました。

いつものハギスです
うまい・・・・。




そして再開

レアモルトセレクション コールバーン 21年(1979-2000)59.40%

<コールバーン蒸溜所>
ダンディを拠点とするブレンド業者ジョン・ロバートソン&サン社によって
1897年創業。
蒸溜所はエルギンとローゼスを結ぶ幹線道路A941のほぼ中間の地点にある。
1950年代から60年代にかけて大規模な改修工事が行われ、
1968年リニューアルをきっかけにコールバーン・グレンリヴェットと改められたが
1985年に閉鎖。
ブレンデッドのスチュワーツやアッシャーズの原酒。
オフィシャルは一切発売されたことがないがボトラーズ物は少量ながら出回っている。

テイスティング:
香:オレンジピール、黒糖、ミント、あんず、ライム、
  黄色いリンゴ、はちみつ、乳製品、かるくピート
味:はちみつ、ビリビリ、チョコ、ブラッドオレンジ、スパイス、麦、ハーブ、
  ビリビリ、上にも舌にも張り付く、余韻中くらい、はちみつ、ハーブ、
  加水でビリビリ無くなる、焦がし麦、リンゴの皮、
ドライでフルーティでおいしかった!




あと2つぐらい飲めるかな

レアモルトセレクション コンバルモア 24年(1978-2003)59.4%

<コンバルモア蒸溜所>
1894年に操業を開始。
1909年の火災で深刻なダメージを受けたがその直後の1910年には再稼動。
1964年から1965年にかけて近代化され多くのモルトが生産されたが
そのほとんどが原酒モルトとして『ブラック&ホワイト』に使用され
シングルモルトとしては、ほとんど見る事はあまりない。
ダフタウンにある蒸留所群の中でもそのパゴタの美しさで知られるこの蒸留所は
1985年に閉鎖された。
現在はウィリアム・グラント&サンズによって買収され熟成庫として使用されている。

テイスティング:
香:桃、あんず、やわらかいヨード、潮風、ブランデー、エステル、
  かるくスモーク、はちみつ、ミント、ピート
味:チョコ、ハーブ、ビリビリ、上に張り付く、リンゴの皮、リンゴの皮の酸味、リンゴのみつ、
  はちみつ、カカオ、リンゴ、塩味、余韻長いリンゴ、はちみつ、カカオ、ハーブ、塩味、海藻、
リンゴと潮風・・・好みのタイプです。
もうあんまりお目にかかれないなんて残念です・・・。




そして大トリはこちら。

バルミニック(バルメナック) 1976-2006 30th Anniversary of Kirsch Import 52.9%
G&M リザーブ シェリーホグスヘッド

<バルメナック蒸溜所>
ゲール語で「真ん中の農場、集落」。
蒸溜所があるクロムデイルは、
古くからウィスキーの銘醸地として知られ密造が盛んで、
創業者ジェームス・マクレガーも密造者のひとりとしてウィスキーを造っていた。
1824年の免許取得から約100年、蒸留所はマクレガー家によって運営され、
1970年代のウィスキー不況も休むことなく生産を続けたが、1993年5月に一時操業を休止。
現在はインバーハウス社を代表する蒸留所として活躍。
ジョニーウォーカーの主要原酒として重要な役割を果たし、
1991年の「花と動物シリーズ」までオフィシャルボトルは発売されなかった。

テイスティング:
香:シェリー、紹興酒、黒糖、リコリス、柑橘、ミント、
  杏、オレンジピール、フランボワーズ、スモーク、
味:シェリー、カカオ、オレンジ、ハーブ、紹興酒、杏、塩味、ドライフルーツ、
  ハーブ、麦チョコ、上に張り付く、余韻長くチョコ、ハーブ、黒糖、リンゴの皮
すごい色ですよね!
はじめシェリーの風味しか感じなかったけどどんどん複雑になってきて
とても味わい深いモルトでした。



すごい修行だった・・・。
9種類飲むのに6時間かけました
いつも長居してしまってスイマセン・・・・

閉鎖蒸溜所をいくつか体験できてよかったです
特にコンバルモア。

まだ飲んだことない蒸溜所40くらいあるんです・・・
まあ全部は無理と思いますが、ぼちぼちと

これからワイン系イベントちょっと続くので
しばらくウイスキーお休みになっちゃいそうですが、
またがんばろう

飲むばかりじゃなくてまとめる方もね


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