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Ma Vie Quotidienne

一歳に二度も来ぬ春なればいとなく今日は花をこそ見れ

鮨とモルトと神社の旅 ⑤ お伊勢詣り

2015-02-22 11:50:15 | Travel
睡眠時間約2時間で起きまして、
朝6時の近鉄に乗って、爆睡で伊勢市へ。


8時半頃到着。

ようやく来ました、伊勢。
さて早速お伊勢詣りです。

伊勢神宮とは125社の総称で、
最も大きな内宮、外宮をはじめ、いくつもの別宮、摂社、末社、所管社からなります。
内宮にご鎮座するのは天照大御神、
外宮には天照大御神の御饌(お食事)をつかさどり、
私たちの食物、農業や漁業、そのほかの産業の守護神である、
豊受大御神がご鎮座しています。

今回は時間の都合上、内宮と外宮のみお参りです。

事前に読んだ「伊勢神宮 きちんとおまいり」という本の通り、
外宮から。


すでに駅から参道が始まっています。


はいここから外宮(豊受大神宮)のご神域へ。


表参道火除橋


手水舎


第一鳥居


表参道

第二鳥居も通り抜けて、
正宮が見えてきました。


手前には、先の式年遷宮の前まで正宮があった敷地が。


新しい正宮の外玉垣南御門。

鳥居(板垣南御門)をくぐってすぐのところでお参り。

この奥にある正殿には豊受大御神の穏やかな面である和御魂(にぎみたま)が宿ります。


「唯一神明造」という伊勢神宮独自の建築様式です。

さて、別宮にもお参りしましょう。

亀石を渡り、


階段を上って






多賀宮(たかのみや)
豊受大御神の荒御魂をお祀りしている別宮。
荒御魂は和御魂に対比し、神様の積極的・活動的で力強い働きです。

階段をまた下って、


風宮
風の神をお祀りし、農業に大切な風雨の順調と作物の無事の生育をお祈りする。
ここは遷宮まだみたいですね。
20年経つとこんなふうになるのね。


土宮
豊受の大御神がご鎮座する前からこの地を守ってきた地主神をお祀りしている。

さて、裏参道を抜けて戻りましょう。

ふと見ると、正宮の建物がちらり。


北御門鳥居を抜けていったんご神域の外に出ます。


他にも式年遷宮記念せんぐう館など見どころ残っていますが、
時間の都合上、内宮へ移動します

内宮へは約5キロの道のり。
循環バスに乗りました(内宮まで片道430円


到着。




宇治橋を渡りご神域へ。



清流、五十鈴川を眺めつつ・・・。


火除橋


手水舎


第一鳥居



御手洗場


五十鈴川の水で心身を清めるのが昔からの習わしでした。


第二鳥居

表参道をサクサクと歩いて、


正宮(皇大神宮)
撮影はここまで、と書いてありました。
外宮と同様に板垣南御門をくぐってすぐ、
外玉垣南御門でお詣り。

外宮と同様、天照大御神の荒御魂をお祀りしている別宮、荒祭宮へ。


お社が見えてきました。



御稲御倉
神宮神殿で収穫された御稲が納められている。


外幣殿
古い御神宝類が納められている。

近くで神明造をじっぐりみられるところがあってよかった



荒祭宮。

天照大御神にお詣りを終え、大きな参道に戻る途中、
ヒノキの香りがプンプンして、見ると、

できたばかりの御酒殿と由貴御倉
由貴御倉は、
古くは御饌祭(みけさい)のお供えものや果物などを納めておく倉であった。
御酒殿は、
古くは諸神にお供えする神酒を醸造する所であった。
現在は三節祭にお供えする神酒を一時納め、これを奉下して神前にお供えする。

これらの横には、

神楽殿
あとでここでお守り買いましょうか。

その前に、風日祈宮(かざひのみのみや)へ。





伊弉諾尊の御子神で、
特に風雨を掌られる神、級長津彦命、級長戸辺命をお祀りしている。


さて、
神楽殿の横を通ってさっきとは別ルートで最初に通った宇治橋方面へ戻ります。


御厩
お馬さん、いないね。


饗膳所。


その脇の池には立派な鯉!


もう一か所、別宮へ。



手前の子安神社は、子授け、安産の神。
奥の大山祇神社は山の神。


宇治橋を渡ってご神域を出ました。


すぐ近くのおはらい町もちょっとだけ散策。



ファミマもこんな感じで。

なんかいろいろ食べてみたかったけど、もうすぐお昼なのでガマンガマン
でもちょっとだけ

お豆腐のソフトクリーム。
むっちゃ濃厚な豆腐味!っていうか、湯葉味!
おいしかったー

むっちゃ駆け足でしたが外宮と内宮まわれてよかったー。
周囲に点在する別宮や摂社・末社もまわりたいなー。
また来なくっちゃ!


またまたバスにて外宮・伊勢市駅にもどります。

つづく。

鮨とモルトと神社の旅 ② 淡路島で震災について学ぶ

2015-02-21 11:36:32 | Travel
淡路島に向かうため、
三宮から電車で西へ向かい、舞子へ。

淡路に行くルートはいくつかあって、
三宮から直行のバスもあるんですが、
わざわざ舞子乗り換えにしたのは、
明石海峡大橋の本州側の端をじっくり見たかったから

舞子駅から明石海峡大橋と淡路島を望む。
すごい橋ですよねー

舞子駅の真上に明石海峡大橋の高速舞子ICバス停があるので、
バスの時間まで40分くらいウロウロと、その辺の建築構造について勝手に見学


舞子ICバス停には淡路の各方面へのバスが止まるので、行き先間違えないように・・・。


レッツゴー


お天気に恵まれ、よかったー


北淡ICにて下車。
島内路線バスに乗り換えて、
この日の第一目的地へ。

北淡震災記念公園・野島断層。

1995年1月17日の阪神淡路大震災から今年はちょうど20年。
あの地震は、六甲・淡路島断層帯が活動したために起こったものでした。
当時テレビで淡路の映像とともに「活断層」という言葉を初めて聞き、
地球のパワーに衝撃を受けたものでした。

その構成断層のひとつで震源に最も近い断層である野島断層を
ありのままに保存しているのがこの公園です。

公園内にはいくつかの見学サイトがあるのですが、
まずは断層保存館へ。
ここでは本物の断層の他、模型や写真を使って
地面がどのようにどのように動いたか分かりやすく説明されています。

模型で全体像を・・・。

こんな風な土地が・・・


こんな風に、上下と左右にずれたんだですね・・・。

当時の写真で見るとこんな感じ。

矢印のところにずれた線がはっきりと・・・。

実際の保存されている断層はこんな感じ。

なんだか風化しちゃってつくりもんみたいですが、
本物のの土です。
向う側が上と右にずれたんですって。


今までなんとなく下に沈下したんだと思ってましたが、
上に隆起したんですね・・・。


ずれたところをマーキングして分かりやすく見せています。


おなじ場所の当時の写真と比較できるようにもなっています。


この写真のお社の囲いは・・・

こんな風に・・・。



木とかそのまんまで地面だけずれているところがすごい・・・。

でも、やはり地面は風化してなめらかになっているので
ちょっと迫力にかけちゃうなーって思っていたら、
こんな展示もありました。

震災当時の断層面を特殊加工で保存したもの。
この斜めの条線の方向に地面がずれたんですね・・・。

そして、

断層を真横から見られるように地面を掘って保存した展示。

この断層は活断層なので地球が生まれてから何度もずれていて、
前々回のずれの地層なんかも分かるようになってました。

何キロにもわたってこのずれが生じたことによって
あの立っていられないほどの地震が起きたんだ・・・と
あの日大阪にいた私はちょっと思い出して身震いしてしまいました・・・・。

そしてこの断層はまたいつかずれるんだ・・・。
ここに限らず、
全国あちこちにある活断層はいつかこうしてずれる可能性があるんだ・・・。
そう思うとまた身震い・・・



さて、断層保存館を出まして、
お次はメモリアルハウス。

断層の真上に建っていた一般の家なのですが、
通常よりも基礎を強く作っていたために倒壊を免れ、
ズレて傾いた状態のまま保存されています。






塀とかも崩れなかったのがすごい・・・。


このほかにも、

実際の地震の揺れを体験できる体験館もありましたが
時間の都合上これはスルー。


新潟県中越地震で大きな被害を受けた山古志村の特産、錦鯉。





神戸の壁。



昭和2年頃に建てられた、神戸市長田区若松町の公設市場の延焼防火壁ですが、
第二次世界大戦中の神戸大空襲(1945年)に耐え残り、
阪神・淡路大震災では周囲の建物が倒壊全焼する中、
この壁だけは倒れず焼けずその姿をとどめたということで、
この震災祈念公園に移設展示してあります。


そして、朝通りかかった時は変なお社だなーぐらいにしか思わなかったんですが、
断層保存館を見学してやっと意味が分かりました・・・。



お社のすぐ後ろに断層があって、
囲ってある垣根がずれているところを保存館の中に展示してあったのです。
こうしてみると、
地面の風化でなんとなーく作り物みたいに見えちゃってたあの断層、
まさに当時のまんま保存されているんだなーって実感できます。


ということで、
かなり駆け足でしたがひと通り見学できてよかった!
あれから20年経ってようやくここを見に来れたことに感慨ひとしおです。

東北の震災のようなプレート型とはまた違う地面の動き。
地球の営みの不思議、勉強できてよかった。
ありがとうございました。

こうして震災の記憶を残していくことは東北の課題でもありますね。

さてお次は、またまたバスに乗って淡路島を横断し、
志筑地区にてランチタイムです

つづく。

年の瀬の岩手沿岸ぶらり旅 ⑬ 気仙沼

2014-12-30 13:47:01 | Travel
三陸の旅、4日目です。
午前中に気仙沼の町をくるりと見てまわります。


気仙沼のゆるキャラ、ホヤぼーやが津波の高さを教えてくれてます。






このあたりはもうずっと浸水しっぱなしです。
道路は1mぐらい仮かさ上げされています。





国の文化財の建物も変わらず津波の被害を受けたままです



さて、港周辺を歩きます。





港周辺はあんまり変化ないですね・・・



気仙沼って、
海岸に切り立つ山肌に建物が立っている雰囲気が
ヨーロッパの雰囲気に似ていますよね・・・。
ステキです

おや・・・



港の南側は岸壁がかさ上げされて、
きれいに整備されていますね・・・。

南のほうからかさ上げが進んでいるんでしょうかね。

さらに南に行ってみましょう。



道路もこのように半分ずつかさ上げされていくんですかね・・・。



気仙沼 海の市シャークミュージアムは、
今年の春から営業再開しています。


いつもここに上って南気仙沼の町並みを眺めるんです・・・。

どれくらい盛り土が進んだかな・・・。

あっ・・・。



すっ・・すごい・・・。
すごい進んでる・・・!
全ての区画に同じ高さの土が盛られて、
一部つながって道路のイメージもわかるようになっています。

今年のゴールデンウィークはこんな感じでした。
(H26.5.6)
この7か月でものすごいスピードで進んでいます・・・。

この3日間で岩手沿岸をまわってきて、
こんなスピードで目に見える変化が出ているところはなかったので、
なんだか岩手と宮城の違いを見せつけられた感じがします・・・。

震災直後は気仙沼は全然手付かずだった時期が長く、
土地柄、岩手に近いこともあって、
「もう気仙沼は宮城からは見捨てられてるから岩手に入っちゃえばいいのに」
なんで冗談で言ってたんですが、
宮城が本気出せばこんなにすすむんだ・・・って、
なんか衝撃でした


さて、港のほうに戻ってコーヒータイムにしましょう。

昨夜ウイスキーをいただいたストレイシープさん。
朝から夕方まではカフェとして営業しています。


コーヒーいただきながら、
お店の人といま見た気仙沼の変化についてトーク。

そして横丁内のみやげもの屋さんで海産物をいくつかゲット。

さて、体も暖まりましたので、もう少し歩きます。
今度は気仙沼の北、鹿折唐桑の方面へ。




気仙沼港に沿ってぐるりと歩いて・・・



唐桑のかさ上げ地区が見えてきました。


あ、JRの線路があったところになんかコンクリート打ってある・・・。



BRT専用道にするんだ・・・

JR大船渡線は本来一ノ関から気仙沼経由で大船渡までの路線ですが、
現在、一ノ関~気仙沼は鉄道、気仙沼~大船渡(盛)はBRT代行となっています。
しかし、BRT区間の気仙沼~陸前矢作までは内陸を走るため津波の被害がほとんどなく、
鉄路での再開が可能な状態だったので、そうなることを願っていたんですが、
BRT専用道を延ばすということになったようです・・・


ため息をつきながら、
近くにあった見晴らし台へ。


わー・・・・

ここもかさ上げ進んできれいに整備されてますね・・・。
気仙沼は港町の周辺からかさ上げや区画整備を進めていっているんですね。

気仙沼横丁もあと1年ちょっとで撤去されるとのことなので、
それまでには周囲の整備が目処ついて、
それから中心部のほうのかさ上げがはじまるということですね。
早い早い。
すごいなあ・・・



港が見えます。
この辺りは震災のとき火災が広がったところです。
昨年までは打ち上げ船を撤去するしないで揉めたりしていて
手付かずな感じだったのに、
あの船が解体撤去されてからものすごい勢いで整備が進んでいますね・・・。


打ち上げ船が無くなって、観光客が減り、
閑散としてしまっていた鹿折復幸マルシェも、
かさ上げ工事に伴い移設されましたが元気に営業中です。
 






ここでちょっと早めのランチをいただくことにしました。

釜揚げうどんの団平さん。


団平うどんとマグロ中おち丼ミニのセットをいただきました。
おなか一杯胸いっぱい!
ごちそうさまでした


さて、一ノ関行きのJR、ちょっと急げば早めのに間に合いそうなので、
やや駆け足でもどります



ほんとに良いお天気で、予定通りに歩いて回れました。
しかも、気仙は暖かい!
釜石から北と、大船渡以南では空気のまろやかさが違います。


さて、気仙沼駅到着。



ドラゴンレール大船渡線に乗って
岩手県内陸南端の町、一関に向かいます。

3日半に渡る、三陸沿岸の旅、
いつもとは違って、あらかじめ旅程を立てずに進んだので
ゆっくりと見て歩くことができました。

ありがとう三陸、また来ます!


おわり。



年の瀬の岩手沿岸ぶらり旅 ⑪ 陸前高田

2014-12-29 17:18:59 | Travel
BRTにて陸前高田に到着です。



途中、ルートが変わっていてビックリしました。
高田病院から市役所の間が変更になっています。

市役所もお正月を迎える準備。



これ、ここにあるって今まで気づいていなかったかも・・・

さて、陸前高田でもいつものように、
市役所から奇跡の一本松方面に歩いてみます。



途中、こんな看板を見つけました。



ほんとだ、色が付いたガラスが埋め込まれてる・・・。

この道は何度も歩いているのに、
いままで「ガラスの道」に気が付かなかったなんて・・・
他の町でもまだ見落としてることたくさんあるんだろうな。
かさ上げ工事でなくなってしまうまでに
できるだけたくさんのことを見ておきたい・・・。





かさ上げが始まっちゃったら
前の町の面影はほとんどなくなっちゃうもんね・・・。

この辺はまだこれから盛り土なんだけど・・・



でも通行禁止だからね・・・

じっと見つめて、前の町の様子を思い出そうとするけど、
もう難しいのです

ときどきこんなのが残っていると・・・、

あ、この辺りが病院があったところか・・・ってわかるんですけどね。

さて、そろそろ目的地に到着です。


だいぶ歩いてちょっと疲れたし、
BRTまでそんなに時間がないので、
一本松はここから眺めるだけにしよう



とはいえ、ベルトコンベアーが邪魔で松がよく見えないんです


八木澤カフェにて、醤油ソフト購入しBRT待ち

ほんのりお醤油味でおいしいソフトクリームです。


さて、これから気仙沼に向かいます。


つづく。


年の瀬の岩手沿岸ぶらり旅 ⑩ 大船渡

2014-12-29 12:17:51 | Travel
ちょっと寝坊しまして、
ホテルから駅まで激走
ギリギリで間に合いました


またね―釜石!

ということで、三陸鉄道南リアス線で大船渡に向かいます。


唐丹(とうに)。


越喜来(おきらい)。


甫嶺(ほれい)。


大船渡の町が見えてきました。

そして盛(さかり)駅到着です。


いつものように盛駅からひとつ先の大船渡駅まで、
町の様子を見ながら歩きます。

新しいお店を発見!

丸橋とうふ店。
津波の被害を受けて、2013年から再開されているそうです。
私が気が付かなかっただけか


おからのドーナツを買いました


新しいホテルの建築現場など見ながらてくてくと・・・。

ふと海のほうを見ると・・・

遠くになんか新しいコンクリートが。
なんでしょうあれ。

近づいてみると・・・

堤防だ・・・。
大船渡の堤防はこれくらい高くなっちゃうんですね。
7mちょっとみたいです。


ちなみに今までのは手前の低いやつです
すんごい低いですけど、
海が見えてカモメの絵もついてるし
なんかよかったよね


かさあげ工事もボチボチ進んでます。





そんな中、この地域のかさ上げに伴い、
現在営業中のプラザホテルが2016年度内に解体予定とのニュース・・・。

津波の被害に遭いながらも早い時期に修復し、
営業再開していたプラザホテル。
移転するホテルが完成したらこちらは解体、
そしてかさ上げ、ということなのでしょう。

プラザホテルのすぐ近くにある、ホテル福富さんはどうなるのでしょう・・・。

福富さんも、震災後早くから復旧されて営業再開していました。
私が震災後初めて大船渡に来たときに泊まったホテルです。


さて、仮設の商店街に行ってみましょう。

静かです・・・・

そんな中・・・・

あ!
SANEN 開いてる・・・・!

こちらは私がずーっと気になっていたサンドウィッチ&お惣菜やさんですが、
いつも営業終了だったり臨時休業だったりして
開いているのに遭遇したのははじめてなのです

さっそく入ってみました。

アンティークでざっくりした感じが居心地よさそう

お惣菜やお弁当の販売が主なんですが、
イートインでカレーもあるとのことだったのでそれをお願いしました。

じっくり煮込んだポークカレー。
玄米入りのごはん、お水の代わりにルイボスティー。
ステキです。そして美味しい♪


デザートにスウィートポテトもいただいちゃいました。
大満足


さて、そろそろBRTの駅に向かいましょうか。

元大船渡駅はかさ上げ待ちでBRT専用道の役割を終えました。






駅前通り。








震災前の町の面影を残すところもどんどん少なくなりますね・・・


さて、BRTでお隣の陸前高田に向かいます。




つづく。

年の瀬の岩手沿岸ぶらり旅 ⑧ 鵜住居

2014-12-28 17:11:36 | Travel
大槌橋(旧大槌病院)の停留所からバスに乗って、
釜石・寺前で下車し、鵜住居を少し歩きました。

防災センター跡と慰霊施設。
慰霊施設にてお祈りしました。

お天気もいいし、ここでもまた堤防をちょっと歩こう、と思って、
川のほうに行くと・・・・

がーん
いつの間にか通行止めになってる

危なくない程度にちょっと先まで行ってみよう。


あれ・・・
向う側はもう盛り土始まってるの・・・・?

ちょっと線路の高架の上から、向う側がどうなってるかだけ見てみよう・・・。

ああ・・・
土の仮置き場になっているって感じかな・・・。

ちょっと高架から川が見える・・・。



白鳥かな。
ここも美しい川です。
これからどんなふうに整備されるのかな・・・・

これからこんなに土が盛られるんですね・・・。



近くの山もどんどん削られてます・・・。

ああなんだかさみしいですね、ほんとに。

仕方ないんだけど。

こうして変わりゆく町をできるだけ記録していくしかないなんて


日が傾いてきました。
釜石市街地に向かいます。


つづく。

年の瀬の岩手沿岸ぶらり旅 ⑦ 大槌

2014-12-28 15:10:40 | Travel
大槌から南は11月にも来てざっくり見てまわっているので、
広くあちこち歩いてみるというよりは、
いままであんまり歩いたことがなかったところを
ちょこっと歩いてみようかなと。

安渡のあたり、大槌川の堤防を歩いてみることにしました。





川辺を歩くの好きなんです、基本

JR山田線の鉄橋は橋桁だけが残っています。





河口近くから上流と臨む。



シラサギのいる美しい川です。



さて、バス停に向かいましょう。


旧町役場。
いつものように慰霊のお祈りをしました。



このあたりは4mのかさ上げなのですね・・・。



道路はこうして、造っては壊し、
かさ上げが完了したらその上にまた道路を作り、
を繰り返していくのですね・・・。

こうして、徐々に、先祖や家族や友達が踏みしめた大地がすべて覆われて、
町が変わっていくんですね・・・。


つづく。

年の瀬の岩手沿岸ぶらり旅 ⑥ 吉里吉里

2014-12-28 14:28:25 | Travel
路線バスで南下し、吉里吉里で途中下車します。


浪板海岸をとおって・・・


吉里吉里到着。



吉里吉里海岸。

ここに下りたのは2013年の秋以来です




かさ上げされて、国道が移設されるのですね・・・・。







かつてよく通っていたカフェ・バーApeがあった辺りは
通行止めになり、土が盛られています。


さて、お昼どきです。
新しいお店ができたと聞いていたので行ってみましょう。


凛々家さん。
震災前も同じ名前でお店をやっていらして津波で流され、
ひと月ほど前に再開されました。



お刺身やラーメン、ステーキなど豊富なメニューで迷いましたが、
お魚はできるだけ地物を使っていると書いてあったので、
海鮮丼定食をお願いしました。

お魚はもちろん、白飯がおいしかったし、海苔の味噌汁もおいしかったー。
こういう普通のものがおいしいって、うれしい!
そして、小さな器に入っている手作りのお豆腐も大豆の味がしっかりしてて
とてもおいしかったです
大満足、ごちそうさまでした♪


次のバスまで1時間以上あるんだよなー
この辺歩いて時間つぶしてもいいけど、
あとの予定が詰まっちゃうしな・・・。

おなか一杯だし、ちょっと歩くか・・・。

初体験。
吉里吉里から大槌までトンネル2つありますが、
歩いてみますわ・・・


つづく。




年の瀬の岩手沿岸ぶらり旅 ⑤ 山田

2014-12-28 11:05:33 | Travel
2日目の朝。

朝食はホテルのお部屋で、前日に買っておいたこちらを。

宮古の老舗パン屋さん、相馬屋さんのアンパン、クリームパン、あげぱん、
そしてたのはた牛乳。
相馬屋さんは、福島県相馬市から宮古市へ移住し60年以上も経つそうです。



さて、駅前のターミナルから山田町行きのバスに乗ります。


つい何日か前、
宮古と釜石をつなぐJR山田線を三陸鉄道が引き継ぐことが正式に決まり、
三鉄の社長さんは、
宮古駅から山田町の豊間根駅は被害が比較的少ないから
早めに再開できればというようなことを言ってました。
ということで、線路の状態についても車窓から見ていきましょう。

宮古ー豊間根間で一番ネックになるのは、
閉伊川にかかる鉄橋の修復ではないでしょうか・・・。

分かりにくいですが、奥に見える青いラインが鉄橋で、
北側半分くらいが崩落したままなのです・・・。

それ以南、豊間根までは、
荒れ放題ではありますがずっとレールも残っているのです。






ずっと国道と線路が平行して走っているので眺めていました・・・。

そして豊間根を過ぎて、
山田町の津波の被害が大きかった地域に入ります。


中心部でバスを降りて、
かさ上げ工事が進んでいる町を歩いてみましょう。


残っているアスファルトを剥がすところから始まるんですね・・・。


町の真ん中を通行止めにして土を盛っているので、
その周りをくるりと歩くことになります・・・・。


仮設商店街、まだ営業しているようですね・・・。


役場の近くに野菜を売っているおばさんがいて、
買いものに来ていたおじさんに呼ばれて立ち寄ってみました

みなさんで炭火でお餅焼いたり持って来た漬け物広げたりしてて、
私もたくさんおすそ分けいただきました
いろいろ最近の山田町のことうかがい、楽しいひと時でした。

さて、また歩いてみましょう。



盛土に先んじて、これは上下水道工事でしょうかね・・・。



平成27年の秋ぐらいまで上下水道工事やかさ上げを行い、
そこが整備・再建されていくのはそれ以降だということです・・・・。


かさ上げ工事中なので、建築制限されているかと思いきや、
新しい建物もありました。

この地域のかさ上げの高さ分も考えて建てられたと思われます。
こういうのもありなんですね・・・。


山田では仮設商店や飲食店があちこち点在していて、
かさ上げ工事が始まってほとんど移転・閉店しているかと思ったら、
まだほとんどがこれまでの場所で営業していました・・・。

山田の生せんべいの川最さんは移転されていました。

すごかったのは、
仮設店舗の周囲が工事現場になっていて、
「どうやってあそこまで行くの」と思っていたら、

矢印が付いた看板が立てかけてあって・・・


細いロープで区切られた歩行者通路を通って・・・


お店にたどり着く

こういう複雑な工事現場内の通路を、
地元のおばちゃんたちはせっせと自転車押して歩いていました。
すごいなー


さて国道に戻って南に向かって歩いていきましょう。


チェーン店のドラッグストアでひと休みしてふと見ると、
海のほうに行く道が・・・

行ってみましょう!




きれいな港ができていました。
ここでも釣り人に話しかけられてしばしトーク
山田町民、フレンドリーです

バスがいいタイミングで通ってくれれば乗りたかったんですが、
全然時間が合わなかったんで、
なんとなくずーっと歩く羽目に


織笠橋が見えてきました。



周辺のかさ上げ、水門工事もだいぶ進んでいました。


こんな感じになるみたいですよ


橋の海側は整備待ちですね・・・。
高い堤防も立てられちゃうのかな・・・。


国道からこの風景が見えなくなっちゃうのは寂しいですね・・・



船越半島にもちょっと寄り道。


山田湾側の浜にはこんなものが・・・

何ができるんでしょうね。

鯨と海の科学館も再開を目指して修復工事中です。

かつては町民の憩いの場だった船越半島。
震災直後は瓦礫置き場となり悪臭・火事など問題となりましたが、
また憩いの場に戻ることを祈っています。


そしてようやく

やまだ道の駅到着!
すんごくたくさん歩きました

ご褒美に、やまだのわかめソフト。


ここからバスに乗って、大槌町に向かいます。



つづく。

年の瀬の岩手沿岸ぶらり旅 ③ 田老

2014-12-27 17:02:15 | Travel
島越をあとにしまして、車窓を眺めつつ田老へ。
昨年の年末に同じように三陸を歩いた時以来なので
一年ぶりに寄らせてもらいます。

途中、岩泉町の小本駅は改築工事のため旧駅舎の解体工事中でした。

島越が不通だったときには、バスの代行運行で、
この小本駅に何度もお世話になりました。
日本三大鍾乳洞のひとつ、龍泉洞の最寄りでもある小本駅
どんな駅になるか楽しみですね


さて、田老に到着です。

田老駅は駅舎は無く、無人駅です・・・。

いつものように、駅を出てすぐ町の中心部に向かおうと思ったら・・・

国道工事中だから迂回しろと・・・・。




国道45号線。
現行の道路の山側横に盛り土をして、国道をかさ上げ移設する工事のようです。
なるほど・・・。

そして・・・



田老と言えば、万里の長城とも言われていたエックス型の堤防で有名ですが、
壊れたところは再建し、残ったところはこうして補強するようです。

少し先に工事計画が掲示されていました。

今度の堤防はエックス型にならないようです。
先の津波では、
エックスの中心部に波が集中して集まり、堤防を破壊したようなのでね・・・。

これが壊れちゃった堤防。



エックスの海側のほうが壊れてますが、
新しい海側の堤防は4メートルほど高くしてさらに海側に新たに作られるので
この壊れた部分は撤去せず、震災遺構として保存することになったそうです。

で、残った陸側の堤防は、
このように隙間を埋める程度の補強が施されて再利用です。






そして田老にはもう一つ、震災遺構として保存されることが決まっている建築物が。

たろう観光ホテル。
昨年来たときには、
この建物の中に入って、4階からの津波の映像を観たりするツアーがあったのですが、
今回は建物周囲に囲いがしてあって、そういうのやってる雰囲気ありませんね・・・。

隣にはプレハブが。

新しいホテルの準備室です。
高台に2015年4月にオープン、ってことはもうあと少しですね!
楽しみです。
オープンしたら泊まりに行っちゃおうかな・・・
などと思いながら立ち去ろうとしたら、
プレハブから人が出てきて、
「よかったら津波のビデオ観ていきませんか?」と。
メディアで観たことがある、ここのホテルの社長さんでした。
お言葉に甘えて、プレハブ内に入らせていただき、
社長さんが死を覚悟したという津波の映像を見せていただきました。
4分ちょっとの映像ですが、
津波の勢いが凄すぎて衝撃が強く、涙が出てしまいました・・・。
あの津波を後世に残すために、
これは多くの方にぜひ見てほしい映像だと思います。

ちなみに、
観光ホテルの建物は震災遺構として宮古市が管理しているため、
いまは立ち入りできないようになっているのだそうです。

観光ホテルから駅方面に戻ろうとしていたら、
こちらに入れそうだったのでお邪魔しました。

たろうの浜小屋。
土日だけ営業している周辺の人たちのオアシス。
昨年夏にオープンされて、冬にわたしがここを歩いた時にもあったのですが
その時には開いてなかったので今回ラッキーでした。

が、何か食べている時間はなかったので、
紅茶をいただきました。

マリアージュ&フレールの紅茶をステキなカップで出していただきました。

そして奥様から田老地区の現状をあれこれお聞きしました。
私がいろいろ三陸を旅していると分かると、
他の町の状況をいろいろ聞いていただいたりして・・・。
とてもあたたかいおもてなしに
思いのほか長居してしまいました
ありがとうございました

さて、ちょっと急ぎ足で駅方面に戻ります。



こんなふうにかさ上げされています・・・。

実は、もう一つ寄りたいところ、
国道沿いに昨年も買い物した商店があったのですが・・・

見えてはいるのに、かさ上げ工事の向こう側で、
かなり迂回しないとたどり着けないようすで、
時間の関係上断念


向うの山には宅地も造成されています。
結構すごい早さで変わっていきそうですね、田老。
また来ます!


そして、また三鉄に乗って宮古に向かいます。

田老は無人駅なので、
電車の中で整理券を取って下りるときに料金払う、バス方式です


つづく。