クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

ヨーコントロールが見えてくる

2014-01-30 12:14:08 | イベントレポート
糠平湖アイスドライビングに参加してみて、多くの参加者が苦労しているように見えたのが、スローコーナー。

何が、といえば車両の向き替えです。
スローコーナーは、走る距離が短い割に大きく向きを変えなければいけません。

これは氷上に限ったことではありませんが、路面のグリップが低くなると、それがとてもむつかしいものになります。

スローコーナーでアンダーステアーを出すドライバーは、コーナーへの進入速度のコントロールができていないこともあれば、
ハンドル操作のタイミングがあっていないこともあります。
それ以外にハンドル操作そのものが・・・『とある』切り方ができないとうまくいきません。

このハンドルの切り込み操作は『ごまかし』が効きません。
タイヤグリップを連続して掴む感覚と、ステアリングスピードを合致させて、車両姿勢を変えて行きます(ヨーコントロールの基本となる操作)。

午前中に同乗したほとんどのドライバーが、スローコーナーを苦手にしていました(本人が気がついているかどうかわかりませんが)。

ところがなんと・・・美味しい『豚丼』をたべたあとの午後に乗ったM氏(メルマガの)は難なくクルマの向きを変えて、深い旋回姿勢でスローコーナーをターンしていた・・・!

ちなみにこの日の参加者の一人に、こんな事できた当たり前のドライバーがいたが、彼をしてもスローコーナーで向きが変わらず、アンダーステアーを出していた程の路面。

練習にはうってつけのコースと言えるのですが、言い換えればかなり難しいレイアウト、M氏はそんな事を全く感じさせない走らせ方をしていました。

ヨーコントロールの意識がどれほどあるかが見えてくる場面だったのですが、彼は明らかに何かを掴んでいる。
その努力の内側を今度会ったら聞いてみたいと思います(昨年とは明らかに違います)。

氷上で走らせればそのドライバーのヨーコントロール技術が一目瞭然、日頃の運転の『ヨー加減?』が見えてきます。


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5 コメント

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Unknown (S.K)
2014-01-30 20:22:00
次回はMさんが話し手?で
ぜひっ「その努力の内側」を読者にお披露目してください。
メルマガ運転本が届くのをいつも首を長くして楽しみにしています。
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書き込み有難うございます (くにまさ )
2014-01-30 21:40:05
今回の参加者の多くに、明らかな運転の伸び代を見て取れました。勿論森さんもその一人。
近々打ち合わせでお会いするので、仰せの通り逆取材を敢行して見たいと思います。
メルマガの内容からすると、本人はあまり上手く走れていないように思っているようですが、決して大袈裟ではなく、彼の両腕がヨーコントロールステアーを切っていました。きっと自信があったはずで・・・
お楽しみにお待ちください。
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Unknown (S.K)
2014-01-30 22:52:03
当ブログや運転本のおかげで、田舎でも運転に関して、すばらしい情報を得られることを本当に感謝しています。
国政さん森さんのおかげです。ありがとうございます。
「ヨーコントロールステアー」を身に着けたいです。
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スローコーナー、全然でした・・・ (かっち松本)
2014-01-30 23:43:32
コメントお邪魔します。


国政さんの横に同乗し、一番驚いたのが、最後の右スローコーナーへのアプローチで、舵を与えるタイミングでした。
このコーナーは、手前左コーナーからの切り返しがある為、難易度が高いと思います。
右コーナーへの姿勢づくりでは、国政さんは僕の5m程手前(←気持ちの印象ですが)から、操作に入っておられるように見えました。しかも車両の姿勢が変わり始めるのは、それから暫く遅れてから。

このワンシーンは、WRCドライバーのオンボードの一コマのように見えました(大げさでしょうか?)。
予知動作の塊、だと思った次第です。
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書き込み有難うございます (くにまさ )
2014-01-31 01:11:59
段取り八分で仕事が二分、
予測動作がコーナリングを決めます。
コーナーに入ってからあれこれ手を尽くすのがテクニックではありません。
格闘とドキドキが大好きな人がいますが、コース幅を拡げるだけです。
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