クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

NBロードスターの場合 その2

2019-01-02 23:05:23 | ガレージレポート(オリジナルボックス)
NBロードスターのワンオフダンパーができあがりました。

途中、フロントはこれまでのもの、リヤだけ別タンク仕様にした状態でオーナーに試乗してもらいました。

別タンク仕様にしたら何がどう変わるのか、その違いを体感するのにいちばん簡単な方法です。

トラクションが違う⋯

一緒に試乗した人も

いいな〜

この後、フロントも別タンク仕様にして、最後はミニサーキットセット向けの身なりにセットアップして終わり。

減衰の効いた筋肉質な乗り心地になりました。

ナンバー付き車両で足を固めるとサーキットまでの道のりは「苦行」的な乗り心地の印象があったりするのですが。

今回の仕立ては「純正バネ」「純正値に近い減衰」「ストローク変更」「バンプラバー変更」「車高変更」
「別タンク仕様にして応答性と基本性能向上」でしっかり感を演出したので、道のりは・・・おそらく大丈夫。

ダンパーは往復運動で作動します。

ストロークが切り替わると、バルブの開閉も切り替わり、伸び側縮み側それぞれの部屋の圧力も切り替わります。

オイルにガスが溶け込んでいることから「圧縮性」を伴うことも知られています。

高圧側から流れ出た後の低圧側の「待機圧」も考えなくてはいけません。

ストロークが切り替わる時の減衰を発生しない「遊び感」をわずかに詰めるだけで質感が変わります。
今回の狙いはここ。

しっかりした乗り心地になったのに、ロードスターについて回るブル感は減りました。

サーキットインプレッションが楽しみです。