クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

ピッチング

2019-01-07 20:39:45 | セッティングレポート(SUSPENSIONDRIVE)
クルマの前後サスペンションが逆相で動くコト。シーソーのように車体がギッコンバッコンする様。

どこかで見かけたことがあるはずのクルマの揺れ方ですが、ピッチングと呼ばれています。

目視できる揺れ方もあれば、揺れは見えないけどピッチング方向のGを感じる場合とがあります。
ヘッドレストを後ろからツンツン突かれるように頭が前後に動かされます。
Gで感じるタイプは周期が短くとくに不快です。

ピッチングをともなう乗り心地は、なんとなく不快→長時間ドライブが苦痛→出掛けなくなる⋯⋯クルマを買い換える。

ピッチング揺れに対して、前後のサスペンションが同相で伸び縮みするバウンシングは、地面と平行に車体が上下する揺れ方。
これは快適です。

欧州車の走りが落ち着いているように感じるのは、バウンシング揺れ(姿勢)に仕立てられているからです。

ピッチングは国産車に散見、欧州車で見かけることは(ゼロとは言いませんが)まずありません。

車両全体が地面に対して平行に上下するの時の速さに対して、車両の真ん中にシーソーの支点(ピッチングセンター)があると
車両重量が前後に二分されるので、上下する時の重さは半分以下。
中央部に動かない部分もあるので、差し引くと三分の一ほどの重量が上下していると考えられます。
1.5tの重量が上下するのと、0.5tが上下するのとの違いです。
前後が連動してやり取りを繰り返すので忙しく揺れる訳です。

ホイールベースの短い軽四であってもピッチングがでなければ快適です。