クルマのサスペンションと長いお付き合い

サスペンションの話、試乗記、旅の話、諸々・・・。

レンガタッチ

2009-05-12 16:57:28 | なんでもレポート
FD3S用のチューニングKITの開発ラインナップも、いよいよ大づめ。
どうしようか迷っていた、ブレーキタッチ改善用のマスターシリンダーKITも何とかしたいと、現在画策中。
ものは既に一年以上前から装着して走らせているので、商品化に向けて作業が済めば、発売開始までにそう時間は掛からないと思っている。
予定しているマスターシリンダーのピストン径は、純正マスターの15/16(23.815mm)に対して、17/16(26.988mm)。
ちなみにセンティア用は16/16(1インチ=25.4mm)丁度中間サイズだ。
15/16から17/16に変更すると、ペダルストロークが20%強減り、踏力が20%強増す。
同じストロークなら、送り出す液量は20%増す事になる、これでブレーキタッチはレンガタッチ(レーシングカーのそれ)になる。
特に強く制動力を立ち上がらせた時の、ストロークの奥の剛性感がまるで違ったものになる。
そして一番大きく違うのは、踏力(制動力)の“抜き”のコントロール性が格段に向上する。
純正の場合、踏力を抜いただけでは制動力が残り、ペダルストロークを戻したところで一気に制動力が抜ける(落ち過ぎる傾向)、この“キワ”が扱いづらいのだ、マスターシリンダー径とホィールシリンダー径(キャリパーピストン径の合計)との比が大き過ぎるからだ。
17/16サイズにすれば、この比が踏力依存方向にシフトし、タイヤロックの瞬間も、足の力を少しゆるめれば即座に制動力が変化し“キワ”のコントロール性が向上する。
だからレーシングカーは“レンガタッチ”なのだ。
多分このKITの呼び名は、メガピロシリーズの仲間として、メガマスターシリンダー?(ちなみに国産乗用車用で最大サイズです)。
純正キャリパーとの組み合わせ、あるいは更に大型キャリパーを装着されている車両には“必須”アイテムになるか・・・・・も。